薬屋のおやじのボヤキ

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果物は体にいいのか?人の健康を害するのか?いい点が多々あり、悪い点も多々ありそう…

2014年02月23日 | 食養

果物は体にいいのか?人の健康を害するのか?いい点が多々あり、悪い点も多々ありそう…

 果物好きの小生ですから、毎日何らか果物を食べており、一日たりとも欠かせません。女房は反対に果物を好まず、果物なしが1か月2か月続いてもどってことないです。
 このように、果物の嗜好は個人差がかなりありそうです。
 小生が果物好きである原因は、今はそうではありませんが、以前はかなりの陽性体質であって、夕食後2、3時間すると体の芯から大きく熱が発生して、それを冷やさんとして果物を求めていたように思われます。還暦を過ぎてからは少々陰性体質になったものの従前から持っている果物嗜好は食欲煩悩から消えることはない、といったところです。
 一方の女房はかなりの冷え症で陰性体質です。そうしたことから総じて体を冷やす果物全般を生理的に受け付けないように思われます。もっとも、体に熱がこもる真夏になると、メロンなどをおいしい、おいしいと言って毎日けっこう食べていますが。
 こうしたことは、漢方の陰陽論からも言えることですから、あながち間違ってはいないことでしょう。体が陽であれば陰の食品を求め、体が陰であれば陽の食品を求めるのですし、治療も陰陽調和をもって行うというものです。
 ところが、果物というものは怖いものでして、あまりにもその嗜好が強いとなると、強度な冷え症で陰性体質であっても、貪り食ってしまう例がけっこうあるようです。甘いお菓子好きの方と同じで、どうにも止められないといったところです。

 さて、ヒト本来の食性は何かと言いますと、ヒトは数百万年前にチンパンジーから地理的分離によって分かれた後においてもチンパンジーと同様に熱帯で暮らしていたのですから、現生チンパンジーと同様に果物が主食であったのは確かでしょう。
 現生チンパンジーのうち熱帯雨林で暮らしている者たちは、ある調査によると123
種類、別の調査では100種類もの果物を食糧にしており、果物が豊富に手に入るようなら毎日がほとんど果物ばかりという食生活のようです。
 熱帯の果物というとマンゴウ、パパイア、アボガドと言ったものを我々は想像しますが、市場に出回っているこうした果物は品種改良され、果肉たっぷり、柔らかく、甘い、といった商品価値の高いものばかりで、彼らが食べている果物とはまるで違います。
 熱帯雨林で手に入る果物は原種のものばかりですから、市場に出回るような商品価値の高いものは全くなく、ほんの数種類が地元の市場に出るだけで、それも果肉は申しわけ程度にしか付いていないようです。よって、チンパンジーは果物が主食と言っても、我々が想像する果物とは全然異なった性状のものを食べています。
 彼らが食べる果物は大きく分けて2種類あり、一つは、細かい種がいっぱい入っているイチジクの仲間などです。数多くの種類がありますが、我々が目にするような大きなものはなく、皆、小さくて甘味が少ないものばかりのようです。
 もう一つは、中心に大きな種が入っていて果肉がはがれにくくなっているもので、スモモの種のような状態です。そして、果肉の層はせいぜい5mm程度といった極めて薄いもののようです。その味はと言うと、なかにはかなり甘いものが幾種類かあり、これが地元の市場に出回ることがあるようですが、大半のものは少し甘いだけであったり、酸っぱいだけであったり、両方の味が混ざっていたりするようです。そうした果物らしい味のするもの以外に、全く無味であったり、なかには渋くって人にはとても食べられないものであっても彼らはけっこう食べているようです。加えて、皮が分厚い上に硬くて、これを齧りとってからでないと食べられないものも多いようです。
 こうしてみると、果物であっても、我々が口にする果物の栄養主成分である果糖(甘味成分)はどれだけも摂取できておらず、種も一緒に飲み込んでいますから、種に付着した繊維質の一部も栄養源になっていることでしょう。なお、霊長類学者は、チンパンジーは果物が主食と言えども、かなり繊維質の多いものを食べているとおっしゃっています。
 つまり、チンパンジーは、完全生菜食している人と同様に、繊維質をけっこう後腸発酵させているのではないかと思われます。そして、彼らのエネルギー源は、果物に含有する果糖と有機酸(酸味物質)、後腸発酵により腸内細菌が作ってくれた各種有機酸の両方でもって賄われていることでしょう。
 前置きが随分と長くなりましたが、ヒト本来の食性は果物食であると言われることが多く、それによって短絡的に“ヒトの祖先は果糖を主たるエネルギー源としていた”と誤解される向きがありますので、決してそうではないことを説明させていただいたところです。

 これより本題に入りますが、我々が食べている果物、多くは熱帯原産であり、また、果糖がたっぷり含まれたものが多いのですが、こうしたものを食べると、ヒトの体にどういう影響を与えるかについて論じたいと思います。
 なお、本稿については、現時点では、小生の乏しい知識から論ずるものとなり、新たな知見が得られたら加筆訂正したいと思っていますので、その点ご了承ください。

 果糖はブドウ糖の類似物質で、たいていはブドウ糖に変換されてから利用され、砂糖はこの2つの糖が結合したものです。よって、果糖の過剰摂取は砂糖の過剰摂取とほぼ同じことになりますが、その詳細については、このブログの「砂糖の害…」で書きましたとおりで、ここでは説明を省略します。

 果物について漢方の陰陽論からすれば、冒頭で少し触れましたが、一部のものを除いて陰性の強いもの、つまり体を強く冷やしてしまうものとなります。(果物の種類によっての、その程度の違いは、本稿の終わりの方で目安を示しました。)
 よって、果物一般に多食すれば体に変調をきたす恐れが危惧されます。
 特に果物好きの方は、これくらいの量だから大したことないと思っておられても、実際にはかなりの量になっていることが多いですし、かつ、甘党でケーキなどを食べられることも多く、毎日が果糖や砂糖の完全な取りすぎでカロリーオーバーになっています。たとえ通常の食事を腹八分に抑えたとしても、果物は別腹に入れますし、ケーキなども別腹です。
 そして、砂糖は体を冷やしますし、過食も冷えの元ですから、これらが果物と相まって、極度の冷え症にしてしまうことが往々にしてあるのです。

 次に、果物はミネラルバランスが悪い点が上げられます。
 果物の特徴はカリウムが極端に多く、ナトリウムが極端に少ないことです。
 これは、高血圧の方には効果を発揮することがあります。食塩の摂りすぎでミネラルバランスが崩れている方です。ナトリウムが過剰でカリウムが不足すると、むくみが生じ、血圧を上げることがけっこうありますから、逆バランスの果物でもって打ち消します。
 高血圧でない方でも野菜嫌いで食塩を摂りすぎておられる方は、果物でもってミネラルバランスを整えられるといいでしょうね。
 ところで、塩持ちの良い体質とそうでない体質とがあります。このことについては過去記事「…塩持ちの良い体質に改善」で詳述しましたが、塩持ちの良い体質とは、薄味であってもおいしく感じられ、元気があり、汗をかいても倦怠感が生じないという、塩を体外流出させない機能に長けた方で、陽性体質の大変健康な方です。
 こうした方は、同時に過剰なカリウムをスムーズに排出する能力を持ち備えており、ミネラルバランスの悪い果物を食べてもカリウムをどんどん排出してしまい、体内ミネラルバランスを正常に保つことができます。
 一方、塩持ちの悪い体質の方、多くの方がそのようですが、そうした方が無理な減塩をしつつ果物を多く摂ると、単に余分なカリウムが排出されるだけでなく、不足しているナトリウムの排出まで促進してしまいます。こうなると、決定的な塩分不足となり、食欲不振、膨満感、倦怠感が生じて体調を大きく崩す元になります。
 そこで、生活の知恵として、多食しがちな果物の代表格であるスイカを例にして、“スイカには塩を振って食べよ”というものがありますが、果物の多食は、こうしたことで塩分不足になるから、果物を食べるときは塩を足す必要がある、というものです。
 ついでながら、甘味のある食品に少し塩を振ると甘味が引き立ち、隠し味として塩は使われます。よって、甘党の方が甘い物の食べ過ぎを防ぐ一法として、これは有効ですし、また、梅干を毎日食べるなどして塩分補給することによっても、甘い物の食べ過ぎを防ぐことができるようです。

 果物というと、ビタミンやミネラルそしてフィトケミカル(ポリフェノールやカロチノイドなど)といった微量栄養素が話題に取り上げられることが多いのですが、確かにそれぞれにそれなりの効果が期待されるものの、通常の食事で事足りていたり、代替が利くものが大半ですから、個々のフィトケミカルをことさら重要視するのは行き過ぎの感がします。
 加えて、特定の果物が、あれにいい、これにいい、といって毎日食べるとなると、先に言いましたように別腹にしまい込むことになり、果糖の摂りすぎと過食を引き起こし、かえって体を害することになるケースの方が多くなります。
 何か健康不安があって、それを改善するために特定の果物を毎日食べるとなれば、過食になることは必至で、それに見合う分の食品、特に肉や油脂を思い切って減らすさないことには、決して健康増進効果は期待できないと考えねばなりません。
 ついでながら、
あれこれ色々な物をバランス良く食べないと健康は維持できないと言われますが、毎日の食事ごとにバランスを整えようとすると、どうしても過食になります。今日の飽食の時代にあっては、体内に各種栄養素が十二分に備蓄されていますから、長期的バランスが整えば良く、毎回の食事内容は偏食になってかまわないのです。
 ただし、炭水化物だけとか動物性たんぱく質だけという偏食は、これらを過剰摂取している現状を鑑みると、避けるべきものですし、摂るとすればごく少量に止めるべきものです。

 果物は生で食べることが多く、この前記事にしました「完全生菜食ではなく、一部生野菜とした場合の効果はいかに」との関連ですが、生野菜の代わりに生の果物を摂るということの是非について考えてみましょう。
 基本的な違いは、果糖が野菜にはほとんど含まれないのに対し、果物には多く含まれており、即吸収されてエネルギー源になるというものです。また、果物には酸味があることも多く、これは有機酸ですから、これも即吸収されてエネルギー源になります。
 類似点は、各種のビタミンやミネラルそしてフィトケミカルが豊富に含まれていることです。また、火を通さないことによる、生ならではの何か未知の効果も期待できます。
 こうしたことから、準断食に果物が利用されることがあります。水だけの本断食では倦怠感が付き物ですし、思わぬトラブルが発生することも多々あります。よって、少量の果物を摂取するという準断食とし、本断食とほぼ同様な効果を出しながら、そうした危険を回避しつつ、かなり楽に毎日が過ごせる断食法です。
 一例を挙げれば、故・甲田光雄氏が長年の経験から編み出された果汁断食がそうで、中ぐらいのリンゴ1個半(約300g、約150キロカロリー、昼と晩の2回)をおろし器ですりおろしてそのまま食べる、あるいはジューサーでリンゴジュースにして飲む、というものです。果物はリンゴに限らず季節折々のものでよく、ミックスでもいいです。
 この方法なら、倦怠感が大いに軽減され、断食が1週間程度なら楽にできるとのことです。ビタミンなどの補給ができ、少ないとはいえエネルギー源がダイレクトに得られるからです。これでも倦怠感が生ずる人は、食塩を少々足せば改善するとのことで、これは先に述べた“スイカに塩”の理屈です。
 もっとも、準断食は生野菜で作った青汁断食の方が効果が大きいようです。その違いはカロリーのあるなしも多少は影響するようですが、主な効果の差は、胃壁・腸壁に対する食物繊維の物理的作用の違いと思われ、果物には青汁に多く含まれるザラザラした食物繊維破片が少ないからでしょう。排便促進に違いが出るようです。

 最後に、果物を食べるときの注意点を幾つか挙げておきます。
1 冷えすぎたものは避けること
 果物は冷蔵庫で保管されることが多く、過度に冷えています。これをいきなり食べるとなると、胃腸を急激に冷やしてしまい、様々なトラブルを発生させます。花粉症やアトピーなどのアレルギー疾患が代表的なもので、その発症メカニズムは「アトピーの本質的な原因について考える」をご覧ください。
 昔は果物は常温保管ですし、真夏でも井戸水で冷やしただけのものでした。くれぐれも冷たすぎるものにはご注意ください。
2 朝は果物を摂るのは避けたいです
 朝は体温が最も低くなっています。胃も冷えています。一日の活動を始めるに当たっては暖機運転が必要ですから、冷たい物や体を冷やす食品は避けるべきです。
 よって、果物は昼なり晩に体が温まった状態のときに食べるのが望ましいでしょう。
3 果物の皮は食べるべきか否か
 微量栄養素は皮に濃厚に存在します。特にフィトケミカルのうち抗酸化物質がそうです。直射日光で生ずる活性酸素を消すために必然的にそうなります。
 また、皮は硬い食物繊維でできていますから、生野菜と同等の物理的作用を胃壁・腸壁に働かせてくれます。
 こうしたことから、食べられるものなら皮も一緒に食べたいところです。
 ただし、難点は農薬の害です。国内産のものは出荷前の一定期間は農薬噴霧しないことになっているようですから比較的安全と思われますが、輸入果物は防疫管理で殺虫剤が使われることもあり、避けた方がいいでしょうね。
 これに付け加え、出荷段階で果物に艶を出すためにワックスがけしたりするものもありますから、そうした皮はとても食べられたものではありません。
 農薬などの実態や問題点については、聞きかじり程度の知識しかなくて、これ以上のことは分からず、申し訳ありません。
4 リンゴは体を冷やす食品?
 たいていの果物は体を冷やす食品に分類されますが、巷に出回っている様々な温冷食品表では、リンゴは体を冷やす食品に分類されたり、温める食品に分類されたり、はたまた中庸であったりと、どれが本当なのかよく分かりません。
 ただ、青森県弘前のリンゴ農家に花粉症が多いという地元医師会の報告があり、花粉症患者はまず間違いなく低体温であって、リンゴ農家であれば屑リンゴを多食すると思われることから、その相関関係によって、リンゴは体を冷やす食品に分類していいのではないかと、小生は思っています。
5 季節によってどんな果物を摂ればいいのか
 基本的には旬のものを摂ると良いことになりますが、果物の種類によって体を冷やす度合いが異なりますから、下記の例を頭に置いておかれると良いでしょう。
 特に、輸入品の熱帯産のものは体を強く冷やす傾向にありますから、真夏に体に熱がこもったときに食べるに止めたいものです。
 なお、果物の大半は、熱処理すれば体を冷やす力が減じるようです。
(出典:日本CI協会ホームページ簡易版<食べ物の陰陽表>
 温めるでもなし冷やすでもなし  リンゴ
 少し冷やし気味
           イチゴ、ミカン
 冷やす                 スイカ、柿
 強く冷やす     
         ブドウ、梨、メロン
                      バナナ・パイナップルなど熱帯産

(追記)本稿で、チンパンジーは果物の種も一緒に飲み込んでいると紹介しました。ヒトの場合、イチジクやイチゴなどの細かい種はそうですが、スイカほどの種になると吐き出します。じゃあ、ヒトがスイカの種、もっと大きい柿の種、さらに大きい桃の種を飲み込んだらどうなるでしょうか。このことについては、機会を捉えて記事にすることとしましょう。
 →2018.8.1投稿
  スイカの種を飲み込んで便通促進?梅干の種なら胃潰瘍や酒の飲みすぎにも? 

2016.11.23追記)
 7年間も果物(トマトなどの果菜類を含む)だけしか食べない食研究者が、先日テレビに登場されていました。
 参考までに、ネット記事とご本人のブログを貼り付けておきます。
 なお、ご本人は丸っきり完全な果物食ではなく、塩は摂っておられるようですし、冬季は激痩せ防止のためにナッツ類(最近は栗)を少々摂っておられるとのことです。
 http://news.livedoor.com/article/detail/12044728/
 http://ameblo.jp/fruit-mizuki/

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中学生、小学生そして保育園児から学ぶべきことが多いこの頃、みやざき中央新聞の記事から

2014年02月09日 | 心に安らぎを

中学生、小学生そして保育園児から学ぶべきことが多いこの頃、みやざき中央新聞の記事から

 昨年、なんと高齢者になってしまった小生。さすがにガックリきたものの、すぐに気を取り直し、5年前に還暦を迎えたときの新たな誓いを思い起こしました。
 人生60年、何とはなしに過ぎてしまった。いたって健康な体であるから、これから先は随分と長いことだろう。ここらで、心をリセットし、0歳からやり直そう。純真な心を持ち、前向き指向で、かつ謙虚に生きていかねばならぬ。

 あれから5年があっという間に経ってしまい、小生、今年は“6”歳になります。
 今までにどれだけ成長できたか? あのときこの世に生を受けた0歳児がもう保育園の年長になり、来年は小学校に入学するというのに… 小生に、それに見合うだけの成長の跡が見られるのか? 果たして小学校に入らせてもらえるだろうか?
 何だか不安になってきました。
 でも、最近、いい気づきを幾つかさせていただけました。6歳の保育園児からも学ぶべきことがあるのです。そして、当然に小中学生から学べることがたくさんあります。彼らから勇気がもらえますし、彼らから生き方を教えてもらえるのです。
 その一つが「みやざき中央新聞」(月4回発行)です。今までに、2、3度紹介させていただきましたが、地方ローカル新聞でありながら、地方のニュースを報道するのではなくて、全国あちこちから入手した「心温まる、勇気をもらえる、感動した!」といった情報を発信し続けておられます。

 その「みやざき中央新聞」の2月3日号で、保育園の年長さんから素晴らしいことを教えていただきましたし、同じ記事で小学生のお姉さんからもっとびっくりすることも教えていただきました。また、別記事で中学生のお兄さんはもう立派な大人なんだなあ、と尊敬されられもしました。
 この純真な気持ち、前向きな気持ちを失ってはならぬ、小生はまだ“6”歳なんだから。
 そういう思いを強くさせていただいた記事を紹介させていただきます。

 先に、「中学生のお兄さん(お姉さんも含む)はもう立派な大人なんだなあ」と感じたことについて触れさせていただきます。
 小生は全く知らなかったのですが、昨今は、数えで15歳になる中学2年生を対象にして「立志式」を行う中学校があちこちに出てきたようです。そういう記事がありました。
 昔の「元服」です。これは、宮崎のローカルな行事かと思いきや、岐阜市でも「立志の集い」として数年前から取り組み始めたようですから、全国的なものでしょう。
 大人の仲間入りを祝う「元服」にちなんで中学2年生に「大人になることの意味を考えてもらうきっかけにしよう」と、「立志式」なるものが行われるようになったとのこと。
 これは実に素晴らしいことだと感じました。
 中学2年ともなると、体はもう大人になり、心もそれについていかねばなりませんからね。大人の心構えを20歳の成人式になって初めて持つようでは遅すぎます。20歳になっても子供の心で何か行えば罰せられるだけ、と心得た方がいいでしょう。

 この記事は「社説 いい大人になるってどういうこと?」と題して、中学生の発表からいろいろ教えられることが書かれていますが、その内容は省略するとして、次に、保育園児と小学生から教えられた、素晴らしい、びっくりすることを紹介させていただきます。
 それは、「あずさからのメッセージ」と題して、小学校教諭・是松いずみさんの特別授業「小学校6年生に語られた人権教育」の前号からの続編です。
 下段に続編(2)のみ全文を掲げますが、いきなり読んでも何のことか分からなくなりますから、前号のあらすじをお示しします。
 是松さんご本人に、3人目のお子さんが生まれたのですが、その子「あずさ」ちゃんは、ダウン症でかつ心臓に障がいがありました。以下、抜粋。
 …ある日、私は生後3か月のあずさを抱いて、小学3年のお兄ちゃんのリョウと、小学1年のお姉ちゃんのユウと一緒にお風呂に入っていました。
 あずさの体は普通の子より柔らかく、首などの関節がしっかりしていないんです。だけど、ほわっと笑えるようになってきました。…
 私は、お風呂の中であずさの障がいのことを伝えようと…「あのね、あずさはみんなとちょっと違うところがあるの。ゆっくり成長していく子どもなんよ。だから歩いたり、走ったりというのも遅くなりそう。勉強もゆっくりしかわからんけん…」
 「えっ、でも自分の名前ぐらいは書けるやろ?」とリョウが言いました。
 「ううん、もしかしたら書けんかもしれんよ」、そう言うと、リョウは黙ってあずさの顔をじっと見ていましたが、しばらくしてこう言いました。…
 さて、
リョウは何と言ったと思いますか?…
 ちょうどその時、あずさが最高の笑顔でニッコリ笑ったんです。その笑顔を見てリョウがこう言ったんです。
 「こんなにかわいいっちゃもん。いてくれるだけでいいやん。何もできんでいい」…


 
 いかがでしたでしょうか。
 小学4年のユウ姉さんや保育園のお友達から、小生はいっぱい勇気がもらえました。
 あずさちゃんを含め、ここに登場した子供たちは皆、これからたくましく生きていかれることでしょう。こうした子供たちから一つひとつ学び、これからの人生を実りあるものにしていきたいと、改めて思ったところです。
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