今のコロナワクチンはデルタ株には無効であり感染も重症化も死も防げないようだ
当初、コロナワクチンは製薬メーカーの臨床試験結果どおりに大幅に感染を防ぐことができ、重症化も死も防げるという結果が出て、コロナはワクチンの力によって沈静化し、「ワクチンがコロナに勝利した」やに報道されていました。
ところが、デルタ株の登場によって情勢がやや変化し、最近では「感染防止には若干効き目が悪いも、まだまだ重症化や死は十分に防げる」と言われるようになりました。
世界的傾向として、欧米先進国ではワクチン接種率が6~7割に達し、一時感染者数がガクンと減ったのですが、8月下旬になって軒並み感染者が急増する傾向がでてきました。特に、ワクチン接種が世界で最も早く進んだイスラエルでは、ワクチンって効果があるの?と思わせる感染者、重症者、死者の8月に入ってからの急増です。
(参照)新型コロナウイルス感染 世界マップ
イスラエルでは、実際にコロナに罹患した人とワクチン接種者の比較もなされているのですが、ワクチン(イスラエルでは主としてファイザー社製)は無能であった、という結論に達しようとしています。
今、世界各国でデルタ株対応のワクチン開発が盛んに進められているようですが、これが生産されるようになったら、コロナに勝利できるか? 無理でしょうね、これは。単なるイタチごっこで終ってしまうのは必至でしょう。
これは、インフルエンザウイルスと同様に、変異しやすい1本鎖RNAウイルスであるコロナウイルスの特徴と言えます。1年経てば型が大きく違ってしまい、同じワクチンでは効かない、となるのです。感染阻止も重症化も死も、ワクチンでは決して防ぎ得ない厄介なウイルス、それがコロナなんです。
もっとも、ウイルス全般に時間の経過とともに、感染力は高まろうともヒトとの共生を目指して弱毒化し、重症化や死は減っていく傾向にありますから、新型コロナも、早晩、旧型コロナと同様に、心配することのない単なる風邪になっちゃうでしょう。もっとも、毒性のその程度は当面侮れませんが。
最近、イスラエルにおける250万人の調査研究が発表され、それをイスラエルの近況とともに記事にされたサイトがありますので、下に張り付けておきます。ご一読ください。
2012.8.28 [決定打] イスラエルでの世界最大の研究で「ワクチン接種者はデルタ株から保護されない」ことが明確に。コロナ自然感染者との比較で、接種者は「感染率は13倍、症候性発症は27倍、入院率は8倍」という数値が…
(注)この記事の2つ目の図の目盛りは感染者数についてであり、入院数と死者数は目盛りが示されていません。過去の3者のピークとの相関を読み取ってください。