薬屋のおやじのボヤキ

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元祖「公害」は奈良の大仏、すさまじかった水銀汚染。今はマグロで水銀が体内蓄積。

2011年11月11日 | ミネラルが最重要

元祖「公害」は奈良の大仏、すさまじかった水銀汚染。今はマグロで水銀が体内蓄積。

 西暦710年に奈良の地に都が移され、752年に大仏が完成しました。大仏の完成が近付くとともに都に疫病が流行り出しました。よって、時の政権は、784年にとうとう奈良の都を放棄して、長岡京へ遷都せざるを得なくなってしまうのです。
 さて、この疫病ですが、当時、地球の寒冷化があって、これとの関連も大きいですが、奈良の都に特有の大きな原因が別にありました。それは、大仏の建立そのものです。
 最初の大仏は、今とは違って金ぴかの大仏でした。金を9トンも使って、とんでもない方法で金メッキしたのです。金と水銀を1対5の割合で混ぜた合金(アマルガム)を大仏に塗りつけた後、炭火の熱で水銀を蒸発させ、金だけを表面に残すという方法です。
 これを行うこと5年。その間に、何と50トンもの水銀が撒き散らされたのです。なにやら福島原発に似たような状況が発生しました。
 これによって、職人は皆、ひどい水銀中毒になり、また、周辺に住む都の住民は、風向きによってあちらこちらへ流れていった水銀を吸い込み、そして、地面に撒き散らされた水銀が農産物に濃縮されて、それを食べ、かなり広範囲に水銀中毒患者を出したことでしょう。これが、奈良の都に特有の疫病で、日本における元祖「公害」の発生です。

 奈良の大仏に限らず、水銀は、その後も使われ続けます。
 神社仏閣の朱色の塗装は水銀の酸化物ですし、近年は農薬に多く使われました。
 こうして、日本国中、水銀まみれになっていますし、これは世界的なことでもあって、海洋汚染も起き、放射能と違い永久不滅の元素ですから、今も継続中です。
 なお、火山岩や堆積岩にも天然の状態でどれだけか含まれている水銀ですから、これが侵食されて、土壌に含まれることになり、海へも流れ出ることになります。
 よって、海は海でも、湾内は人工的な汚染、海洋は避けられない天然現象として水銀が存在すると考えた方がよいかもしれません。
 そして、海の食物連鎖の頂点に立つマグロなど大型捕食魚やクジラ類には、必然的に水銀が濃縮されて存在し、特に脂肪に多く含まれることになります。ですから、マグロなどを世界一食べている日本人の体内水銀蓄積量は世界一となっているのです。
 でも、水銀中毒を起こすほどの量ではなく、また、慢性化していて、体に何ら異常を感じることはないのですが、そうであるからこそ、実は困った問題を抱えています。

 元素の周期表をご覧いただきますと、左から12列目(第12族)に上から亜鉛、カドミウム、水銀と3つ縦に並んでいます。同族ですから、体内で同じような化学的挙動をし、有機化合物に結合している亜鉛に置き換わったりして、亜鉛の働きを阻害します。
 ヒトに必須の微量ミネラル(ミリグラム単位で必要なミネラル)として、酸素を運搬する鉄と並んで重要なのが亜鉛です。亜鉛は、ヒトの体内で有機化合物と結合して酵素を形成し、新陳代謝(細胞の生まれ変わり)や細胞分裂の促進、免疫力の増強、活性酸素の除去、性ホルモンやインスリンの合成など、非常に多くの重要な働きを担っています。
 ですから、亜鉛の働きが水銀によって阻害されると、成長の遅れや老化、不妊、様々な生活習慣病の発生の恐れが出てきます。また、味覚異常も亜鉛欠乏が原因です。
 この中で、特に問題となるのが、細胞分裂に支障をきたすことで、低濃度の水銀であっても、亜鉛の働きが阻害されて、胎児の成育に障害を起こす恐れがあります。

 ヒトの体内に入り込んだ水銀は、多くは脂肪に蓄えられ、それがじわりじわりと血液中に溶け出してきますから、厄介です。その水銀が亜鉛の働きを殺すのですから、ただでさえ亜鉛摂取が不足気味の日本人にとっては、要注意となります。
 この水銀の排出は、かなりが髪の毛から行われるようでして、毛髪検査をすれば明確になり、日本人の体内水銀蓄積量が世界一であることが判明しています。
 体内に蓄えられた水銀を抜く方法は、唯一“断食”しかありません。
 これは水銀のみならず重金属その他の有害物質全般に言えることです。
 この断食によって、体内脂肪が燃焼されるときに、多量の有害物質が放出され、主として尿や皮膚から体外排出されるのですが、1回の断食で全部が全部出るものではなく、繰り返し何度も断食せねば出し切れるものではありません。
 その点、野生動物は冬と夏に痩せ、それに併せて体毛が生え変わりますから、実に合理的に水銀はじめ有害物質を抜き去ることができます。
 現代文明社会にあっては、冬に痩せることは不可能ですが、夏痩せすることは可能ですから、夏には少食に取り組んでいただきたいものです。

 もう一つの排出法が、ミニ断食で、それは、朝食を抜くことです。
 朝食を抜くなんて体に絶対に悪いとされていますが、1日3食しっかり食べている人がいきなり朝食を抜くと、血糖値が低下してエネルギー供給に支障が出るのですが、江戸時代初期までは将軍から農民まで、僧侶を除いて皆、朝食抜きでしたから、朝食抜きに慣れれば、体内脂肪からエネルギー源が円滑に供給されるようになって、かえって体がよく動くようになり、また、頭が冴えるようになります。
 このことについては、このブログのカテゴリー「朝食抜き・断食で健康」の中で、小生の臨床例を含めて詳しく紹介していますので、一度ご覧になってください。
 そのブログ記事の中では述べていませんが、朝食を抜くことの大きな利点の一つとして、生体は午前中に排泄が盛んになりますから、生体はこれに専念できることです。
 ヒトも動物です。一度にあれもこれも同時にこなすことはできません。
 朝食を取ると、最優先される消化吸収にどうしても精力がそがれてしまって、その分、排泄機能がフル運転できませんから、老廃物や有害物質の排泄が滞るのです。
 朝食を取らなければ、生活行動をする上で、エネルギー源として体内備蓄されている脂肪を分解し、これを使うと同時に、脂肪中の有害物質が放出でき、盛んになっている排泄作用で、尿や皮膚、そして毛根への取り込みが促進されるというものです。

 冬場はたいてい体重が増え、有害物質を溜め込む一方になります。
 何とかして、野生動物と同様に冬痩せし、有害物質を排泄したいものです。
 そのために、小生が実践している朝食抜き健康法を、皆さんにも始めていただきたいです。でも、いきなりは、体を壊しますから、先ずは朝食を半分に、慣れたら味噌汁だけに、最後はお茶と梅干だけ、と順次減らしていけば、体に何ら支障は生じません。

 水銀の怖さについて、もう少し補足させていただきます。
 我々日本人は、皆が皆、世界一水銀を溜め込んでいますから、それによる障害、例えば、どれだけかの体のだるさ、これは皆が皆、一様にそうなっていますから、全く意識に昇ることはないでしょう。例外的にそうでない方は、異常に元気すぎて…これが本来の姿なのですが…オバケ扱いされてしまうことになります。
 本来、健康とは、このオバケのようでなければならないのですが、皆が皆、意識することのない体のだるさであれば、それが健常であると思い込んでしまうのです。
 我々が教訓とすべき、その1例を紹介しましょう。
 紀元前の都市国家ポンペイの悲劇は、ベスビオス火山の大噴火による火砕流で一瞬にして消滅したことで有名ですが、実は、もう一つ知られざる悲劇を抱えていました。
 それは、都市住民が皆、鉛中毒になっていたことです。
 ポンペイでは、公共施設のみならず、各家庭へも水道が網の目のように張り巡らされており、その水道管が何と鉛で作られていたものですから、いたしかたありません。
 でも、皆が皆、そうした健康状態になってしまうと、高度文明都市…当時のポンペイは群を抜いて発達していた都市であったようです…では、それが当たり前となり、そうであっても健康だと錯覚してしまうのです。
 ポンペイの都市住民は背が低く、短命であったと言われていますが、彼らは、高度文明社会に暮らすがゆえの生活習慣病としか考えていなかったことでしょう。

 これと全く同じことが、今日の高度文明社会にも当てはまります。
 それどころか、より深刻なものになっていると思われます。
 ポンペイでは、せいぜい鉛だけのことであったと思われるのですが、現代は、様々な有害物質で複合的に体が害されている可能性が大きいからです。
 その一つ一つを取り上げてみますと、比較的低濃度のものであり、疫学調査を行ってみても、どおってことないとなってしまい、これがあえて問題視されることはありません。
 よって、日本では、マグロにある程度の水銀が含有されていても、無視され続けてきました。そして、近年、特に水銀が多く含まれる部位「トロ」…以前は「猫またぎ」と言われ、捨てていたもの…を最優先して食べるようにもなっています。
 ところが、近年、マグロなど大型捕食魚を食べる習慣が欧米にも生まれ、これをドカ食いする人に、まれに水銀中毒が起きて、ついに規制が掛けられるようになりました。
 そして、妊娠している女性を中心に摂取基準が設けられるようにもなっています。
 日本も遅ればせながら、平成15年
に厚生労働省が「妊婦への魚介類の摂取と水銀に関する注意事項」なるものを作りました。そして、平成17年に改定され、このときにマグロが対象魚に加えられました。その基準(平成22年に小幅改定)は、例えば、キンメダイ、メカジキ、クロマグロ、マッコウクジラなどは1週間に1回(80グラム)以下、といったものになっていますが、米国や欧州の基準とは設定の仕方が少々異なるものの、摂取制限については概ね類似したものとなっています。(もっとも、米国は、エビ、サケ、タラまで規制対象を広げていますが。)
 しかし、対象者に大きな違いがあります。日本は、妊婦と妊娠する可能性のある女性だけとしているのに対し、欧米では、授乳中の母親そして幼児も対象者に含めています。さらには、カナダやオーストラリアでは、一般の大人まで対象者にしています。この点、世界一こうしたものをたくさん食べている日本は、明らかに基準が緩いです。
 
これは、農林水産省や業界の圧力があるからでしょうね。ちなみに、平成17年改定の厚労省発表資料には「妊婦が注意事項の対象者であり、子供や一般の方々は対象外であること。」と念押しし、さらに各ページ下段には「本注意事項については、いわゆる風評被害が生じることのないよう、正確な御理解をよろしくお願いします。」と、わざわざ四角で囲んで、これを目立たせていますから、ここに何やら、うさんくささを感じます。

 こうなると、各自が自衛するしかありませんね。
 一つは欧米の基準(平成17年厚労省資料)[←クリック]に従うことです。
 もう一つは、摂取した水銀をどれだけかでも無毒化することです。
 それの筆頭はセレンで、マウスによる実験で確かめられています。これは、国際シンポジウム「水銀とセレンの役割」で紹介されています。
 こうしたことから、米国では、マグロなどを好んで食べる人は、水銀の毒消しのために、セレンをサプリメントで摂る傾向があるようです。
 セレンは、微量ミネラルの1種で、小魚にけっこう含まれていて、これを食べるマグロですから、マグロにはセレンが水銀と同程度の量が蓄積しており、これでもって、マグロは水銀をどれだけか無毒化し、まずまず元気に泳いでいるのでしょう。
 小魚で、セレン含有量が高いのがイワシです。寿司を食べるのなら、マグロと併せて、彼らが好物としているイワシも、ということになりますし、なければ、丸干しイワシでも食したいです。ジャッコ、シラス干しでもよいです。
 野菜では、ネギにセレンが多く含まれていますので、マグロはネギトロでいただきたいですし、ネギ焼きなりネギの味噌和えなどネギ料理も意識して食べたいものです。
 しかし、厚労省も農水省も、これらの毒消し法をPRしていませんので、根拠薄弱なのかもしれません。そうなると、やはりマグロは控えた方が良いとなりますが…。

 いずれにしても、偏った食生活は体を害する元ですから、食べる魚がマグロに偏っては体を害すると考えるしかありません。魚介類にも旬がありますから、季節によって変え、色々な種類のものを食したいです。

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