埼玉県杉戸町で町長よりも報酬の高い副町長が誕生！

杉戸町議会は18日、平成21年3月定例議会を開き、特別職の給与に関する条例の一部を改定する条例を賛成多数で可決した。この条例がそのまま施行されると、町長よりも報酬が高い新しい副町長が誕生するという、全国的にあまり例のない状況となる。

杉戸町は野口町長の選挙公約などで、副町長を置いていないほか町長の報酬も30％カットしている。

しかし、町長職はあまりにも激務として21年度から副町長を置くこととし、この3月定例会に「副町長の選任」と「副町長及び杉戸町教育委員会教育長の給与の特例に関する条例の一部を改正する条例」を上程していた。

このうち「副町長及び杉戸町教育委員会教育長の給与の特例に関する条例の一部を改正する条例」が18日、本会議にかけられ、採決が行われたもの。

同条例は「副町長及び教育委員会教育長の給料等を平成２１年度も引き下げるため、条例の一部を改正するもの」で、給料については、副町長 が２０％ 、教育長が１５％カット。期末手当については副町長及び教育長がそれぞれ８％カットするというもの。

野口町長はすでに30％カットを行っているため、これが実施されるとわずかではあるが、トータルで副町長が町長の報酬を上回ることになる。

実際には調整が行われるものとみられるが、30％カットという町長の姿勢と、副町長を置かないとしていた姿勢の転換が思わぬ状況を生んだと見られている。