薬屋のおやじのボヤキ

公的健康情報にはあまりにも嘘が多くて、それがためにストレスを抱え、ボヤキながら真の健康情報をつかみ取り、発信しています。

女性に多い「梅雨だる」の解消法(三宅薬品・生涯現役新聞N0.340)

2023年05月25日 | 当店毎月発刊の三宅薬品:生涯現役新聞

当店(三宅薬品)発行の生涯現役新聞N0.340:2023年5月25日発行

表題:女性に多い「梅雨だる」の解消法

副題:うっとおしい長い梅雨、あれこれ工夫して乗り切りましょう

(表面)↓ 画面をクリック。読みにくければもう1回クリック。以下同様です。

        

(裏面)瓦版のボヤキ

    “増えていく 年食うほどに この川柳”ですな。

    

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24節気の健康と食養:小満から芒種まで

2023年05月20日 | 24節気の健康と食養

 24節気の健康と食養:小満から芒種まで

 24節気を約5日ずつ3区分した「七十二候」というものがあり、気象の動きや動植物の変化を知らせています。「略本暦」に掲載された七十二候で、本節気は次のとおり。
 小満 初候 蚕起食桑(かいこ おきて くわを はむ)蚕が桑を盛んに食べ始める
    次候 紅花栄(べにばな さかう)紅花が盛んに咲く
    末候 麦秋至(むぎの とき いたる)麦が熟し麦秋となる

 立夏の次にやってくる24節気が小満で、麦の実が次第に充実してきた様がいわれです。毎年5月21日頃(2023年は5月21日)になります。
 野山は新緑が過ぎ、万物が次第に成長し、一定の大きさに達してくる頃となります。
 陽気が盛んになり、日中は汗をかき、暑さを感じます。紫外線がこれから一年で一番強い時期となり、ジリジリとした太陽光線で日焼けします。
 季節は完全に夏として実感できましょう。
 人の体は、新陳代謝を活発にする春の態勢から、元気よく動き回る夏の態勢へと完全に生理変化しています。春:肝の季節(厳密には春の土用:脾の季節を経由)から夏:心の季節への生理変化です。
  これを踏まえた夏の養生法を下記の記事で紹介しています。参照なさってください。
  
立夏は夏の入り、五味を上手に夏食に。先ずは「心」が求める苦味です。

 なお、以下の記事は、その一部を重複して紹介します。
 ここでは、小満から芒種までの養生について、まず、この時節として特徴的なものを紹介することにしましょう。
 この時期、当地岐阜の日最高気温は平年値で夏日となり、日最低気温は15度を超えます。よって、暑さと発汗の両方から、よく冷えた飲み物が欲しくなり、冷蔵庫からそれを取り出してがぶ飲みしたくなります。しかし、これは厳禁。このブログの「暑くなった5月半ば、“冷たい物中毒”から脱却するチャンス!」を参照ください。

 暑くなってきたこの時期からの健康法として、おすすめなのが「冷水シャワー」です。
 湯上がりにたっぷり冷水シャワーを浴びると、気分まで爽快となり、精神的ストレスも流しとってくれますよ。
 → …始めましょう、冷水シャワー。万病に効果あり。… 
 これは五月病そしてこれから先に現れてくることがある六月病にも有効です。

 小満から芒種までの食養について、特徴的なものを2つ、これは一つ前の節気、立夏のときと同じですが、ここでも重複して紹介することにします。
 引き続きフキが旬です。市場では既に4月から出回っていますが、立夏からが本当の旬です。フキは初夏を代表する野菜で、その苦味が心を癒してくれますから、おおいに食したいものです。なぜ苦味がいいかは、のちほど説明します。
 もう一つが露地物のイチゴで、小満の頃にピークを迎えます。体がまだ暑さに十分に順応できず、体に熱がこもりがちになりますから、体を冷やしてくれる果物が欲しくなります。それに最適なのが旬のイチゴでしょう。

 立夏から心の季節になりますから、5つの味「五味」についても頭に置いといてください。漢方では、五臓のバランスを整えるため、夏は<主・苦味、従・辛味、添・甘味>この三味の組み合わせを最適としています。料理は、この三味を頭に置いて行っていただきたいものです。
 小満から芒種までの初夏にふさわしい料理としては、立夏に引き続き、やはりフキの煮物でしょう。少々甘味をつけ、辛味としては山椒の若芽がベストです。

 次回は、「芒種」(6月5、6日頃)からの健康と食養です。

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日本人の視力はどうしてこんなに悪いのか

2023年05月11日 | 健康情報一般

日本人の視力はどうしてこんなに悪いのか

 間もなく後期高齢者となる団塊世代の小生、子供の頃の視力は1.0はあったと思うが、あまりいいほうではなかった。これは、その当時、まだ“教育ママ”という言葉は生まれていなかったが、秀才でならしたおふくろゆえ、あまり出来の良くない息子の成績をなんとか上げさせようと、学校の宿題以外に参考書をあてがわれ、勉強を強いられたことによる。小生はそう思っていた。
 当時は、本を見るとき、字を書くとき、目から30cm離せ、と言われていたが、そんなに離したら字が書きにくい。だから、それが守られなかったのである。よって、視力が落ちたのであろう。それが一気に進んだのが高校に入学してからだ。たいして出来が良くないのに進学校に進んだから、授業についていくには予習復習が欠かせず、中学校時代の倍は机に向かわねばならなくなり、ために高一の途中で黒板の字が読みにくくなって、眼鏡をかけるようになった。たしか視力は0.7をきっていたように思う。卒業頃には近眼がもっと進んで0.2ほどになったが、大学へ進学してからは全然勉強をしなくなったから、その値で安定した。

 小生が子供の頃にあっても、日本人は視力が悪いと言われていた。一説には、これは民族的な特徴であって、視力の良し悪しの順番は、アフリカ人>ヨーロッパ人>東アジア人の順で悪くなるとのことであった。狩猟民>農耕民というもので、遠くのほうをしょっちゅう見ている民族は視力がいいのであって、田植えだ、稲刈りだ、と近くばかり見ている民族は視力が悪い、というものである。
 これはうなずける面がある。そもそも類人猿の目はいい。彼らは遠くのほうをしょっちゅう見ている生活をしており、近くを見るのは食事するときぐらいなものだろうから。よって、視力も発達していると言っていい。哺乳類の中でもトップクラスに位置するのが類人猿であり、ヒトもその仲間だ。

 視力の良さで有名なのは、マサイ族(ケニアからタンザニアにかけて非定住の遊牧民)であろう。彼らの視力は3.0~8.0と推測され、12.0という者もいるから驚きだ。アフリカの狩猟採集民も似たり寄ったりの高い視力を有するし、ミャンマーに暮らすモーケン族(家船に住み、ほぼ一年中海上で過ごす)も3.6~9.0という驚異的な視力を持つ。彼らは皆、遠くのほうをしょっちゅう見ている生活をしているからであろう。

 ところで、マサイ族にあってはケニア・タンザニアの両政府が進める定住化政策で、遊牧をあきらめて都市部に住み、高度文明社会生活をするようになると、その驚異的な視力は1.0程度までに落ちてしまう者が多くなるようだ。視力の良し悪しは、遺伝的なものではなく、生活環境に大きく左右されるようである。
 視力と生活環境の関係については、
興味深い調査報告がある。
 シンガポールとシドニーに住む中国系の子供を調査対象にしたもので、シンガポールの子供は近視率が高いのに対し、シドニーの子供は近視率が低いという結果が出た。視力に関連する唯一の環境要因は、屋外で過ごす時間の長短であった。
 そして、この調査報告の結論は「近視の予防策として屋外で日光を浴びる時間を長くすること」としており、「遠くを見ること」より「日光を浴びること」を重要視しているが、なぜに日光を浴びると目が良くなるのかは、十分には解明されていないものの、これは事実のようだ。
 というのは、台湾での調査報告で、明るさ1000ルクス以上の光を週11時間以上浴びた子供は近視になりにくいことが判明しているのである。一般的に屋内では300ルクス程度、窓際でも800ルクス程度で、ルクスは屋外でなければなかなか達成できない(屋外では日陰でも数千ルクスに達する)。

 逆に、日光と言えば紫外線は目に悪い。これも確かなようである。赤道直下
タンザニアでの調査では、タンザニアの子供は日本の子供に比べて視力が格段に良いが、成人になると日本人の方が視力が良かったという結果が出たとのこと。その原因は、タンザニアは日本に比べて紫外線が倍近く強く、子供の頃に浴びた大量の紫外線が目の老化を招き、視力を低下させた可能性があるという。

 さて、日本人の視力低下だが、小学生のうちにかなり進む傾向にある。文科省による学校保健統計調査で、視力1.0未満の小学生の割合が初めて発表された1979年度は、その割合は約18%であったが、その後増え続け、2007年度からは毎年30%を上回り、2021年度には約37%に達した。そして、中学生ともなると2021年度は約60%、高校生は同年度に約64%と、小学生に比べ概ね倍増する。

 この日本人の子供の視力低下の原因はいかに。団塊の世代にあっては小学生の頃に白黒テレビが大きく普及し、テレビにかじりついてドラマを観た。近い所にあるものを見続ければ目も悪くなろう。もっとも、そう長時間ではなかった。
 それが団塊ジュニア世代となるとゲーム機が登場し、テレビに接続して、より近い位置からブラウン管を眺める。そりゃあ目も悪くなろうというもの。でも、親によって長時間ゲームは制限された。その後の世代となると、スマホやタブレットなど見放題となり、1人1台だから親による制限もかけにくくなり、目の悪さはますます進む、といったことになろう。

 ここまで、目の良し悪しは、主として遠くのほうを見ることが多いか少ないか、という観点に立って述べてきた。ヒトを含む類人猿の目は遠くのほうを見るのに適したものになっており、近くのほうを見るときにはレンズに相当する水晶体の周りにある毛様体の筋肉に負荷がかかり過ぎ、これが長時間続けば筋肉疲労で機能障害を起こし、ピントが合いにくくなってきている、といったことになろうというものだ。
 これが最大の原因となろうが、他にも原因はありそうだ。
 きれいにピントが合い、網膜にくっきりと画像が映し出されたとしても、網膜上にある光センサー:
錐体細胞がびっしり並んでいないことには高質画像の情報は得られない。これは、普通ならば(原始的生活ならば)十分な数の錐体細胞が存在するのだが、目を酷使しなくても長時間の光刺激が続くと(つまり夜間照明が目に入ると)錐体細胞が減少していくようなのである。そうなると、画素数の少ない画面と同様にきめが粗くなって細部の判別が難しくなり、それが視力低下となって現れるというものだ。さきほど目がいい民族として挙げたモーケン族(家船に住む、海上生活者)は、電気は全くなく夜間照明がほぼ皆無であって、網膜の錐体細胞の減少がほとんど起こっていない可能性があるとみられている。
 先ほど紫外線は目に悪く、赤道直下のタンザニアでは大量の紫外線が目の老化を招き、視力を低下させた可能性があることを紹介したが、これも錐体細胞の減少によるものではなかろうか。そして、パソコンやスマホなどから発する人工光線:ブルーライトの刺激も錐体細胞を減少させるのではなかろうか。となると、海面からの反射光も同様に思え、モーケン族の目の良さと矛盾するのだが、ここらあたりのことは調べても分からなかった。

 視力低下の原因を、これまで種々雑多に取り上げてきたが、日本人の視力は世界一悪いと言われる(世界一は中国ともいうが)、その原因がほかにもありはしないか。
 このことについて、興味深い調査報告がある。それは、島田彰夫著「伝統食の復権」(2000年:東洋経済新報社)のなかで島田氏が述べておられる、食生活との関連である。なお、島田氏は、1938年生まれ(2006年没)、東北大学農学部を卒業後、秋田大学医学部助手、講師、助教授を経て、宮崎大学教育学部教授という、一風変わった経歴を持つお方で、医学博士の肩書があり、研究テーマは咬合(こうごう)そして咀嚼(そしゃく)、つまり「噛むこと」に関するものが目立つ。
(以下、本書より部分引用)

 …視力の低下にも食生活が関係しています。食物が軟らかくなったことが、そのひとつです。嚙む力が十分に働かなくても(現代の食事はほとんどが)食べられます。…咬筋が十分に働くことによって、水晶体の厚みのコントロールをする毛様体筋も付随的に鍛えられると考えられますが、食物が軟らかくなったことによって、毛様体筋を鍛える機会が失われているのです。…
 …女子学生で見ても硬いものを好む人は、軟らかいものを好む人よりも視力がいい傾向が見られます。5歳のときに47キロの咬合力を記録した子どもは、いま小学5年生ですが、咬合力は70キロに近く、視力も1.5と優れています。女子高校生で、視力が1.5以上の人と0.1以下の人の咬合力を比較してみたことがありますが、1.5以上の人の第1大臼歯1本の咬合力が23キロであったのに対し、0.1以下の人では14キロしかありませんでした。
 噛まないことで歯列不正が起こることはよく知られていますが、視力や筋力など全身の健康にも深くかかわりをもっているのです。…赤ちゃんのときから習慣付けることが大切なことです。強い力で吸わなければならない母乳で育ち、離乳食も嚙む力を必要とするものを与えることが、その後の咬合力、視力の発達に大きく影響を与えていることが示唆されます。…
(一先ず引用ここまで)

 いかがでしょうか。
 日本の育児法ほど離乳を急がせる国はないのではないか。そして、早々に噛む必要のない流動性の離乳食にしてしまう。これが視力低下の第1ステージ、といったところであろう。
 なお、離乳を急がせるようにしたのは、米国発の「スポック博士育児書」で、厚生省はこれを昭和55年(1980年)に全面採択したことによる。ところで、この早期離乳法は、米国で1970年代に乳児ボツリヌス症の発生により間違っていることが分かり、ボツにされたのだが、それが分かった時期に、なぜか厚生省がこれを採択するという、訳の分からぬ育児行政が日本に限って行われ、今日に至っても、まだ改められていないようだ。育児法で、もう一つ重要なのが、日本では無視されているが、赤ちゃんの「おしゃぶり」である。離乳後もおしゃぶりを常時使わせることが、赤ちゃんの様々な健康に貢献しており、欧州ではこれが常識となっているのだが。

 もう一つ、視力の低下に食生活が関係していることを島田氏が本書で述べられている。それは、牛乳・乳製品を摂取するようになったから、というものである。
(以下、再び本書より部分引用)

 牛乳だけではなく…動物の乳には「乳糖」が含まれています。乳糖はグルコースとガラクトースからなる二糖類で、ラクターゼ(乳糖分解酵素)によってグルコースとガラクトースに分解されます。このラクターゼは乳児期には分泌されていますが、乳児期以後は分泌されなくなります。この特徴は哺乳動物に共通のもので、日本人を含むアジア人、アフリカ人なども同じように推移します。…それを「乳糖不耐症」と病名のように呼んでいますが、哺乳動物としてはラクターゼが分泌されなくなるほうが正常な姿で、…病名のようないい方は誤りです。…ヨーロッパ人の多くが現在のように乳糖を分解できる…彼らには「成人性乳糖分解酵素分泌継続症」とでもいったほうがふさわしいといえます。
 …いくつかのグループについて調べてみましたが、牛乳が好きな人ほど、そして飲む量が多い人ほど、視力が悪いのです。この点のメカニズムはまだわかりませんが、繰り返し同様な結果が出てくることは、何らかの関係があることを推測させます。
 …ヨーグルトやチーズのように、加工の過程でグルコースとガラクトースに分解されている乳製品を摂取すればいいということ…そこにも落とし穴があります。
 …ガラクトースは吸収されますが、そのままでは使うことができません。ガラクトキナーゼなどの酵素が働いてグルコースに変換されて初めて利用可能になるのです。もちろん乳児期にはこの酵素も持っていますが、離乳期を過ぎるとなくなってしまいます。これも哺乳動物の共通点のひとつですが、ヨーロッパ人など一部の人たちは成人になってもこの酵素を持ち続けています。
 ヨーグルトを使って飼育したラットが、なぜか白内障になったという実験結果が…報告されたのは1970年のことです。…その後世界各地から、(人の)乳製品による白内障の症例報告が出されました。そして1989年になって乳製品の摂取と白内障についての疫学調査の結果が報告されました。吸収はされたが、ガラクトキナーゼなどの酵素がないためにグルコースになれないガラクトースが、一番落ち着きのいい場所を求めて体内を移動し、目の水晶体に落ち着いてしまうのです。
 …日本でも乳製品の普及につれて若年者の白内障が見られるようになってきました。…筆者は大学の入学志願者の健康診断の結果をチェックしていますが、まだ18~19歳の若者の中に、白内障の患者がいることを発見することがあります。…
(引用ここまで)

 いかがでしょうか。学校給食で牛乳やヨーグルトが頻繁に出されるし、若者に限らず腸にいいからとヨーグルトを毎日がばがば飲んでいる大人も多い昨今。これじゃあ皆、年寄りでもないのに白内障の気があるということになってしまう。これも、日本人の視力を落とす大きな要因になっているというものであろう。
 日本人にとって牛乳やヨーグルトというものは、便秘したときの下剤としての役割しかない。ヨーロッパ人の多くはそうした食品の分解酵素を持つから栄養になるが、そうではない日本人には全く栄養にならないばかりか毒になるのである。
 日本人は「乳糖不耐症」であり、かつ「ガラクトース不耐症」であり、これが正常であるゆえ、島田氏は、ヨーロッパ人は「成人性乳糖分解酵素分泌継続症」といったほうがいいとおっしゃっておられるが、小生に言わせればヨーロッパ人は「乳離れ遅延症候群」と呼んだほうがふさわしいであろう。
 概ね1万年に及ぶ食文化の違いによって、ヨーロッパ人と日本人の消化器官、消化機能というものは、ヒトという種を超えて全く違うものになってしまっている、といっていい。戦後における食文化の洋風化は、本来のヒトの食性から大きく外れたものであり、様々な生活習慣病を引き起こす元凶となっている。視力低下はそのほんの一例といったところであろう。

 食料資源が世界一豊かと言っていい日本列島で幾万年も暮らしてきた日本人は、島田彰夫氏に言わせれば「豊食」してすこぶる健康体であったのが、「飽食」するようになってだんだん生活習慣病が広がり、今や若い世代の食生活は「飽食」を通り越して「呆食」になってしまった、と危機感をあらわにしておられた。
 そうしたことから、島田氏は「伝統食の復権」を強く願っておられたのだが、伝統食はよく噛まねばならないものがけっこう多く、島田氏は、噛むことの重要性は、多方面にわたって思わぬ大きなものがあるとも言っておられた。
 島田氏の著書は2冊持っているが、そのなかでは触れられていなかったが、噛まないことによる悲劇を想起させる、面白い語呂合わせが随分と昔からある。
 以下、それを紹介し、本ページを閉じることとします。

 初版は“カーチャン  ヤスメ  ハハキトク”(母ちゃん休め  母危篤)
 近年は“オカーサン  ヤスメ  ハハキトク”(お母さん休め  母危篤)が多い。
                (オ  オムライス)
   カー   カレーライス  (カ  カレーライス)
                (ア  アイスクリーム)
   チャン  チャーハン   (サン サンドイッチ)
   ヤ    ヤキソバ
   ス    スパゲティ
   メ    メダマヤキ
   ハ    ハンバーグ
   ハ    ハムエッグ
   キ    ギョーザ
   ト    トースト
   ク    クリームシチュー
 これらの料理は、よく噛まずに飲み込むことになりますから、特にお子様にはお勧めできないメニューとなります。

(関連記事:よく噛むことの重要性)
2012.6.6 丈夫な歯=“東大”合格! 「よく噛むこと」に絶大な効果があります。
2016.6.28 「幸せホルモン」セロトニンと「睡眠ホルモン」メラトニンを十分に出す生活習慣を

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24節気の健康と食養:立夏から小満まで

2023年05月04日 | 24節気の健康と食養

 24節気の健康と食養:立夏から小満まで

 24節気を約5日ずつ3区分した「七十二候」というものがあり、気象の動きや動植物の変化を知らせています。「略本暦」に掲載された七十二候で、本節気は次のとおり。
 立夏 初候 蛙始鳴(かわず はじめて なく)蛙が鳴き始める
    次候 蚯蚓出(みみず いづる)蚯蚓が地上に這出る
    末候 竹笋生(たけのこ しょうず)筍が生えて来る

 穀雨の次にやってくる24節気が立夏です。毎年5月5日頃(2023年は5月5日)になります。立夏は夏の始まりです。
 野山では既に新緑真っ盛りになり、天気がいいと日中は汗をかき、暑さを感ずるほどになります。この時期は新暦ではまだ春ですが、紫外線が強くなってジリジリとした太陽光線で日焼けするようになりますから、季節はもう夏として実感できましょう。
 人の体は、新陳代謝を活発にする春の態勢から、元気よく動き回る夏の態勢へと生理変化します。春:肝の季節(厳密には春の土用:脾の季節を経由)から夏:心の季節への生理変化です。
  これを踏まえた夏の食養生法を下記の記事で紹介しています。参照なさってください。
  
立夏は夏の入り、五味を上手に夏食に。先ずは「心」が求める苦味です。

 なお、以下の記事は、その一部を重複して紹介します。
 ここでは、夏の始まりである立夏から小満までの養生について、まず、この時節として特徴的なものを一つ紹介することにしましょう。
 中国伝統医学(中医学)では、「立夏からの養生は、当然のことながら心に重きを置きます。気温がだんだん上がるにつれ、人は心理的に落ち着かなくなります。したがって、立夏の節気は心を静めるように調節すべきです。心を穏やかにし、常に微笑を忘れず、怒りを抑え、自分の心が穏やかになること、例えば趣味を楽しんで情緒を養い、心を伸びやかに保つことです。また、適度な昼寝をするのも体の健康に良いです。」と言っています。
 9月始まりの中国に対して日本の場合は4月始まりですから、日本ではこうした季節特有の生体反応に適切に対処させられるほか、新年度が始まって特に新入社員は生活環境の激変による異常な心の反応にも対応を迫られ、尋常ではない緊張感、不安感に襲われることも多くなります。その結果、日本では五月病が発生するのです。
 その対処法については、「日本に特有の五月病、その予防法・改善法」に詳細を記しましたから、そちらをご覧になってください。

 この時期、朝はすがすがしさを満喫できます。起きたら外へ出てお日様に当たり、簡単な健康体操をしてみませんか。前回「穀雨」のときにもお勧めしましたラジオ体操あたりが一番ですが、少なくとも次の“体操とは言えないほどの体操”であっても、精気がみなぎってきますよ。
 それは、西原克成先生が推奨しておられる「深呼吸=鼻呼吸体操」です。
 これの効果には、おまけがあります。女性の尿漏れ改善にも効果が大有りです。


(備考)西原先生の著「究極の免疫力」(P.127)の原文は、次のとおりです。
 「…腰を伸ばして姿勢を正し、バンザイをして唇と尿道と肛門をぴたりと閉鎖し、上下の歯を1ミリ開けて、横隔膜を頭側につりあげ、同時に胸一杯に肺を拡大します。…呼気のときには、横隔膜をゆるめて重力にしたがっておろすだけです。」

 なお、これも前回に書きましたが、朝日に当たると「幸せホルモン」セロトニンの分泌が促され、精神が安定し、気分が穏やかになり、幸福感が湧き上がってきます。
(参照)「幸せホルモン」セロトニンと「睡眠ホルモン」メラトニンを十分に出す生活習慣を

 食養について、立夏から小満までの特徴的なものを2つ紹介することにしましょう。
 一つは
フキが旬です。市場では既に4月から出回っていますが、これからが本当の旬です。フキは初夏を代表する野菜で、その苦味が心を癒してくれます。おおいに食したいものです。なぜ苦味がいいかは、のちほど説明します。
 もう一つが露地物のイチゴです。立夏を過ぎると熟し始め、小満の頃にピークを迎えます。暑い日は、まだ体が十分に順応できず、体に熱がこもりがちになりますから、体を冷やしてくれる果物が欲しくなります。それに最適なのが旬のイチゴです。

 フキ以外にこの時期に入手が容易な露地もの野菜で旬のものとなると、エンドウは終わりがけとなっていますが、レタスがあります。レタスは通年出回りますが、本来は初夏が旬のものです。夏野菜は、できれば生食するのが望ましいですから、暑くなれば野菜を生で食べたいものです。

 立夏から心の季節になりますから、5つの味「五味」についても頭に置いといてください。漢方では、五臓のバランスを整えるため、夏は<主・苦味、従・辛味、添・甘味>この三味の組み合わせを最適としています。料理は、この三味を頭に置いて行っていただきたいものです。
 立夏から小満までの初夏にふさわしい料理としては、やはりフキの煮物でしょう。少々甘味をつけ、辛味としては山椒の若葉がベストです。

 次回は、「小満」(5月20日頃)からの健康と食養です。

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立夏は夏の入り、五味を上手に夏食に。先ずは「心」が求める苦味です。

2023年05月04日 | 漢方五季の食養

立夏は夏の入り、五味を上手に夏食に。先ずは「心」が求める苦味です。

 5月5日頃が立夏(2023年は5月5日)で、この日から夏に入ります。
 “春たけなわ”なんてとんでもない。春はとっくに過ぎています。4月16日頃に終わっていて、立夏の前日までは「春の土用」です。
 これは、中医学(漢方)の捉え方ですが、人の健康を考えると、これが正解でしょう。
 季節を単に外気温だけで判断しては間違いの元です。というのは、人を含め動物のみならず生き物は、日照時間などで季節を先取りし、生体反応を示すからです。
 春夏秋冬は、通常考える時期より約1か月前倒しして始まり、ほぼ真ん中で終わってしまって、その後の半月強は季節の変わり目と考えましょう。
 さて、夏は、立夏から始まり、7月19日頃(大暑の約4日前)で終わります。そして、7月20日頃の「夏の土用の入り」から8月7日頃(立秋の前日)までが「夏の土用」となります。
 ところで、梅雨がない地域が大半の中国大陸に対して、日本は北海道を除いて梅雨があります。夏(立夏から)が始まって1か月少々で梅雨入りし、夏の土用の入り頃まで続きます。この梅雨時の健康法となると、中国大陸の主要部の夏とはけっこう様相を異にしますから、それとはどれだけか違った健康法を取らねばならないでしょう。
 これについては、別ページで示しましたので、そちらを参考になさってください。
  梅雨時の健康法は「湿熱」疾病と「冷たい物中毒」の合併症からの脱却

 ここからは一般的な夏について解説します。
 
立夏を過ぎれば、屋外で仕事をするとなると、日中は大変な暑さを感じ、かなりの汗をかきます。これが正常です。汗はかきたいものです。老廃物は、尿として全てを排出するのは不可能でして、汗腺からしか排出できないものもあるからです。
 そして、夏は早々に日が昇り、日が落ちるのも遅く、活動時間が長くなります。夏至は夏のほぼ真ん中に位置することから、当然にそうなります。
 そうなると、血液循環が他の季節よりずっと多くなりますから、心臓の活動が必然的に高まります。つまり、夏は心臓の季節なのです。
 心臓はそれを心得ていて、活発に働いてくれるものの、炎天下での重労働が続けば、当然にオーバーヒートしてしまいますから、心臓を労わってあげねばなりません。
 特に、現代人は飽食がもとで動脈硬化を起こしていることが多く、血圧が高めの傾向にありますから、心臓は年中疲労気味で、要注意です。

 そこで、本題の夏食ですが、漢方の世界では五味に注目します。酸味、苦味、甘味、辛味、塩味の5つです。これは、季節(春、夏、土用、秋、冬の5つ)と、主要臓器(肝、心、脾、肺、腎の5つ)に、それぞれ対応しています。春は酸味で肝、夏は苦味で心、土用は甘味で脾、秋は辛味で肺、冬は塩味で腎です。なお、脾は消化の要で、胃と考えていただいてけっこうです。
 さて、夏は心の季節で、心臓が重要な働きをしますから、心臓を労わるために心が求める苦味を補ってあげる必要があります。
 近年、大変注目されるようになった沖縄の苦瓜「ゴーヤ」、まだ時期は早いですが夏にベストな食材となります。それ以外に苦いものなら何でもけっこうです。例えば立夏頃に旬となるフキがあります。
 なお、半世紀前(小生が子供の頃)のキュウリは頭のほうが苦かったのですが、近年は品種改良されて全然苦くありません。キュウリは単に体を冷やすだけの野菜になってしまい、実に残念です。もっとも、そう思うのは小生が年を食ったからの話で、子供の頃はキュウリの
頭のほうは苦くて食いたくないと捨てていましたが、これは、子供の場合は心臓も若くて元気ですから格別に苦味を求めず、そういう反応を示すのでして、現代の子供も通常は同様な嗜好を示します。これが正常です。もし、子供が苦いものが美味しいと言い出したら、心配せねばなりません。この子の心臓は老けてしまったんだと。

 年を食って高齢者になった小生ほどの年齢に至らなくても、厄年を過ぎればたいていは苦味を求めるようになります。これは、心臓の弱りもありますが、胃が疲れると苦味が健胃薬として効くことも一因しています。先の子供の例もストレスから来る胃の弱りが原因かもしれません。あるいはその両方かも? そうなると恐ろしいことです。
 いずれにしても、年を重ねると苦味の強いものを求める傾向が出てきます。
 特にこの時期、暑さと発汗の両方から、晩酌には苦味の利いたビールがことの他うまいと感じます。(ただし、冷えたものは厳禁。このブログの「暑くなった5月半ば、“冷たい物中毒”から脱却するチャンス!」を参照ください。)

 かと言って、苦味のあるものばかり摂取していると、食味が偏りすぎて、苦味を嫌う肺にダメージを与えます。そのために肺を守る辛味を加える必要があります。そして、甘味をどれだけか添えるとベストです。何事もバランスが肝要ですからね。
 夏は<主・苦、従・辛、添・甘> この三味の組み合わせを知っておいてください。
 ビールのツマミには、第1にピリッとしたものを、第2に甘味のあるものを、ということになります。ここで言う甘味は饅頭やケーキではありません。それは直ぐ後で述べます。

 この三味を組み合わせたお勧め料理で真っ先に挙げられるのが、皆さん良くご存知の、そうです、ゴーヤチャンプルということになります。
 ゴーヤの苦味、コショウなり唐辛子の辛味、そして隠し味としてみりんで甘味を添えると、コクが出て美味しくなること請け合いです。
 なお、漢方の味学では、豚肉や卵など動物性たんぱく質を甘味食材と考えます。
 よって、夏は、甘味は添えるだけのものですから、豚肉や卵はスタミナが付くからといってドッサリ入れるのではなく、脇役の存在とすべきでしょう。
 なお、ビールのツマミにサラミやビーフジャーキが合いますが、これらは甘味食材ですから、ちょっとだけにすると良いです。

 4つ目の味である酸味は、この時期、ほどほどであれば何ら問題ありません。
 夏に避けねばならないのが、最後に残った5つ目の塩味です。
 塩気が多いと心臓に悪いです。というのは、塩は体温を上げる力を持っていますから、塩分を摂りすぎると、夏季は内外から体熱を上げることになり、熱が体にこもってしまうからです。
 汗をかいて塩分が抜けますから、体は塩気を求めたくなりますが、調理は少々薄味ぎみ(ただし、減塩のし過ぎはかえって問題がでますから、塩辛くない程度であれば特に問題なし)にしたいものです。薄味では我慢できない(ある程度塩味が利いたものが欲しい)という方には、天然塩で味付けなさってください。天然塩に含まれる“にがり”
の苦味が心臓に良いですから、少々塩気が多くてもその害を打ち消してくれましょう。

 夏は<主・苦、従・辛、添・甘>三味の組み合わせを意識しながら、酸味で変化をつけ、塩味を控え気味にするという調理をしていただければ、健康的な食生活となりましょう。
 なお、夏野菜が旬の食材として登場してきます。大いに食していただきたいものです。どれも体を冷やす食品で、内にこもった熱を取ってくれます。
 ただし、クーラーの利いた職場で長く仕事をなさっておられる方は、体が冷えていることでしょうから、夏野菜は生食せず、火を通して、冷を弱めてお召し上がりください。
 また、冷えを強く感ずるようなら、体温を上げてくれる塩味を利かせるのも手です。

 こうした冷え症体質の方は、体内温度が低い低体温症のことが多いですから、ぬるめの湯に長く浸かり、体内温度を上げてあげましょう。そして、湯上がりには冷水シャワーで皮膚を引き締め、体熱を逃がさないようにします。
 暑くなってきたこの時期からの健康法として、どなたにもおすすめなのが「冷水シャワー」です。湯上がりにたっぷり冷水シャワーを浴びると、気分まで爽快となり、精神的ストレスも流しとってくれますよ。→ …始めましょう、冷水シャワー。万病に効果あり。… 

(追記)
 ところで、夏は長いです。そこで、「24節気」ごとの健康と食養について紹介しています。併せてお読みいただければ幸いです。
 24節気の健康と食養:立夏から小満まで
 24節気の健康と食養:小満から芒種まで

 24節気の健康と食養:芒種から夏至まで
 24節気の健康と食養:夏至から小暑まで
 24節気の健康と食養:小暑から大暑まで
 24節気の健康と食養:大暑から立秋まで(夏の土用)

五行配当表
(下図) 各ブロックの端に味が表記されています。
     
 「水」・「冬」のブロックの左端が味の「鹹」ですが、塩のことです。

コメント (2)
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