ヨーグルトは体にいいのか悪いのか、その答えは明らかです
このことについては、日本人には少量ならいいが勧められるものではないと、過去記事(2013.12.15「酵素は誇大広告、でも発酵生成物は体にいい。人に一番やさしい栄養です。」)の中で次のように書きました。
…最後に、発酵乳製品であるチーズとヨーグルトについて触れておきます。
ともに乳酸発酵を主体としていますが、熟成させるには酵母菌を加えることがあります。
ただし、フレッシュチーズは単に乳を固まらせただけのもので発酵食品ではないです。
発酵乳製品は、発酵生成物が含まれる点では体にいいと言えますが、牛乳と同様の理由で、あまりお勧めできない代物です。
一つは、たんぱく質と脂肪があまりにも多すぎるという点です。どちらも摂取量を極力抑える必要がある代替栄養(日本人の食生活からすれば、これらは単にエネルギー源になるだけ)であって、特に日本人には、その消化と代謝に負担が掛かりすぎます。
もう一つは、乳糖が多く残っていたり、それが2分解されたガラクトースが残っていたりすることです。日本人の大半(除く赤ちゃん)は、乳糖不耐症で乳糖がほとんど消化されず、乳糖は下痢の原因になり、腸内環境を悪化させる恐れがあります。また、ガラクトースは吸収されて多くがブドウ糖に変換されるのですが、日本人はその機能が弱いようで、牛乳の多飲や乳製品の多食は白内障の原因になるなど害になる恐れがあります。
よって、発酵乳製品は、良い面より悪い面が多く、少量の摂取であれば乳糖が消化されたりガラクトースが利用されて問題ないでしょうが、大半が乳糖耐性の欧米人並みに大量にパクパク食べるのは禁物です。
概ね1万年前から動物性たんぱく質と脂肪という極端な代替食糧を摂るしかなかった欧米人は、それなりに消化や代謝機能が適合してきているのですが、つい数十年前まで植物性食品がほとんどであった日本人がその真似をすれば、体を壊しかねません。
(再掲ここまで)
このように考えている小生ですから、ヨーグルトは夏場の風呂上りに喉もとの涼をとりたいがために小さなカップ入りのものを食べるに止めていたのですが、どうやらこれさえ良くないようです。
といいますのは、新谷弘実医師が2005年(当時70歳)に著された「病気にならない生き方」の中で、ヨーグルトを全否定されているからです。氏は超ベテランの医師であり、長年にわたる自らの食生活改善や患者への食生活指導を通して、このことに自信をもっておられます。なんせ、新谷氏は内視鏡外科の先駆者であり、世界一の臨床例(その当時で日本人・米国人合計30万例)をお持ちの名医ですから、信用がおけます。
早速、その部分を抜粋して紹介しましょう。
「ヨーグルト神話」に疑問を感じるこれだけの理由
最近「カスピ海ヨーグルト」や「アロエヨーグルト」など、各種のヨーグルトが健康効果をうたってブームになっています。しかし、ヨーグルトを毎日食べると腸によいというのは「ウソ」だと、私は考えています。
ヨーグルトを食べつづけている人に話を聞くと、「胃腸の調子がよくなった」「便秘が治った」「ウエストがスッキリした」というようなことをいいます。そして、こうした効果があるのは、すべてヨーグルトに含まれている「乳酸菌」のおかげだと信じているのです。
ところが、この「乳酸菌のおかげ」というのが、そもそも怪しいのです。人間の腸にはもともと乳酸菌がいます。こうしたもともといる菌を「常在菌」といいます。人間の体は、外から入ってくる菌やウイルスに対するセキュリティシステムができあがっているので、たとえそれが体によい乳酸菌であったとしても、常在菌でないものは、このセキュリティシステムに引っかかり殺菌されてしまうようになっているからです。
まず最初に働くのが「胃酸」です。ヨーグルトの乳酸菌は、胃に入った時点でほとんどが胃酸によって殺されます。そのため、最近では特別な工夫を施して「腸まで届く乳酸菌」を売りにしたヨーグルトも登場しています。しかし、腸まで届いたとしても、はたして常在菌と手を取り合って働くことが本当に可能なのでしょうか。たしかにシャーレの中では生きたまま腸に届くことが確認されているようですが、実際の胃腸の中は実験室とは違います。
私がこうした「ヨーグルト神話」に疑問を感じるのは、臨床現場では、ヨーグルトを常食している人の腸相(※腸相に関しては30行ほど下に引用文あり)がけっしてよいものではないからです。
<別の箇所からの引用を挿入>事実、私は毎日ヨーグルトを食べているという人で、よい腸相の持ち主に会ったことがありません。<別の箇所からの引用挿入ここまで>
ですから、私はヨーグルトに含まれる乳酸菌が生きたまま腸に届いたとしても、そこで腸内バランスをよくする働きがなされることはないと考えています。
では、なぜヨーグルトに「効果」を感じる人が多いのでしょうか。その理由の一つに「乳糖」を分解するエンザイム(酵素)の不足が考えられます。…
…そのため、ヨーグルトを食べると、エンザイム不足から乳糖をきちんと消化しきれず、その結果として消化不良を起こします。つまり、ヨーグルトを食べると、軽い下痢を起こす人が多いということです。この軽い下痢によってそれまで腸内に停滞していた便が排出されたのを「乳酸菌のおかげで便秘が治った」と勘違いしてしまっているというわけです。
ヨーグルトを常食していると、腸相は悪くなっていきます。これは30万例の臨床結果から自信をもっていえます。もしあなたがヨーグルトを常食しているなら、便やガスのにおいが強くなっているはずです。これは腸内環境が悪くなってきている証拠だと思ってください。くさいのは、毒素が腸内で発生しているからです。
このように、一般的にも健康効果がうたわれ、企業などがいかにわが社の商品がすぐれているかを訴えているもののなかにも、実際には体にとってよくないものはたくさんあるのです。
(本書の)冒頭でも述べましたが、これからは自分の健康は自分で守っていかなければならない時代です。相手から出される情報を鵜呑みにするのではなく、自分の体で確かめ、真実を見極めることが必要なのです。自分の体で確かめるというのは、ただたんに食べてみる、やってみるということではありません。なぜなら、先ほどのヨーグルトの例のように、「便秘が治ったからよい」と勘違いしてしまうこともあるからです。
自分の体で確かめるというのは、きちんと選び、実践し、そのうえで、定期的に「胃相」「腸相」を信頼できる医師に診てもらうなど、客観的な結果を確認する努力をするということです。本書で紹介する新谷食事健康法も、実践してくださるなら、私のところでなくても結構ですから、ぜひ実践する前と後で内視鏡検査を受けてみてください。きっと胃相・腸相の劇的な変化を実感していただけることと思います。
健康で長生きするためには、外から聞えてくる声に翻弄されるのではなく、自分の体の中から聞えてくる声にもっと耳を傾けることが必要なのです。
(引用文中の※に関して別の箇所から引用)
人間の顔に人相のよしあしがあるように、胃腸にも「胃相」「腸相」のよしあしがあります。人相はその人の性格が表れるといいますが、胃相・腸相にはその人の健康状態が表れます。
健康な人の胃相・腸相はとても美しいものです。胃であれば、粘膜が均一のピンク色で、表面にでこぼこがなく、粘膜下の血管が透けて見えることもありません。また、健康な人の粘膜は透明なので、内視鏡が照らす光に粘液が反射し、キラキラ輝いて見えます。健康な人の腸も、胃の場合と同じようにきれいなピンク色をしています。さらに非常にやわらかく、大きくて均等性のあるひだが見られます。
人間は誰でも子供のころはきれいな胃相・腸相をもっています。それが日々の食事や生活習慣によって変化していくのです。
不健康な人の胃は、粘膜の色がまだらで局所的に赤くなっていたり、はれたりしています。また日本人に多い萎縮性胃炎になると、胃粘膜が薄くなるので、粘膜下の血管が透けて見えるようになります。さらに、胃の粘膜が萎縮すると、それを補うために表面細胞が部分的に増殖するため、胃壁がでこぼこになってきます。ここまでくると、もうガンの一歩手前です。そして不健康な腸は、腸壁の筋肉が厚くかたくなるため、不均衡なひだが生じたり、ところどころに輪ゴムをはめたようなくびれができています。
体に痛みや不調が生じていない「未病」の人に、「腸相が悪くなるから動物食は控えてください」といっても、素直に忠告に従って実践する人はあまり多くありません。そこには動物食がおいしいからという理由もありますが、いちばんの理由は「見えないから」だと思います。
体の表面に生じた変化には、人は比較的敏感に反応します。たとえば、髪の毛が抜けたり、顔にシワができたりすれば、大騒ぎでお金も時間もかけて対処します。しかし、自分では見えない腸の中の変化となると、「まあ、痛くなければいいか」と、驚くほどいいかげんな対処で終ってしまうのです。そして病気になってしまってから、後悔することになるのです。目で「見えない」と、その変化が意味する怖さも見えなくなってしまうのかもしれません。
しかし、私のように腸の中を知りつくしてしまうと、体の表面の変化よりも中の変化のほうが気になります。それは、その変化が自分の健康状態に直結していることがわかっているからです。
(著書からの引用ここまで)
いかがでしょうか。
なお、新谷医師は、日米両国人(主として米国人)患者の胃腸の内視鏡検査や手術にあたっては「食歴」もしっかりカルテに記入され、また、患者の食事指導の結果を踏まえて以上のように言っておられるのです。
よって、乳糖を分解するエンザイム(酵素)を十分に持ち合わせている多くの米国人(あるいは少数の日本人)であったとしても、ヨーグルトの常食は健康に良くないとなります。
ところで、世界3大長寿地域として有名なグルジアのコーカサス地方では、カスピ海ヨーグルトを常食しているから健康だと言われています。
しかし、この常識も新谷氏によって否定されてしまいます。
なぜに彼の地の人たちが長寿かと言えば、食においては、日常的に食べている穀類は精白されていない穀物で作ったパンやナンですし、野菜といえば自生している野草を生の状態で食べることが多いようですし、動物性食品の摂取は少ないようですから、こうしたことがきっと健康で長寿になれる秘訣になっていることでしょう。
ちなみに「新谷食事健康法」の基本もここに重点が置かれています。機会をとらえて「新谷食事健康法」を紹介したいと思っています。( → 2017.3.14投稿「新谷食事健康法のすすめ」)
ところで、夏場の風呂上りに喉もとの涼をとるために小さなカップ入りのヨーグルト&寒天を食べていた小生、これを機に今夏からは寒天だけで我慢することにします。ヨーグルトを食べるのは、まれに料亭に行ったときに、出ることがよくあるデザートだけとします。
(2017.4.18追記)
ここまで2013.12.15投稿の記事の一部分に新谷医師の著「病気にならない生き方」の中のヨーグルトの記述を紹介し、2015.2.28本稿を投稿したのですが、その後、このページへのアクセスが多くなり、また、コメントもたくさんいただきましたので、本稿の内容について今一度精査すべきと考え、どれだけかネット検索を重ねてまいりました。
そうしたところ、これは当然のことではありましょうが、“ヨーグルトの少々の摂取は害になるものではない”という、一応の結論めいたものに行き当たりました。よって、最後の段落は行き過ぎの面があり、削除することにしました。失礼の段、お許しください。
かかる訂正をしましたのは、日本人の大半は離乳後には乳糖消化酵素がほとんど出なくなるものの、本稿で紹介した新谷医師の弁「エンザイム不足から乳糖をきちんと消化しきれず」という言葉からしても、乳糖消化酵素の出は決してゼロではなさそうだからです。料亭で最後に出るデザート程度の量であれば何ら問題なしと言えましょう。
では、どの程度までなら大丈夫なのか。これについては残念ながらネット検索では何ら知見が得られませんでした。これは、個人差がある(乳糖消化酵素がよく出る日本人もいる)からということにもなってしまうでしょうが、小生の力不足もあり、申し訳ありません。
いずれにしましても、やはりヨーグルトの多食はいろいろな面で慎重に対処したいものと思われます。例えば、下記の追記などもその一例です。
(2017.1.20追記)
ヨーグルトの多食は別の面からも体に良くありません。特に冬季においてはです。
と言いますのは、漢方ではヨーグルトは体を冷やす食品に分類されます。現代の日本人はあまりにも体を冷やす食品を、それも年中摂り過ぎており、低体温傾向にあって、それがために花粉症、アトピーなどアレルギー症を引き起こしやすくなっています。また、低体温は風邪やインフルエンザのウイルスを拾いやすいですし、がん患者はきまって低体温であるなど、体を冷やすことは何一ついいことないです。
昨日、同業者の勉強会でヨーグルトが話題になり、治験例など情報交換しました。そのなかで特筆すべきは次の事例です。
毎日大量にヨーグルトを食べて続けていて便秘症であった方に、お腹が冷たくないかとお聞きしたら、そのとおりとのことで、その日以降ヨーグルトを断ったら、お腹が温かくなり便秘症も改善した。通常は下痢気味になるケースが多いものの便秘もあり得る。
このことについて、医師、薬剤師の解説記事(ブログ)を下に示しておきます。
乳製品は体に良いか?(よろず漢方薬局)
毎日のヨーグルトはおなかに良くない?(漢方診療所 玉嶋貞宏 院長)
ヨーグルトを冬季にも毎日召し上がっておられる方は、一度ヨーグルトを断ち、体調の変化を観察されてはいかがでしょうか。そして、代わりの発酵食品を摂るとすれば、日本人なら先ず第1に漬物でしょうし、第2にナットウです。
(2016.11.17追記)
コメントが多くなりすぎましたので、論点がヨーグルトに無関係なものは削除させていただきました。あしからずご了承ください。
なお、牛乳も全否定されている新谷医師です。これについては、コメントを寄せてくださった方が牛乳乳製品健康科学会議との論争を苦労して検索してくださり、コメント中に示していただきましたので、紹介します。
<牛乳乳製品健康科学会議>
「病気にならない生き方」の著者 新谷弘実氏への「公開質問状」について
平成19年12月18日(火)東京・大手町のサンケイプラザにおいて、新谷弘実医師の回答書の内容等について牛乳乳製品健康科学会議による記者発表が行われました。
当日の配布資料を公開いたします。
http://www.zennyuren.or.jp/news/kaitou/kaitou.pdf
なお、この中で、乳製品についての論争は少なく、唯一「腸まで届く乳酸菌」についてだけですが、ここでも両者の見解の相違が生じています。
(関連記事)
2017.3.8 牛乳は飲んでいいのか悪いのか、その答は明らかです
でも、胃(腸まで届いても腸で)殺された菌自体は意味がない、というのも誤りで、腸内細菌の活性化にそれなりの効果を持っています。
納豆には納豆菌が若干含まれているでしょうが、これも胃で殺されます。
納豆以下例示されているものは、生き物ではなくネバネバ物質であって、菌ではありませんから、意味があるなしという問題は発生しません。。
いずれにしても、口から生き物が入れば、これを放置しておいては体内で大増殖する恐れがありますから、胃(一部は腸)で殺されてしまうようになっています。これに失敗すれば、感染症を引き起こすということになります。
でも、腸内細菌の活性化にそれなりの効果を持っています。
腸内細菌にとって、類似した菌の死体は、大いなる滋養強壮剤と考えていいでしょう。
>腸内細菌にとって、類似した菌の死体は、大いなる滋養強壮剤と考えていいでしょう
という事なら、ヨーグルトも滋養強壮剤 つまり結局
体によいという事になってしまうんじゃないですか?
そのデメリットとは具体的にガラクトースの害
そしてそれがメリットを上回る ということですね
そうすると、問題になってくるのはガラクトースの害がどれほどのものかと言う事
だと思うのですが、素人がちょっと調べてみた所、いまいち決定的なソースが見つかりませんでした
*スウェーデン 男女における牛乳の摂取と死亡率・骨折リスク コホート研究
*欧州酪農協会 欧州酪農協会(EDA )/国際酪農連盟 国際酪農連盟 国際酪農連盟(IDF )合同によるによる反論集
他のblogなど個人の見解やJミルクの見解も見てみましたが、どれも主張に対してそれなりの反論があり明確とは思えませんでした
動物実験などでは真逆の結果となることもあるようですし スウェーデンの論文においても
著者自身ガラクトースの害については実証されていないと認めているようです
いろいろな利害の絡む問題のようですから様々な立場から意見が出ているんでしょうか
私はヨーグルト嫌いですが両親がヨーグルトを毎日食べているので、明確な根拠があるならやめさせたいと思います
ただ、その決定的なソースが見つからないので、もしあるのならば教えて頂きたいです
つまり、
>思った以上に体に悪影響を及ぼすようなのです
が、どこから導き出されたのか知りたいです
手持ち文献が紛失してしまったのですが、ガラクトースの体内蓄積で白内障になる傾向が高いという報告があります。
もっとも、白内障の手術は近年優れたものになり、簡単な治療で大幅に改善されますから、大したことではありません。
「思った以上に体に悪影響を及ぼすようなのです」と書きましたのは、新谷医師の長年の経験で、「腸相の悪さとヨーグルト摂取に因果関係あり」とされたことを受けて、小生が思ったところです。
決定的なソースを持ち合わせておらず申し訳ありません。
牛乳や乳製品を摂ってはいけない理由で、小生が思う最大の理由は、過去記事で書いたのですが、次のものです。
幕末に、興味深い逸話が残っています。
米国が下田に領事館を置き、初代領事ハリスが幕府に牛乳の提供を申し出たのですが、幕府は、「牛は、農耕、運搬のためにのみ飼い置いており、養殖は全くしておらず、まれには子牛が生まれるが、乳汁は全て子牛に与え、成育させるがため故」と理由を説明し、「牛乳を給し候儀一切相成りがたく候間、断りおよび候」と拒否し、ならば雌牛を提供してくれという申し出に対しても、同様に断固として拒否しています。
ところが、その1年半後、ハリスが重い病に臥したため、幕府は、何としてもハリスを死なせてはならぬと、あれほど望んだ牛乳であるから、どれだけかの効果はあろうと牛乳を差し出し、それ以降、各国領事館へも牛乳が販売されるようになったとのことです。
このように、人が牛乳を飲むという行為は、生を受けたばかりの生き物を“飢え死に”に至らせる、“かすめ取り”以外の何物でもなく、これは“鬼畜の行い”であると、当時の日本人は捉えたのでしょう。
ガラクトース血症という遺伝病がありました その1,2型は白内障に関連
ただしこれは非常に稀で日本での発生頻度は1型は90万人に1人、2型は100万人に1人
で、面白い事にむしろ日本では頻度が低く特にイタリアで高い 欧米白人に1型が多いそうです
(wiki 日本先天代謝異常学会 広島大学病院小児外来の説明文などより)
たしかにこの遺伝病の方にとっては害があるわけですが
これでは一般の人が乳製品の摂取を控える理由にはちょっとならないかと。
逆にこういう病がはっきり認識されて統計が取られていると言う事は、遺伝病でない一般人にとっては
害を及ぼしていない事の論拠の一つではないかという見方もできてしまいます
多くの人には問題はないが、アセトアルデヒドを分解する脱水素酵素の働きが弱い人にとってのアルコールのように。
また、塩などのように摂りすぎれば毒で摂らなさすぎても健康によくないというものもあります
これでは一般の日本人にとって一定量までまったくの無害という事も十分に考えられるのではないでしょうか
その他ガラクトースと白内障の関係を示すデータはないそうです (全国牛乳商業組合連合会)
幕末のお話はこの際関係があまりないのではないかと思います
それが乳製品を摂ってはいけない理由になるとはちょっと思えません
新谷医師の経験則については、元々胃腸に不安を抱えていた人が何やらお腹にいいそうだと乳製品を摂取していたとして
それでいよいよ悪くなって病院を訪ねるのだから胃腸の悪い人が乳製品を摂取してるのは当たり前
という卵が先かみたいな可能性もあって参考にできません
(さすがにそんな初歩的ミスをしているとは思えませんが、ただの経験則では正確な因果関係を見誤る一例として)
そうですね
乳製品を摂った際、日本人の健康に害を及ぼすほどの影響を与えるのかどうか
がはっきりすれば私も布教できるのですが・・
そこが欠けているので個人的には現時点では解釈を保留させて頂きます
その新谷氏も公開質問状を受けているんですね 既にプロフェッショナルな方々が
議論した内容だったのですね
「新谷弘実医師の回答書の内容等について」
記者発表配布資料という PDFファイルがありました
新谷氏は公開質問状に回答していますが根拠も薄弱のようで合理的な回答をしているように見えません
案の定、その点を指摘されています
新谷氏のさらなる反論を期待したい所ですが、これ以降の進展はどうなったのでしょうか
こういった事にまったく無知でしたが今回こちらの記事を拝見し、ここで書き込ませて頂くに
あたっていろいろ調べる中で疫学の考え方の一端など学べた事は幸いです
今後、またこの件に関する新たな研究結果が発表される事を期待しておきます