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駅で郷土の縄文時代に想いを馳せる 「発掘物語しらおか」開催 白岡町

2012年02月08日 18時03分44秒 | 宮代ニュース

駅を利用する人が気軽に自分の町の縄文時代を勉強できるユニークな写真展「発掘物語しらおか」がこのほど、埼玉県白岡町のJR白岡駅自由通路に設置されている「町民ギャラリー」で始まった。14日まで。観覧自由無料。

白岡町は今から20000年以上前の旧石器後半から生活の痕跡が見られ、12000年から2300年前の縄文時代の遺跡を中心に、町内で86箇所の遺跡が確認されている。

このうち、今年度は3つの遺跡が発掘調査された。

その調査情況を知ってもらい、郷土のいにしえに想いを馳せてほしいと開催したもの。

こうした発掘調査の結果は、資料館などで展示されたり、パンフレットして知らせることなどは多いが、駅の通路に展示するのは珍しい。

市民や考古学愛好者などがじっくりと見たり、駅を利用する人が足を止めてちょっとのぞいたりと、多くの人が目を向けていた。

このギャラリーは通常、市民の作品などを展示するスペースとして利用されている。

今回、展示されている遺跡は、「入耕地遺跡(大字白岡地区)」。縄文後期から晩期の遺跡で、祭祀の場と見られる「環状盛土(径約100m、幅20mと推定)」が確認されたほか

埼玉県では3例目の出土となる「亀形土製品」が発見された。

次は、縄文中期の「山遺跡(大字白岡)」。大規模な集落があったと見られ、今回の調査でも11軒の住居址が見つかった。また、発掘土器の中には群馬県や千葉県など埼玉県外の地域の影響を受けたと見られるものもあり、こうした地域と人や物の移動があったことが考えられている。

3つ目は、縄文中期から晩期の「清左衛門遺跡(大字彦兵衛・上野田)」。水場遺構や石冠など珍しいものが出土している。

今年度の発掘調査でもすでに20軒以上の住居址や掘立柱建物跡が発見され「水辺のムラ」の姿が明らかになりつつある。

同展示では、こうした発掘調査の成果と共に「小学生を中心に市民が縄文土器に親しむ」姿なども紹介している。

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