がんを患った友人をどうやって治癒へ向かわせる手助けができるか
(最新更新:2018.9.22)
小生の50年来の友人が、高齢者となってから急性骨髄性白血病を発症したのが昨年の今頃のことであった。
マニュアルどおりの治療を大病院でしてもらうこととなり、抗がん剤でがん化した白血球を徹底的に叩くことになった。それによって感染症を拾う恐れが多分にあるから、面会謝絶となる。よって見舞いには行けない。
また、検査の過程で、けっこう重症な腎臓病であることも判明したのだが、これの治療法はないとのことで、放置されることとなった。
高齢者の白血病治療となると、助かる率は大きくはない。加えて腎臓病も併発しているのだから、めでたく退院となることは望み薄と思われた。
そこで、彼が心の整理をきちんとできるよう、これはいいぞと思われる本、薬屋稼業という仕事がら、お客様への贈呈用にしようとストックしている本のなかから選んだ2冊を病床で読んでもらうことにした。心の安寧が何とかして得られないかと考え、そうすることにした次第である。
その後、半年ほどが過ぎ、運よく無事(半分強引だが)退院できたとの電話があったのが年末であった。しかし、超遠方であるからして見舞いに行くのは3月を予定した。そして、見舞い代わりに、腎臓のほうは医者に見放されているから、腎臓の滋養強壮にいい漢方薬「鹿茸製剤」の大箱を送っておいた。
それをたぶん飲み終わった頃、続けてそれを飲まないかと電話しようと思っていたところ、彼の奥さんから、再入院となってしまったとの電話があった。2月のことだった。
彼の場合、2つの病気を抱えて再入院となると、これはもうお陀仏だろう。彼に今度会えるとなれば、それは葬儀での死に顔となりそう。
そうしたところ、数日前に彼から元気な声で電話があり、“退院できました。体の調子は良く、食事もうまい。腎臓のほうも検査数値がぐんと良くなりました。”とのことであった。
“今度会えるのは葬式のときかと思っていた。よかったなあ。俺、あれこれ用事があって、会いに行けるのは来月下旬となるが、待っててくれ。”と返事をしたところである。
さて、見舞い代わりに何か送らねば。腎臓が持ち直したとなれば「鹿茸製剤」は置いといて、がんにいいと言われる健康食品を飲んでもらおうということにし、数日前に送ったところである。
そして、一筆したためておいた。
がんは、どちらかといえば「心の病」と捉えたほうがよく、免疫力を高める健康食品は気休めにしかならないと思うが、どれだけかは「心の支え」になってくれるであろうから、無駄にはならないであろうというものだ。
で、何としたためたか。それを以下に紹介しよう。(個人情報保護のため一部改変)
〇〇様、あらためてご退院お喜び申しあげます。
急性白血病の発症のうえに、けっこう重症な腎臓病までもが見つかって、案じておりましたが、幸運にも腎臓のほうは大きく改善したようで何よりです。
差し上げた「霊鹿参」がいくら腎臓に効くと言っても、1箱飲んだくらいでは、そこまでの改善力はなく、これはきっと〇〇さんの自然治癒力がまだまだ大きかったからでしょう。
あとは血液のがんの再発防止です。がんに対する免疫力のアップをせねばなりません。これもご自身の自然治癒力のアップということになりますが、同送しました「参霊茸」がどれだけかのお役に立つのではないかと思っています。
お見舞いがわりに、とりあえず送らせていただきました。
これは、10数年以上前から売られている健康食品ですが、発売当時、がんに対する免疫力を向上させる効果があると言われていた「田七人参」「霊芝」「アガリクス茸」の原末をブレンドしたものです。
たいへん飲みにくいものですが、良薬は口に苦しで、1日2~3包(目安量は3包)お飲みなってみてください。
なお、がんからの脱却は「生き方を変える」つまり「心身ともにストレスがかからない生き方」が何といっても重要になります。
がんに罹った人は、「こころ」か「からだ」あるいはその両方に長期間知らず知らず過剰なストレスがかかり続けた結果として発がんした、というケースが大半です。
よって、「自分は今まで十二分に頑張った。」と自分で自分をほめてやり、「そのような頑張りはもう必要ない。なぜならば、一生分の頑張りは今までにやりつくしたであろうから。」と捉えて、これからは『悠々自適有限会社』の人生、つまり「毎日余裕をもって暮らすにつきる」という生き方に変えれば、がんのほうから逃げていく、ということになりましょう。
それでは、来月下旬にお会いできるのを楽しみにしております。
平成30年5月26日
三宅和豊
と、いうふうに対処したところですが、見舞いに行く頃に再々入院となってしまいはしないかと気をもんでいるところです。来月下旬に彼に無事に会うことができたら、贈呈した本の効果なりなんなりを追記することとします。
(6月30日追記)
当方3人(従兄弟同士)で26日に白血病治療中の彼のところへ見舞いに行ってきた。ここのところ体調がよく、何を食べてもおいしいとのことで、従業員数名を抱える会社社長として職場へもちょくちょく顔を出しているとのことであった。なによりである。奥さんの話では、彼は頑張りすぎるのでブレーキを掛けるのが大変だそうだ。これは性分として何ともならないかもしれない。
怖いのは感染症を拾うことであり、マスクをしていたほうがいいのだが、うっとおしくて、あまりしていないようであった。
当初の予定では、夕食は当方3人でホテルの近くで料理屋を探して食べることにしていたが、彼は体調がいいからと、奥さんも加えた5人で料亭を予約してくれており、3時間強も付き合ってくれた。
進呈した自然治癒力アップのための「参霊茸」については、飲みにくくて飲みたくないようであったので、続けなくてもいいよ、と返事したところである。
というようなわけで、彼に備わった自然治癒力が今のところ大きく働いているようであった。
(9月22日追記)
彼の奥さんから電話あり。主治医から旅行に出かけてもよろしいとの了承を得て、1週間前に泊りがけの旅行を楽しんだ帰りに急に発熱。急きょ入院して治療を受けるも帰らぬ人となった。
奥さんの話では、小生が見舞いに行って以降、ずっと元気で、あまりにも突然の出来事で、信じられないとのこと。
享年70。ちと早いが、旅行を楽しみ、入院わずか1週間でピンピンコロリと逝けたのだから、当人も満足しているのではなかろうか。