薬屋のおやじのボヤキ

公的健康情報にはあまりにも嘘が多くて、それがためにストレスを抱え、ボヤキながら真の健康情報をつかみ取り、発信しています。

たった1つ!幸せの秘訣は…(三宅薬品・生涯現役新聞N0.320)

2021年09月25日 | 当店毎月発刊の三宅薬品:生涯現役新聞

当店(三宅薬品)発行の生涯現役新聞N0.320:2021年9月25日発行

表題:たった1つ!幸せの秘訣は…

副題:天高く過ごしやすい季節の到来。笑顔で楽しくいきましょう!

(表面)↓ 画面をクリック。読みにくければもう1回クリック。以下同様です。

   

(参考)同封した日本講演新聞の「笑顔共和国大統領」福田純子さんの記事

   

(裏面)瓦版のボヤキ

    文字書き遊びで楽しく長寿

   

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健康には何よりも美肌の腸壁づくり

2021年09月22日 | 生活習慣病一般

健康には何よりも美肌の腸壁づくり

(2015.4.15投稿の記事に、2021.9.22に関連する内容を一部加えて再投稿し直しました。)

 「腸内環境を良くして健康に」と、よく言われますが、「腸内」というと、これは「体内」と同じに感じてしまい、「腸内環境」という言葉は的確な表現ではないと小生は思っています。なお、ここで言う腸は大腸のことです。
 ですから、「腸内環境」に代えて「食物残渣滞留体外環境」とでも言うべきでしょうね。ヒトの消化酵素では体内へ吸収できなかった食物残渣が滞留している場所であり、ヒトの体の外側に位置する空間ですから。
 そうすると、ヒトの体外に生息する腸内細菌が活躍する場というイメージが高まり、ヒトと腸内細菌との共生の重要性が強く認識されることにもなるでしょう。
 しかし「食物残渣滞留体外環境」などという、小難しく長ったらしい言葉はとうてい受け入れられるものではなく、ここは止むを得ず「腸内環境」という言葉を使うことにします。

 さて、ヒトの体の外側から大腸を眺めてみると、どんな姿をしているでしょうか。これは実に興味深いものがあるようです。
 内視鏡外科の先駆者、新谷弘実氏は、こ
の分野の重鎮であり、たぶん世界一の臨床例(著書発刊時で日本人・米国人の胃と腸で合計30万例)をお持ちで、患者がどんな食事をしてきたか、その食歴をヒアリングし、それによって腸壁がどうなっているか(「腸相」の良し悪し)をつぶさに観察なさっておられ、その深い経験から導き出された有意義なお話が、その著書「病気にならない生き方」に載っていますので、それを詳しく紹介することにしましょう。
 なお、先に記事にしました「
胃薬を飲めば飲むほど胃は悪くなる(付記:お茶も薬のうち)」と一部重複する部分がありますが、胃と腸(さらには口=咀嚼)は消化器官として一体でとらえる必要がありますので、その点お許しください。
 かなり長い引用の連続となりますが、最後までよろしくお付き合いください。なお、引用に当たっては、本書の後ろの方の頁に書かれたものを一部関連する前の方の頁に入れ込んで編集しています。(以下、引用)

(人相と胃相・腸相)
…人間の顔に人相のよしあしがあるように、胃腸にも「胃相」「腸相」のよしあしがあります。人相はその人の性格が表れるといいますが、胃相・腸相にはその人の健康状態が表れます。…
 体に痛みや不調が生じていない「未病」の人に、「腸相が悪くなるから動物食は控えてください」といっても、素直に忠告に従って実践する人はあまり多くありません。…いちばんの理由は「見えないから」だと思います。
 体の表面に生じた変化には、人は比較的敏感に反応します。たとえば、髪の毛が抜けたり…すれば、大騒ぎでお金も時間もかけて対処します。しかし、自分では見えない腸の中の変化となると、「まあ、痛くなければいいか」と、驚くほどいいかげんな対処で終ってしまうのです。そして病気になってしまってから、後悔することになるのです。…
 しかし、私のように腸の中を知りつくしてしまうと、体の表面の変化よりも中の変化のほうが気になります。…

 健康な人の胃相・腸相はとても美しいものです。胃であれば、粘膜が均一のピンク色で、表面にでこぼこがなく、粘膜下の血管が透けて見えることもありません。また、健康な人の粘膜は透明なので、内視鏡が照らす光に粘液が反射し、キラキラ輝いて見えます。健康な人の腸も、胃の場合と同じようにきれいなピンク色をしています。さらに非常にやわらかく、大きくて均等性のあるひだが見られます。
 人間は誰でも子供のころはきれいな胃相・腸相をもっています。それが日々の食事や生活習慣によって変化していくのです。…

(肉食が腸相を悪くする)
 肉食が腸相を悪くする最大の原因は、食物繊維がなく、脂肪やコレステロールを大量に含んでいることにあります。肉食を続けていると、腸壁がどんどん厚くなりますが、これは食物繊維がないために便の量が極端に少なくなり、その少ない便を排出するために腸が必要以上に蠕動しなければならなくなるからです。つまり、過剰な蠕動運動により腸壁の大部分を構成する筋肉が鍛えられ厚く大きくなってしまうのです。こうして腸はかたく短くなっていきます。
 腸壁が厚くなると、内腔は狭くなっていきます。かたく狭くなった腸の内圧は高くなるのですが、動物性タンパクに加えて脂肪も大量に摂取して腸周辺の脂肪層が厚くなるので、さらに腸壁に圧力がかかります。こうして腸内の圧力が高くなると、中から外に向かって粘膜が押し出されるという現象が起きます。この現象が「憩室」と呼ばれるポケット状のくぼみを作り出します。
 こうなると、ただでさえ量の少ない便は腸の中を進むのがむずかしくなります。その結果、腸の中に長く停滞する「停滞便(宿便)」がたまってきます。その停滞便は腸壁にこべりつくようにたまるのですが、そこに憩室があれば、そのポケット状のくぼみに停滞便が入り込み、さらに排出されにくくなります。
 憩室やひだの間にたまった停滞便は毒素を発生し、その部分の細胞に遺伝子変化を起こさせポリープを作り出します。そしてポリープが生長し、ガン化していくのです。 
 腸相の悪化は、大腸ガン、大腸ポリープ、憩室炎などさまざまな大腸の病気を起こすだけにとどまりません。実際には腸相の悪い人の多くが子宮筋腫、高血圧、動脈硬化、心臓病、肥満、乳ガン、前立腺ガン、糖尿病などのいわゆる生活習慣病を発病しているのです。…

(アメリカ人の腸と日本人の腸の違い)
 私が…ニューヨークに渡り…1967年に(私が開発したのが)「コロノスコープ(大腸内視鏡)」の最初のものです。その後、長い(185cm)スコープが開発されるとすぐに購入、そのスコープを使って、アメリカ人の腸を初めて見たとき、私はその腸相の悪さに驚きました。肉を常食していたアメリカ人の腸は、日本人の腸よりも明らかにかたく、短くなっていたのです。さらに内腔が狭いうえに、まるでところどころ輪ゴムで縛ったようなリング状のでこぼこができていたのです。憩室も多く、そこに停滞便がたまっていることも少なくありませんでした。
 アメリカ人は腸にトラブルを抱えている人が多く、当時は10人に1人はポリープがあるといわれていました。…私はアメリカと日本を2対1の割合で活動してきたため、両国民の胃相・腸相の移り変わりをつぶさに見てきました。
 60年代に入り高度成長を迎えた日本は、アメリカに追いつき追い越せとばかりにあらゆるものをアメリカにならいました。…それまで野菜と魚が中心だった日本の食卓は、…動物性タンパクを中心とする高タンパク・高脂肪食が飾るようになってきました。…
…動物性タンパクをたくさん食べると人間の成長が早くなるということは事実です。…しかし、ここにも動物食の危険な落とし穴があります。それは「成長」はある年齢を超えた時点で「老化」と呼ばれる現象に変わるということです。…お肉を好んで食べている人は、それがあなたの健康を害し、老化を進めているということを覚えておいてください。
 一方アメリカでは、1977年の「マクバガン・レポート」を機に、国家をあげて食事改善が進められてきました。その結果は両国民の腸相に表れています。
 きれいだった日本人の腸相は、食生活の変化とともに年々悪化し、いまではすっかり肉を常食しているアメリカ人の腸相に似てしまったのです。それに対し、アメリカ人のなかでも真剣に自分の健康を考え、高タンパク・高脂肪食を改善した人たちの腸相は、みごとに改善されてきています。その結果、1990年以降は、大腸ポリープやガンの発生率も低下しています。…

(食歴と腸相そして病気との関連)
 私が「食歴」を患者さんたちに聞くようになったのは、スコープを使って胃相・腸相を直接診ることができるようになってから2年ほどたってからです。…
 ガン患者の食歴を調べていくと、動物食(肉や魚、卵や牛乳など動物性の食物)をたくさんとっていたことがわかりました。しかも、早い年齢で発病している人ほど、早くから動物食(特に肉、乳製品)を多く、そしてひんぱんにとっていたことがわかったのです。乳ガン、大腸ガン、前立腺ガン、肺ガンなど、発病したガンの種類はさまざまですが、この傾向だけは同じでした。
 そして、どんなガンを発病した人も例外なく腸相が悪かったのです。…
 食事が原因で起きる病気は、それを食べたからといってすぐに発病するものではありません。しかし体の中では、これまでの食生活が確実に蓄積されています。…
 新谷食事健康法では…「タンパク質が不足しませんか?」と聞かれることがよくあります。でも、心配はいりません。植物食でも、タンパク質は充分にとることができます。…もちろん、植物性タンパクもけっしてよいことではありません…。
…チンパンジーの食事を見ると、その95%は植物食です。…そんなチンパンジーの胃腸を私は内視鏡で見たことがありますが、胃腸を見ているだけでは人間かチンパンジーかわからないほど似ています。そしてなによりも驚いたのは、彼らがとてもきれいな胃相・腸相をしていることです。

(便秘薬は腸相をどんどん悪くする)
…便秘薬を常用している人の腸は、それが化学薬品でも漢方薬や自然のハーブ茶でも、腸壁が真っ黒に変色していくことがわかっています。そして薬を飲めば飲むほど腸の動きは悪くなり、動かなくなっていきます。そして動かなくなると、さらに停滞便が残りやすくなるので、腸相がどんどん悪くなっていってしまうのです。…

(腸内細菌の働き)
 腸内には絨毛と呼ばれる小さな突起がびっしりあるのですが、その絨毛の突起のあいだには善玉菌である乳酸菌が入り込んでいます。この絨毛の中には免疫システムにかかわる白血球やNK細胞…といったものが出てくるのですが、それらは、異種タンパクや細菌、ウイルスやガン細胞などの異物と戦うときに大量のフリーラジカルを出します。乳酸菌はその後始末ともいうべきフリーラジカルの除去に活躍してくれるのです。
 ちなみに、これはまだ私の仮説ですが、善玉菌の不足など何らかの理由で中和されきらなかったフリーラジカルが、非常にデリケートな絨毛に炎症を起こさせ、破壊していったのが潰瘍性大腸炎やクローン病ではないかと考えています。
 一方、悪玉菌は、不消化物などを破壊・崩壊させるような働きをするので、一般的には有害菌だと考えられているのですが、…異常発酵を起こし有害なガスを出させて腸を刺激し、ガスや便の排泄を促していると考えることもできるのです。
 ですから私は、腸内細菌というのは、本当は善悪がそんなにきっぱりと分かれているものではないのではないかと考えています。…
 人間に利益をもたらすものを「善玉菌」、人間に毒になるものをもたらすのが「悪玉菌」…と称するのですが、これはあまりにも身勝手な分類だと思います。…
 人間は悪玉菌を毛嫌いしますが、悪玉菌が増えるような腸内環境をつくり出しているのは、ほかならぬ自分自身です。自分の食生活の乱れや、悪い生活習慣を棚に上げて、微生物を責めることはできません。

(動物性タンパク質:肉と魚の違い、そして油に関して)
…「魚」であっても、過剰摂取が健康被害をもたらすのは同じです。
 ただし、私の臨床データによると、「肉食腸」と「魚食腸」には決定的な違いが一つあります。それは、魚中心の食事をしている人は、どんなに腸相が悪くても、「憩室」ができることはないということです。…
 こうした腸相の違いはどこからくるのでしょう。これは肉と魚、それぞれがもつ「脂肪」の質の違いではないかと、私は考えています。…
 牛や豚や鳥の体温は、人間よりも高い38.5~40度、鶏の体温は…41.5度です。こうした人間よりも高い体温の動物の脂は、その温度でもっとも安定した状態にあるということです。つまり、それよりも体温の低い人間の体内に入ったときには、ベタッと固まってしまう。この脂のベタつきが、血液をドロドロにしてしまうのです。…
 一方魚は…人間よりはるかに低い体温をしています。その脂が体温の高い人間の体内に入ると、…さらさらの液体になります。…魚がもつ脂が血液をサララサにし、悪玉コレステロールを下げるといわれているのは、このためです。…
 油はどのようなものであっても、…できるだけ調理には使わないほうがいいのです。…一般的には、ビタミンAを吸収するには、油を使って料理したほうがいいといわれます。しかし、脂溶性のビタミンの吸収に必要な油の量はごく微量なもの…ですから、…大豆やゴマなど脂肪を有している食物をほんの少し一緒に食べるだけで充分に吸収することができます。

(自然の摂理に従った食生活)
 人間の体はすべてつながっています。たとえば、歯が1本虫歯になっただけでも、その影響は体全体におよびます。充分に咀嚼されなかった食物が胃腸に負担をかけ、消化不良を引き起こし、栄養が充分に吸収されず、体の各所でさまざまな問題が生じるからです。
 (胃薬の常飲で)胃酸の分泌が不十分だと、…食べ物は消化不良の状態のまま腸へと進みます。そのため本来なら腸で消化吸収されるはずの食べ物が、不消化物として腸内に残存してしまいます。…当然のごとく腐敗・異常発酵が起きます。これにより腸内では悪玉菌が異常増殖し、免疫力が低下してしまうのです。
…病院食の…お粥だと最初からどろどろしているので、ろくにかまずに飲み込んでしまいます。そのため、やわらかいはずのお粥は、エンザイム(酵素)が充分に混ざっていないため消化が悪く、よくかんだ普通食のほうが消化がよいという皮肉な結果になるのです。
…よくかむとうことは、病人に限らず消化吸収をスムーズに行うためにとても大切なことです。とくに胃腸に問題ない人も、普段から30~50回はかむように心がけることをお勧めします。…
 肉食動物の「歯」と草食動物の「歯」が違うのは、あなたたちの食べ物はこういうものですよ、という自然の摂理の表れにほかなりません。私たち人間の歯並びにも、そうした自然の摂理はちゃんと組み込まれています。…
 自然の摂理に即した「命のシナリオ」を無視してしまったのは、人間の限りない「欲」です。…よりおいしいものを食べたいという欲を満足させるために、自然の摂理に即した食の範疇からはみ出し、より便利な生活をしたいという欲を満足させるために、さまざまな文明の利器を生み出し、…もっとラクに作物を育てたいという欲は、農薬を作り出し、…。
 いまの人間社会は、そうした自分たちの拡大させつづけてきた「欲」と「便利さ」の代償を、病気というかたちで支払っているのかもしれません。
 でも、
もうそろそろ現在の医学の延長線上に本当の健康はないということに気づいてもよいころです。私たち人間も自然の一部です。…自然の摂理に身をゆだねなければなりません。…みずからに備わった「命のシナリオ」に耳を傾けるということです。
 太っているのに飢餓感を感じるのは、必要な栄養素が足りないからです。下痢をしたり便秘をしたりするのは、体に適さないものを食べているからです。そして、病気になるのは、命のシナリオを無視しているからです。
 ですから、これからの医学は、これまでのように病気を力でねじ伏せていくような医学ではなく、…みずからに備わった自然治癒力を目覚めさせ、命を養っていく医学にシフトしていくべきだと私は考えています。

(新谷食事健康法とは)
 私が提唱している食事法では、基本的には、エンザイムを多く含む食物をよい食物、エンザイムが少ない、またはなくなってしまっている食物を悪い食物と考えます。
 よい胃相・腸相の人たちに共通していたのは、エンザイムをたくさん含むフレッシュな食物を多くとっていたことでした。そしてこのことは、…腸内細菌が活発に働くような腸内環境をつくるのにも役立っていました。
 一方、胃相・腸相の悪い人たちに共通していたのは、エンザイムを消耗する生活習慣でした。お酒やたばこの常用、大食、食品添加物を含んだ食事、ストレスの多い生活習慣、医薬品の使用、これらはすべてエンザイムを消費する行為です。…
 このことからわかるのは、健康を維持するためには、体内のエンザイムを増やす食生活をするとともに、体内のエンザイムを消耗する生活習慣を改める必要があるということです。そしてこのことこそが、私が提唱する「新谷食事健康法」の根幹となっているものなのです。…
 そのためもっともよいのは、ミネラルをたくさん含んだ肥えた土地で化学肥料や農薬を使わずに育てられたものを収穫してすぐに食べるということになります。
 野菜でも果物でも肉でも魚でも、新鮮であれば新鮮であるほどエンザイムの量は多いと思って間違いありません。私たちが新鮮なものを食べたときに「おいしい」と感じるのは、エンザイムがいっぱい詰まっているからなのです。
 しかし人間は、他の動物と違って食材を調理して食べます。煮たり焼いたり、ときには油で揚げたりもします。エンザイムは熱に弱いので、調理すればするほど失われていくことになります。かといって、何もかも「生」で食べることもできません。…食材の選び方、調理の仕方、そして食べ方というものがとても大切になってくるのです。
…健康によい食事を研究している人のなかには、人間も…(野生の動物のように)…すべて生の状態で食べるべきだという人もいます。
 でも私はそうは思いません。なぜなら、健康に生きるためには人が「幸福」であることがとても大切だからです。食事は人間にとってもっとも大きな喜びをもたらすものです。ムリしてまずいものを食べていたのでは健康にはなれないのです。 
 ですから新谷食事健康法では、自然に学びながらも、楽しみながらそれを続けることが何よりも大切だと考えています。
…新谷食事健康法を実践していただくと、約半年ほどでみごとなまでに胃相・腸相が改善され、ガスや便のいやな臭いも軽減されます。 
 そのためのポイントは、…
・植物食と動物食のバランスは、85(~90)対(10~)15とすること
・全体としては、穀物(雑穀、豆類を含む)を50%、野菜や果物を35~40%、動物食は 10~15%とすること
・全体の50%を占める穀物は、精製していないものを選ぶこと
・動物食は、できるだけ人間よりも体温が低い動物である魚でとるようにすること
・食物はどれも精製していないフレッシュなものを、なるべく自然な形のままとるようにすること
・牛乳・乳製品はできるだけとらないこと(乳糖不耐性やアレルギー体質の人、牛乳・乳製品が嫌いな人は、いっさいとらないようにする)
・マーガリンや揚げ物は避けること
・よくかんで少食を心がけること
 自然の摂理と人間の体の仕組みを知って、これらのポイントを守れば、健康に良い食事を楽しみながら続けることはそれほどむずかしいことではありません。…
 …分厚いステーキやチーズやお酒も、たまになら食べても飲んでも大丈夫です。…大切なのは、楽しみながら、正しい食事を長く続けていくことです。
(引用ここまで)

 以上、長々と新谷弘実著「病気にならない生き方」から引用しました。
 新谷食事健康法はポイントが8項目あげられていますが、その詳細は省略します。なお、リンクが貼ってある箇所は別記事で解説していますので参照なさってください。
 ところで、「たまになら食べても飲んでも大丈夫です」とありますが、その頻度はといいますと、引用を割愛しましたが「ほかの95%が健康に留意した食事をしていれば」と表現されていることから推測するに20日に1回といった程度になるかと思われます。
 最後に、引用文中にあった1977年の「マクバガン・レポート」は、その後のアメリカ人の食生活に大きな影響を与えましたので、少々説明しておきます。
 これはアメリカ政府が生活習慣病の急増原因を解明し、根本的な対策を立てるために世界中から学者を集め、7年の歳月をかけて詳細に調査研究された結果です。
 報告書は5000頁にわたる膨大なものですが、原因は間違った食生活にあると結論づけられ、「江戸時代の元禄以前の日本食が最も健康に良い」と、「玄米菜食」が高く評価され、「肉を大幅に減らして、穀類を多く摂るべし」として、栄養の所要量が提示されました。これに対して、アメリカの畜産業界と砂糖業界が猛反発し、その後に紆余曲折はあったものの、現在のアメリカの栄養摂取指針は基本的にはマクガバン報告を踏まえたものになっているようです。
 なお、この食生活改善は大都市、特に東部諸州の大都市で進んでいるようです。
 元禄以前の日本食への回帰を進めているアメリカ人、マクバガン・レポート以前の焼肉オンリーで“霜降牛”の味覚を楽しんでいる日本人。恥ずかしい限りです。
 最後の最後に、新谷弘実氏から読者へのアピールを記して終りとします。

 1996年、それまで「成人病」といわれていた疾患が「生活習慣病」と呼ばれるようになりました。しかし、私は機会があるごとに「これは生活習慣病ではなく、自己管理欠陥病ですよ」といっています。「今夜の焼肉」より「10年後の健康」を選べ!

 

(2021.9.22 補記)
 小池里予、小池英共著「ホリスティック健康学・ホリスティック栄養学入門」(平成18年改訂新版)に、本件に関係した興味ある調査研究報告(1977年「マクバガン・レポート」発表の4年前)の紹介がありましたので、以下に引用します。

 食物繊維の摂取が、病気の発生と深い関係にあることを示す有名な研究データが、1973年に英国人医師バーキッドによって発表されています。それはアフリカ人とイギリス人の“便”を比較したものです。
 その報告によれば、アフリカ人の1日の便の量は、イギリスの4倍にも達し、太く軟らかく、ほとんど臭いがしません。それに比べてイギリス人の便は、硬く圧縮されていて細く、何よりもひどい悪臭がするのです。研究によって、アフリカ人は食べた物をほぼ1日で排泄しているのに対し、イギリス人は平均3日もかかっていることが分かりました。
 当時、アフリカの田舎に住んでいた人々の食事の特徴は「低脂肪・高食物繊維」で、食物繊維はイギリス人の3倍も摂っていました。バーキッドと彼の仲間の医師たちは、食物繊維の摂取と病気との関連を調べ続け、その結果をイギリスの医学雑誌に発表したのです。…
 その中でバーキッドは、現代の欧米社会に多く見られる、心臓病・胆石・大腸がん・虫垂炎・痔・肥満・糖尿病・静脈瘤などの病気は、「食物繊維」を大量に摂っているアフリカ人には、ほとんど発生していないことを明らかにしました。(*ところが同じアフリカ人でも、都会に住み、欧米化した食事を摂っている人々の間には、欧米人並みに“現代病”が蔓延していました。)
 そうした報告に触発された世界中の医師たちのその後の研究によって、バーキッド博士の発表は裏付けられました。大腸内での食物繊維の働きが明らかになり、その重要性が認識されるようになったのです。
(引用ここまで)

 この調査研究における「アフリカ人」は、その当時の「日本人」と読み替えていいでしょう。あれから半世紀経ち、日本人の過半も「同じアフリカ人でも、都会に住み、欧米化した食事を摂っている人々」と同じになってしまったようですね。

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[改定]新型コロナウイルス感染の主たる経路は接触感染である

2021年09月11日 | 風邪・インフルエンザ・コロナ

 新型コロナウイルス感染の主たる経路は空気感染なのか接触感染なのか、いずれであろうか。
 このことについては、8月21日に「新型コロナウイルスはやはり空気感染が主たる経路」と題して、このブログで記事にしましたが、大きな勘違いをしていたことがブログ読者からいただいた情報で判明しましたので、お詫び申し上げ、ここに訂正させていただきます。
 情報の元は、井上正康大阪市立大学名誉教授(感染症学、分子病態学、分子生理学)が調査研究された講演や氏のサイトです。
 参照:井上正康 健康科学研究所 現代適塾 ホームぺージ
 このなかの次のもの(動画30分ほど)で新型コロナ全体の概略がつかめます。
 ▶︎2021/5/4UP! 井上正康先生解説【前半】
 ワクチン・変異株などについて、この1年を振り返りながら現時点の状況

 井上正康氏による調査研究情報やその他の情報から、次のとおり訂正記事をアップさせていただきました。
 ただし、大急ぎで書いたものですから、まだ間違いがあるかもしれません。その点はご容赦いただくとともに、読者の皆様方からご指摘いただければ幸いです。

[改定]新型コロナウイルス感染の主たる経路は接触感染である

 新型コロナウイルスで発症した人の大便の中にはコロナウイルスがいっぱいいることが判明しました。また、新型コロナ患者病棟のトイレのドアハンドル、便座のカバー、洗面台のレバーなどについてPCR検査を行ったら全て陽性反応が出ているほか、トイレ内のエアロゾル(大便を流したときや手洗い時に巻き上がる微粒子液体)には院内で検出された全コロナウイルスが検出されたとのことです。

 じゃあコロナウイルスの体内感染経路はノロウイルス(嘔吐や下痢などの急性胃腸炎症状を起こす)とおんなじか、というとそうではありません。
 コロナウイルス粒子の表面にはエンベローブ(突起)があり、これはアルコールや酸に弱く、手やテーブルなどをアルコール消毒すれば活性を失いますし、口から入って胃へ行ってしまった場合は胃酸によって活性を失います。よって、コロナウイルスが胃を通過して腸で増えることは、よほど胃酸の出が悪い人以外はあり得ません。
 一方、ノロウイルスにはエンベローブがなく、アルコール消毒は効きませんし、胃酸にさらされても耐えられます。よって、口から入ったノロウイルスは胃を通過して
十二指腸や小腸腸壁細胞に感染して増殖し、そのウイルスは腸管内に放出されて、感染者の大便とともに排出されるほか、嘔吐した場合には胃に逆流した腸管内容物とともに口から排出されます。大便や吐瀉物がごくわずかに混入した飲食物を摂取したり、汚物を処理したときに少数のウイルスが手指や衣服、器物などに付着し、そこから食品などを介したりして再び経口的に感染します。ノロウイルスはたったの10個や100個程度のウイルスが口に入っただけでも大増殖できる感染力の強いウイルスです。

 となると、コロナウイルス発症者の大便の中にコロナウイルスが大量に存在するのはどうしてでしょう。それは、コロナウイルスはインフルエンザウイルス(ヒトでは気道上皮細胞に取り付きやすい)と違って、腸壁細胞に取り付きやすく、発症者の腸で大増殖し、ノロウイルスと同様に腸管内に大量に放出され、そのウイルスは発症者の大便とともに排出されるからです。
 で、どうやってコロナウイルスが腸壁に運ばれるかというと、胃に入ってしまうとコロナウイルスは活性を失いますから、胃から腸へというルートではありません。考えられるのは、口に入って口腔粘膜(舌を含む)や歯茎に張り付いたウイルスが、細かな傷(通常の食事をすれば必ずできる)や歯周病に侵された歯茎を通して血管内に入り込み、巡り巡って腸壁細胞に流れ着いて取り付く、ということになります。もっとも、口腔粘膜や歯茎が丈夫であれば、ここで待ち構えている免疫細胞によってばい菌やウイルスは一網打尽にされ、血管内に入ることは防がれます。
 新型コロナウイルスで、若い人はめったに罹患せず、年寄りが多く罹患しているのですが、これは、加齢とともに口腔粘膜の荒れや歯周病がひどくなることによるところが大きいと考えられます。
 なお、コロナウイルスが腸壁で大増殖するときに細かな血栓がたくさん形成されることがあり、これが血流に乗って運ばれて血栓症や肺炎を起こす元になると考えられるのです。新型コロナにあっては、目下のところこれが顕著に現れる傾向にあります。

 このようにして、コロナウイルスの最大の感染源はトイレということになり、トイレ周りは絶えず消毒するとともに、避けられないエアロゾルは十分な換気によって早期に排気するしかないということになります。なお、当然のことながら、トイレから出たときはしっかり手指の消毒をする必要があります。
 手指というものは無意識的に口に持っていってしまうものであり、これによってコロナウイルスが唇に付き、これまた無意識的に唇を舐め、知らず知らずそれが口の中に入ってしまうというものです。
 トイレから出たときに手指の消毒をしないと、トイレ内で手指にコロナウイルスが付着してしまった場合には、その後に触る全ての物にコロナウイルスを付着させてしまい、それに触った人の手指にコロナウイルスが付着し、それによって感染が広がるというものです。

 コロナウイルスの最大の感染源は、このようにトイレを介しての接触感染であり、ついでトイレ内のエアロゾルによる飛沫感染(口呼吸していればエアロゾルが口腔粘膜に張り付く)ということになります。

 では、今まで盛んに言われていたところの、呼気が元になる飛沫感染や空気感染が全くないかというと、そうでもありません。コロナウイルスの発症者は、腸壁で大量に増殖したコロナウイルスが全身にもばら撒かれますから、大声で話をすればコロナウイルスが唾に混じって飛び散り、つまり飛沫感染の元になります。その患者と会話すれば、そのとき口呼吸になりますから、患者が発した飛沫が口に入り、口腔粘膜にウイルスが張り付こうというものです。 

 以上、訂正記事とさせていただきます。

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新型コロナウイルスはやはり空気感染が主たる経路、ではなくてノロウイルス同様に接触感染が主たる経路のようです

2021年09月10日 | 風邪・インフルエンザ・コロナ

新型コロナウイルスはやはり空気感染が主たる経路、ではなくてノロウイルス同様に接触感染が主たる経路のようです
(9月10日 見出し、前文とも下線部分を追記

 コロナウイルスの主たる感染経路はどこなのか、空気感染派と接触感染派の両方があって、小生にも分からなかったのですが、最近になって猛威をふるいだしたことから、まず空気感染が主だろうと思い、8月21日に次のとおり記事にしたところです。
 ところが、空気感染が一因であるも、ノロウイルスのように接触感染によることのほうが多いという情報(井上正康大阪市立大学名誉教授(感染症学、分子病態学、分子生理学))をこのブログの読者の方から得ましたので、このページを訂正せねばならなくなりました。
 そこで、一先ず訂正のお断りだけを申し上げ、後日、訂正記事をブログアップさせていただきます。

(以下8月21日の記事の全文)
新型コロナウイルスはやはり空気感染が主たる経路

 コロナにしろインフルエンザにしろ感冒(風邪)系のウイルスは、空気感染が主たる経路だと従前は考えられていた。ところが、今般の新型コロナは、空気感染ではなく、飛沫感染や接触感染だとして、飛沫感染を防ぐためにマスク(飛沫感染に若干の効果はあれど、同一マスクの長期使用は、後から述べる室内の空気感染と同じことになってしまい逆効果)や接触感染を防ぐために手洗い・消毒の励行を喧しく言われている。
 しかし、接触感染が主たる経路とするのは無理がある。ウイルスが体内で大量に増殖してしまった発症者の唾や痰が付着したテーブルに触れば、たしかに大量のウイルスが未感染者の手に付き、その手を唇に当て、舌で舐めれば、かなりの量のウイルスが口の中に入る。でも、口腔内に暫しとどまるウイルスは、間もなく唾液によって胃に流し込まれ、胃酸と消化酵素であらかた殺されてしまい、ごく少量が腸に入り込んだとしても、その数は少ないから、腸壁で待ち構えている免疫細胞にすべて食い殺されてしまうだろう。
 飛沫感染はどうか。たしかに口角泡を飛ばすような激論なり口喧嘩をすれば、相手が発症者であれば、もろにその飛沫を吸い込み、多量のウイルスが喉に張り付き、あるいは気道に入り込むから、感染の恐れ大だ。でも、日本人は、そもそも日本語が大して飛沫が出ない言語であるし、総じて小声でしゃべるし、かなり距離をとって向かい合うから、飛沫感染が主たる経路とはならないだろう。
 一番に考えられるのは、やっぱり空気感染である。テーブルに付着した唾や痰がそのうち乾いて空気中を漂うようになろうし、口から発せられた飛沫も落下する前に乾いてしまい、固まっていたウイルスがバラバラになろう。テーブルや床に落ちた飛沫も、今言ったように空気中を漂うようになる。
 空気中に漂うウイルスは、主として鼻の粘膜に張り付き、しゃべっているときは口呼吸となるから喉に張り付く。これは呼吸のたびに微量ずつ入ってくるだけだから、短時間その場にとどまるだけであれば、鼻や喉の粘膜に飛着したウイルスは少量であり、粘膜で待ち構えている免疫細胞によって、短時間で駆逐されるだろう。
 ある程度の量が入り込んだとしても、くしゃみ1発でかなりの量のウイルスが外へはじき出されるだろうし、せいぜい喉のイガイガ程度の症状で済むことが多いと思われる。
 だが、ウイルスが漂っている空間に長くいると、いればいるだけウイルスが鼻や喉の粘膜に多く張り付くようになり、水際でウイルスを殲滅するのが難しくなる。鼻の粘膜はウイルスをやっつける能力が高いが、喉のほうはそうはいかないし、喉でキャッチできず気道にも入り込んでしまう。
 こうなると発症する。粘膜で捕捉されなかったウイルスは、間近にある喉の細胞や肺の細胞に潜り込み、直ぐに100倍ほどに増殖し、その細胞を壊して近辺にある細胞にそれぞれが潜り込み、もって1万倍の量に増殖してしまうからだ。
 もっとも、免疫力が強い人は、多量のウイルスであっても水際で防いでしまえるし、突破して大増殖したウイルスも速やかに殲滅する力を供えているが、これは個人差が大きいし、そのときの体調によってもかなり違いがある。

 さて、今般の新型コロナウイルスであるが、型によって感染力の大小があると言われる。これは、空気感染力の大小によるものであろう。ウイルスが空気中で裸の状態になってバラバラに浮遊した状態でどのくらいの時間生きていられるか、ということだ。この差がウイルスの型によって違ってくるのである。
 ここにきて、新型コロナウイルスの主たる感染経路は何であるかについて、欧米の研究結果が幾つか出だした。いずれも空気感染によるというもの。東洋経済オンライン(8月19日発信)の次に記事を参照されたい。
 日本人はコロナ空気感染への危機感がなさすぎる

 じゃあ、空気感染を防止するにはどうしたらいいかとなると、上の記事にもあるように、一にも二にも換気を徹底することであり、屋外は安全ということになる。政府お抱えの分科会(といっても政府はそれに振り回されているが)は旧態依然のことしか申さないので、ここは欧米の研究結果に基づいて、自分自分で効果的な対策、つまりいかに室内を換気するか、その有効な手段を探るしかないようですね。
 マスクは、家庭内など許される空間では全く不用で、不特定多数が集まる場所ではマスク着用は絶対視されていますから、今のところこれはどうしようもないですが、イギリスのように早くマスク不用としていただきたいものです。

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フキノトウに含まれる苦み成分ペタシンが、がん細胞の増殖と転移を極めて強く抑制する

2021年09月02日 | 癌(がん・ガン)

フキノトウに含まれる苦み成分ペタシンが、がん細胞の増殖と転移を極めて強く抑制する

 今朝の岐阜新聞ネットニュースを見ていたら、あっと驚く“天然抗がん剤”が見つかったと報道されていました。そこで、原典を探したら、2021年9月2日(木)2時(日本時間)にThe Journal of Clinical Investigation誌のオンライン版で発表された下記のものでした。
 図表にもありますが、たいていのがんに効くことが分かり、かつ副作用がわずかとのこと。

 日本原産フキノトウからがんの増殖・転移を強く抑制する物質を発見(国立大学法人東海国立大学機構 岐阜大学)

 岐阜新聞ニュースによると、発見のいきさつは次のとおり。
 「研究は、正常細胞にはほとんど影響せず、がん細胞のみに選択的に毒性を示す創薬をテーマに着手。同大学院とカー用品メーカーのシーシーアイ(関市)が共同で作成した植物由来の化学成分ファイトケミカルのデータで、フキノトウからとった成分が高い抗がん効果を示していたことから、効き目の正体に注目し、ペタシンを突き止めた。」(引用ここまで)

 なお、論文の最後のほうに、【今後の展開】として「本研究で同定したペタシンは強い抗がん効果と安全性を兼ね備えたユニークな化合物であり、…ペタシンは人工的に大量合成できるため、ペタシンを基礎とした新しい抗がん・転移阻害薬の開発が期待されます。また、安全性が比較的高いことから、ペタシンおよびペタシンを含む植物抽出物はがん予防への応用も考えられます。」とあり、これはきっと「がん予防健康補助食品」にもなり得るのではないでしょうか。

 がん治療やがん予防に革命的変化を起こすかもしれませんね、期待されます。

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