薬屋のおやじのボヤキ

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冬ヤセ、夏ヤセで毒だし!おすすめします1日断食の繰り返し

2011年11月12日 | 朝食抜き・断食で健康

冬ヤセ、夏ヤセで毒だし!おすすめします1日断食の繰り返し

 6年前の夏のこと。おふくろが、「おめぇ、やせたなぁ。無理してでも食わんと、体に悪いわ。」と小生に申しました。実は、そのとき、女房を付き合わせて1日断食を月に3回実行していて、原因は断食にあったのですが、それをおふくろは知らなかったものですから、夏やせと勘違いされたてしまったのです。
 体重は変動しない方が健康と言われますが、果たしてそうと言えるでしょうか。
 野生動物は、夏やせしますし、冬やせします。特に冬にやせます。食い物がないからです。やせたり肥えたりを年に2回繰り返すのが普通です。
 実は、野生動物は、こうだからこそ健康が維持できて、病気にならないのです。

 一方、豊かになった日本人です。有り余る食糧に囲まれ、毎日毎日たらふく食べて“飢餓に備え”備蓄脂肪を腹の周りにたっぷり抱き抱えて、体重が年変化することなく、肥満の体を持て余まし気味にして、のそのそ動いています。
 小生とて、その12年前まではサラリーマンでしてデスクワークの仕事でしたから、体重は62キロもあり、のそのそ動いていました。でも、親父の跡を継いで店頭に立ち、一日中動き回らざるを得なくなり、また、その後1日1食にするようになって、体重は50キロまで減りました。
 それでも、体脂肪率は10%を切ることはなく、6、7キロ程度の備蓄燃料を持ち歩いている勘定になります。以前は、20キロ近い備蓄燃料を腹の周りに巻き付けて持ち歩いていたのですから、そりゃあ重かったに違いなく、のそのそ歩きになるのは当然のこと。
 “明日にも突然に飢餓が訪れて、当分の間、餌にありつけない。”とばかりに、“万一に備え”万全を期すのも良いでしょうが、果たして如何なものか。どんな災害に遭ったとしても、1週間分の備蓄、体脂肪が2キロ程度でもって事足りるでしょう。
 なお、小生は、当時、体脂肪率を何とかして10%を切るところまで持って行くことを目標とし、1日断食を繰り返したのですが、体重を47キロまで落として、やっとたどり着いただけです。ここまで減らすと、頬がこけ、薬屋の店主としては貧弱すぎてみっともなくなり、急ぎ体重を50キロまで戻して体裁を取り繕ったのですが、その間、健康そのもので、体重を増減させても決して健康に悪くないのを実感しています。

 さて、この断食、やり方はいろいろありますが、自分勝手にやると体を壊す元になりますから、正しく、できればその道のプロに指導してもらって行う必要があります。
 と言いますのは、断食すれば必ず体重が減りますが、やり方が悪いと筋肉を落としてしまい、脂肪が落ちないという結果にもなりますからね。そして、何よりも断食明けの復食のリバウンドが怖いです。(2014.4.19追記:ご紹介します⇒「家庭でできる断食健康法」)
 断食の目的は、宿便を取ることと備蓄脂肪を燃やすことにあります。宿便については別の機会に譲りますが、ここでは備蓄脂肪について説明しましょう。

 溜め込んでいる脂肪は、早々に燃やさなければいけないのです。溜めたら燃やすを頻繁に繰り返すことによって、実は、毒素がスムーズに抜けていくのです。野生動物は、だから健康であると言えるのです。
 体内脂肪は、飢餓に備えての備蓄燃料であると同時に有害物質の保管庫でもあるのです。体液中に有害物質がたくさんあると生命活動に大きな支障が出ますから、生体はそれを防止するために、常日頃は使わない場所に寄せ集めるのです。それが一般に内臓脂肪であったり、人では皮下脂肪(これを持つ動物は限られ、人は珍種です)であったりします。飽食すれば、保管庫も大きくなりますが、そこにしまい込む有害物質も必然的に多くなります。
 その保管庫は完全なものではありませんから、有害物質が少しずつ漏れ出し、体中で悪さをします。
 ですから、保管庫丸ごと外へ放り出す必要があります。つまり、体内脂肪を一気に燃焼させて、そのときに有害物質をドッと吐き出させ、尿中へ放出させるのです。
 これが、断食であり、動物であれば、夏やせ、冬やせです。また、肉食動物であれば、毎週の定期断食です。例えば、野生のライオンであれば、通常、1週間に1回狩をし、1週1食で済ませていますし、動物園では、1日1食、1週間に1日断食させています。
 季節ごとの断食であれ、週ごとの断食であれ、体内脂肪をまとめて燃焼させることによって…一気に全部ということではなく、部分的であっても…かなり多量の有害物質が体外に排出されるようです。

 これは、ヒトにおいて、実証されています。
 典型的な2例を紹介しましょう。昭和43年の「カネミ油症事件」と、それよりずっと前の昭和30年の「森永ヒ素ミルク事件」です。
 前者は、製造過程で混入したPCBが食用油に混ざり込み、これを摂取して体内でダイオキシンが発生し、吹き出物、頭痛、肝機能障害で苦しみました。被害者は1万4千人。後者は、幼児用ミルクへのヒ素の混入で、患者は1万2千人、死者130人。
 ともに有害物質が体内脂肪に蓄積され、それがじわりじわりと溶け出してきて、半永久的に体を蝕ばみ続けるという質の悪いものです。
 どちらの治療法も分からず、厚生省はお手上げ状態にあったのですが、「カネミ油症事件」の被害者を救われたのが、淡路島の小さな診療所の医師、今村基雄先生です。
 昭和47年に、患者に断食療法を勧め、体内脂肪を燃焼させて、ダイオキシンを尿として体外排出させることに成功したのです。厚生省も「今村式断食療法」を治療法として、正式に採用したほどの効果がありました。
 同じ年に、「森永ヒ素ミルク事件」の被害者を救われたのが、八尾市で医院を開設しておられた甲田光雄先生です。こちらも断食療法を採り入れ、期待以上の好結果を得て、世界中で反響を呼びました。断食で予想以上のヒ素が尿として排出されたのです。

 11月14日は「世界糖尿病デー」です。食べ過ぎ、肥満を戒める日です。
 小生は昨年の11月14日に1日断食に再度チャレンジしました。今年は遠慮しときますが、皆さんも断食をなさってみませんか。そして、今冬は、冬やせに挑戦してみてください。毒だしができて、健康を取り戻せますよ。そう言う小生も冬やせするよう、今から腹八分にせにゃいかんですね。
   


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