薬屋のおやじのボヤキ

公的健康情報にはあまりにも嘘が多くて、それがためにストレスを抱え、ボヤキながら真の健康情報をつかみ取り、発信しています。

地味な仕事「豆腐の引き売り」を行っておられる、ごく平凡な若い女性、「心のぬくもり」を売っていらっしゃる。心温まる、いいお話(講演録)を紹介しましょう。

2023年09月29日 | 心に安らぎを

地味な仕事「豆腐の引き売り」を行っておられる、ごく平凡な若い女性、「心のぬくもり」を売っていらっしゃる。心温まる、いいお話(講演録)を紹介しましょう。

 このブログでときおり紹介している「日本講演新聞」(旧名:みやざき中央新聞)。毎月4回発行され、定期購読しているのだが、読んだとき傑作な記事には黄色の蛍光ペンで丸印を付けておく。それを毎月20日頃にもう一度読み、少々拡大コピーして切り取り、所定のA4用紙(上段に「日本講演新聞」のロゴやキャッチコピー入り)に貼り付ける。今月分と先月や先々月の繰り越し分の中から、“これはいい”というものを4つ選び出し、両面コピーし、2枚にしてDMに使うことにしている。ただし、たいていの方へは1枚だけの送付となる。
 この新聞のキャッチコピーは「宮崎発未来~ときめきと学びを世界中に」と「心揺るがす」の2つあるが、当店のお客様の心のケアに役立たないかと考え、DM封筒に入れて毎月発送しているのだが、そのキャッチコピーは「心温まり、勇気を得て、感動した!」と勝手に付けている。
 こうして、優れた記事を2、3回読むことになり、読むその度に「心温まり、勇気を得て、感動した!」という気分を味わっている。そして幸せな気分にもなれるから、実に有り難い。

 毎号けっこういい記事があるが、1つの記事に(A4サイズで)4ページ割かれるものは、いくら内容が良くてもDMで2枚になってしまい、採択しにくく、めったに使ったことがない。たいていお蔵入りとなる。
 これではなんとも残念だから、このブログの読者の皆さんに読んでいただこうと、4ページものをこれで2回目になるが、以下に紹介させていただくことにした。

 「豆腐屋あこ」こと菅谷晃子さんの講演会の講演録

 雨の日も雪の日も、リヤカーで

 

 

 

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なんとめでたいご臨終(三宅薬品・生涯現役新聞N0.344)

2023年09月25日 | 当店毎月発刊の三宅薬品:生涯現役新聞

当店(三宅薬品)発行の生涯現役新聞N0.344:2023年9月25日発行

表題:なんとめでたいご臨終

副題:最期まで家で笑って生きたいあなたへ 在宅医療看取りのすすめ
   小笠原文雄医師著「なんとめでたいご臨終②」より

(表面)↓ 画面をクリック。読みにくければもう1回クリック。以下同様です。

    

(裏面)瓦版のボヤキ

    パソコンを更新したのだが

   

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24節気の健康と食養:秋分から寒露まで

2023年09月22日 | 24節気の健康と食養

24節気の健康と食養:秋分から寒露まで

24節気を約5日ずつ3区分した「七十二候」というものがあり、気象の動きや動植物の変化を知らせています。「略本暦」に掲載された七十二候で、本節気は次のとおり。
 秋分 初候 雷乃収声(かみなり すなわち こえを おさむ)
            雷が鳴り響かなくなる
    次候 蟄虫坏戸(むし かくれて とを ふさぐ)
            虫が土中に掘った穴をふさぐ
    末候 水始涸 (みず はじめて かる)
            田畑の水を干し始める

 白露の次にやってくる24節気が秋分で、毎年9月23日頃(2023年は9月23日)。これより夜が昼より長くなるのですから、秋も本番となります。そして、「暑さ寒さも彼岸まで」と言います。(秋の彼岸:秋分の日を中日(ちゅうにち、おちゅうにち)といい、その前後3日間、計7日を言います。)
 過ごしやすい季節の到来です。
でも、朝晩は肌寒く感じ、風邪を引きやすくなってきますから、用心なさってください。 

 さて、前回(白露)で申しましたが、朝晩の涼しさを感ずると同時に、体のけだるさを感ずるようになることがあります。これが本来の「夏バテ」ですが、最近は「秋バテ」と呼ばれることが多くなりました。その対処の仕方は「夏バテ? 秋バテ?(三宅薬品・生涯現役新聞N0.331)」で解説しましたが、ミネラル不足が原因であることも多いです。
 ミネラルの補給には、まずもって緑黄色野菜や小魚を丸ごといただくということが重要です。前回紹介しました秋刀魚(サンマ)が旬の真っ只中となり、新鮮なものならミネラルたっぷりのはらわたも美味しく食べられます。しかし、サンマはここ何年か不漁続きで、特に今年はチョウ不漁でなんともなりませんが。
 サンマのほかに、秋はイワシが旬になっています。脂の乗ったイワシの丸干しを焼いて、脂を切って、丸ごと全部食べるのがベストです。ミネラル補給にとてもいいです。なお、青背の魚の脂(オメガ3)が体にいいからといって、残さず脂を全部摂るのは考えものです。油脂の摂取はバランスが重要で、高レベルでバランスを取るのではなく、低レベル(少ない摂取量)でバランスを取りたいものです。
 野菜を多く摂ってミネラル不足を解消するのが一番ですが、市場に出回る野菜は昔に比べてミネラルが随分と減っていますから、不十分になりがちです。夏バテ(秋バテ)した方は総合ミネラル剤で不足分を充足させる必要がありましょう。

 夏バテ(秋バテ)が解消すると、本格的な涼しさの訪れとともに食欲が出てきます。食欲の秋の到来です。馬肥ゆる秋です。
 四季がある地域に住む動物は、冬の食糧不足と寒さ対策のために、この時期に限って飽食します。ヒトも同じ動物ですから、秋に飽食したくなる体質になっており、大いに食欲の秋を満喫していいのではないでしょうか。
 ただし、冬になったら、そして夏も、腹八分かそれ以下にすべきですが。
 参考までに、飽食して太ったら、その後はダイエットして、一時的に痩せると健康にとてもいいです。それはどうしてか。「
冬ヤセ、夏ヤセで毒だし!おすすめします1日断食の繰り返し」をご覧ください。

 これからの気象は、秋雨前線が終わり、カラッとした大陸の空気が入り込むことが恒常化し、空気は乾いてきます。秋の臓器は肺で、肺は乾燥を嫌います。肺に潤いを与えてあげねばなりません。それには、食が大いに関係します。もっとも重要なのが「辛味」で、これが肺を潤してくれます。詳しくは、「立秋は秋の入り、五味を上手に秋食に取り入れましょう。まずは辛味が重要です。」をご覧ください。
 この時期、露地物のピーマンやシシトウの収穫がピークとなり、ピリッと辛いピーマンやシシトウが求められるのですが、すっかり品種改良されてしまい、これら皆、辛くないものばかりになりましたから、残念です。食卓に乗った料理には、唐辛子なり胡椒を気持ち多めに振りたいものです。また、これから旬となるショウガが採れはじめます。
 そして、秋はカレーライスの季節です。この時期、辛いカレーライスがますますおいしく感じられます。でも、過ぎたるは及ばざるが如しでして、激辛は度が過ぎて、逆に肺を痛めつけることになりますから、ほどほどになさってください。

 果物では、梨が終りかけ、ブドウはマスカット系が旬となり、イチジクが今しばらく続いています。食味は梨が寒性で食べ過ぎると体を冷やしますが、ブドウとイチジクは平性で、さほど体を冷やすものではないです。食欲の秋ですから、食後に何かこうした旬の果物を少々いただきたいものです。
 これからの時期、体を冷やす(寒性の食べ物)ことで有名なのが「秋ナス」です
。“秋ナスは嫁に食わすな”ということわざがあります。2説ありますが、ここは、姑が秋ナスの調理を嫁に任せて諭した言葉、“もうじき、お腹に子が宿るじゃろうよ。秋ナスは体を冷やしてしまうから、子にさわる。食べるのは遠慮しときなされ。”ということにしておきましょう。
 詳しくは、秋ナスと秋サバは嫁に食わすな!をご覧ください。

 次回は、「寒露」(10月8日頃)からの健康と食養です。

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9.10 今日からめでたく後期高齢者の仲間入り、赤秋時代を坦々と生きていこう

2023年09月11日 | 薬屋のおやじの一日一楽日記

(別立てブログ“一日一楽日記”で投稿した記事をこのブログに再掲しました。)
(前日の一楽日記は、表題の「9.10 今日からめでたく後期高齢者の仲間入り、赤秋時代を坦々と生きていこう」と関連しますので、まず、それを再掲します。)

9.9 まだ若い!青春気分でいかねばならぬ「前期」高齢者、その最後の日

 60歳は還暦であり、年寄りの仲間入りと言っていい年であろう。そして、65歳ともなると高齢者と言われ、完全にそうなり、老人とも言われるようになる。それから10年経って75歳ともなると、後期高齢者と呼ばれ、はよう姨捨山へ行け!と、請われているような気分になる。
 ちょうど1か月前に、役場吏員が「敬老祝い金制度があるから、この申請書を役場に出してください」と言ってきた。どうやら敬老の日に該当者(75歳、80歳、90歳)になにがしかの金子(きんす)がいただけるようだ。小生は明日75歳になるから、これに該当する。
 もらえるものなら何でもいただこうと、早速に申請したのだが、なんでわざわざ申請せねばならぬのか。これにカチンときた。これについては、別立てブログ「薬屋のおやじの“腹たち日記”」の「マイナカードに公金受取口座を紐付けしたのに、振込口座を書かせるし、通帳のコピーまで附けさせる。なんで?!」で記事にしたのだが、それはそれとして、祝い金は複雑な気分にさせられる。
 この祝い金、姨捨山入場の特待券のような気がしてくるのである。
 「老」の本来の意味に「物事に通じている」とか「長い経験を積んでいる」という意味もあり、中国で「老師」とは日本の「先生」を言い、敬称でもあるのだが、今のご時世、年寄りの行いがよほど悪いのであろう、良い意味で使われることはなく、ほとんど悪い意味で使われる。
 かように、ひがみ根性丸出しの小生であるが、これは、いい年こいても、常日頃の行いが悪いと自覚しているから、ということになろうか。
 もう完全に後期高齢者になりきってしまっている小生。
 これではいかん。今日まで、まだ「前期」高齢者であるのだから、今日一日ぐらいは「前期」の気分で行かねばならぬ。「前期」と「後期」を対比すれば、「前期」は上り調子であり、それは「青春」だ。今日一日、「青春」気分で過ごそうじゃないか。
 ということで、今日は手がすいたら小論文執筆のために文献あさりに勤しんだ。一度読んだものだが、半分忘れていたものの、けっこういい題材が見つかった。

 

9.10 今日からめでたく後期高齢者の仲間入り、赤秋時代を坦々と生きていこう

 今日は小生の誕生日である。この世におぎゃあと産まれ出て、丸75年が経過した意義深い日である。75歳を過ぎれば男はバタバタと死んでいく時期に当たり、後期高齢者と言われるのもうなずける。つまり、早い話が棺桶に片足突っ込んだのである。
 75歳ともなると、雇ってくれる所も少なくなり、隠居する者が多くなるが、我が団塊世代は人数が多い分、まだまだ働かねばならぬ。そうしないことには人手不足になり、若者や働き盛りの人たちに負担がかかり過ぎてしまう。彼らが生活に少しでも余裕が持てるよう、我々がカバーし、サポートせねばいかんだろう。
 そうしたことは何十年も前から分かっていたことであり、50歳過ぎから、小生は「生涯現役」をモットーにして今まで生きてきたし、これからもそれを貫徹する所存だ。なんせ稼業が薬屋だし、二足のわらじで百姓もやっている。どちらも定年制はなく、健康管理に最適な職業であり、小生は非常に恵まれた境遇にある。これは、好き好んで選んだ道ではなく、45歳のときにやむに已まれず選ばされた道ではあるも、これを感謝せずに何と言うか、である。今では、実に有り難い職業二つである、と、しみじみ感じている。
 さて、今日、後期高齢者となって、人生の一つの区切りとなった。これから死ぬまで、どういう心持で生きていくか。これについては、2016年の秋に知った「赤秋(せきしゅう)」、若者の「青春」に相対する言葉であるが、「赤秋時代を坦々と生きていこう」と心に決めていて、今日からそれの実行だ。
 「赤秋」という日本語があることを教えてくださったのは、韓国在住の日本人、木口正樹さん(著書に「おしょうしな韓国 ほのぼの韓流100話」が有名)である。彼のブログ「天安からアンニョン」に、次の記事がある。→「赤秋
 そして「赤秋」を知って1か月経ったときに、仏教3分法話「「老い」で見える世界(佐賀枝夏文:大谷大学名誉教授)」を読み、これに感銘したところである。
 そうしたことから、後期高齢者となったら「赤秋時代を坦々と生きていこう」と心に決めていたところである。
 なお、「坦々と生きる」ことに関しては、これは、不治の病の病床に就いた正岡子規が見つけた武士道の解釈として「生への執着もなく、諦めもなく、生かされている今という一瞬一瞬を、平気で生きること」というものがあり、子規は残り少ない命をそうした心構えで日々過ごしたという。これに感銘を受けた小生は、まだまだ元気いっぱいであるが、うんとゆったりした時間感覚を持ち出し、言葉を変えて、人生は「今、ここを生きる」「一日一日を坦々と生きる」、その繰り返しでいく、そう観念したところである。
 よって、今日から(もうずっと前からとも言えるが)「赤秋時代を坦々と生きていこう」とした次第である。
 これから「老い」の時代にますます入るのであり、小生、まだまだ未完熟だが、だんだんと心身ともに熟していくのは間違いない。そして、完熟したときに、この世とおさらばするのだが、次代、次々代の人たちに、樹木が枯れて大地へ還ることによって若木を肥やす滋養となるのと同じように、小生が残したなにがしかのものどもが、少しは彼らの滋養になってくれればと願っているところである。
 「赤秋時代を坦々と生き」ていけば、それが実現も、ごくごく小さなものではあろうが、叶うのではなかろうか。
 それと、もう一つあった。「立つ鳥跡を濁さず」。これも忘れてはならないことで、そのためには決してボケてはならぬ。頭を毎日使い、脳トレも欠かさないことだ。この日記を書き続けることも、少しはボケ防止に効果があろうというもの。
 ついでながら、小生の<座右の銘>は、次のガンジーの言葉である。
 「明日死ぬと思って生きなさい。永遠に生きると思って学びなさい。」
 

(備考)一日一楽日記に関して
2012.9.2別立てブログ記事で書きましたが、毎日何か楽しい出来事が少なくとも1つはあったはずであり、それを書き綴っていけば落ち込みから脱却できるとのことで、小生も“一日一楽”日記を付け始めました。
 また、このブログの2015.3.3の記事で紹介しました、ひすいこたろう著「ものの見方検定」に書かれている「小さな幸せに気づくレッスン」で次のように述べられています。
 「わたしは今日幸せでした。なぜならば…」、これの続きを3つ考えてから寝てください。寝る前に幸せを味わって眠ると、不思議と、朝起きたときの表情が違うんです。これも続けるとよくわかるのでぜひお試しくださいね。
 小生も早速これを始め、うち1つを記事にしたところです。

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24節気の健康と食養:白露から秋分まで

2023年09月07日 | 24節気の健康と食養

 24節気の健康と食養:白露から秋分まで

 24節気を約5日ずつ3区分した「七十二候」というものがあり、気象の動きや動植物の変化を知らせています。「略本暦」に掲載された七十二候で、本節気は次のとおり。
 白露 初候 草露白(くさの つゆ しろし)草に降りた露が白く光る
    次候 鶺鴒鳴(せきれい なく)鶺鴒(せきれい)が鳴き始める
    末候 玄鳥去(つばめ さる)燕が南へ帰って行く

 処暑の次にやってくる24節気が白露で、毎年9月7、8日頃(2023年は9月8日)になります。大気が冷えてきて露が多くでき、白色となることから、白露と呼ばれます。
 残暑を感ずることは大幅に減り、乾いた涼しい風が吹き、秋になったことを実感できるようになります。また、白露から秋分にかけて夜は一晩ごとに涼しくなるとも言われ、本格的な秋の訪れを感ずるようになります。

 この時期になりますと、時に朝晩の急な冷え込みがありますから、風邪や下痢から身を護るため、身体を露出した服装は避けたほうがいいことになりましょう。
 一方で、日中は35度を超えるような猛暑日もあり、熱中症対策もおろそかにできません。→熱中症と夏ばての原因は一緒(三宅薬品・生涯現役新聞N0.295)
 そうした日には、まだまだ冷たい物が欲しくなることが多いです。冷蔵庫で冷やし過ぎた飲食物の摂取は、再々記事にしていますが、「冷たい物中毒」の恐れがあり、要注意です。暑いときは暖かいお湯がおすすめなのは当店新聞で解説したとおりです。→ 暑い時期はお湯を飲むべし(三宅薬品発行の生涯現役新聞N0.271)

 さて、朝晩の涼しさを感ずると同時に、体のけだるさを感ずるようになることがあります。これが本来の「夏バテ」ですが、最近は「秋バテ」と呼ばれることが多くなりました。その対処の仕方は「夏バテ? 秋バテ?(三宅薬品・生涯現役新聞N0.331)」で解説しましたが、ミネラル不足が原因であることも多いです。

 ミネラルの補給には、まずもって緑黄色野菜や小魚を丸ごといただくということが重要です。前回(処暑)紹介しました、そろそろ旬になる魚、秋刀魚(サンマ)が白露の頃から本格的に出回ります。スタミナ食にもなるサンマですから、この時期大いに食していただきたいですし、新鮮なものであれば、はらわた、これはミネラルたっぷりですから、これも食べていただきたいです。ところで、サンマはここ何年か不漁続きで、特に今年もチョウ不漁のようでなんともなりませんが。
 なお、市場に出回る野菜は昔に比べてミネラルが随分と減っていますから、夏バテした方は総合ミネラル剤をお飲みになることをおすすめします。

 涼しさの訪れとともに食欲もだんだん出てきます。食欲の秋の到来です。
 前回(処暑)紹介しましたが、
野菜では立秋以降が旬となるカボチャが一押しです。保存が利き、栄養価が高いですから、大いに食していただきたいです。
 それ以外の野菜となると、皆、夏野菜の類となりますが、ピーマンやシシトウがピークとなります。これも前回説明しましたが、秋には辛味の食材を大いに食していただきたいですから、ピリッと辛いシシトウなどが求められます。

 果物も夏物の晩生のものとなりますが、この時期に多く出回るものがあります。
 梨は旬が続いており、食味は寒性で、体を冷やしますから、食べすぎには注意したいですが、体を潤してくれますから、この時期の食後のフルーツに最適でしょう。
 イチジクは旬が長く、秋果の最盛期となり、まだ多く出回っています。女性ホルモン様成分を含むことから更年期障害にいいですし、食物繊維は不溶性と水溶性の両方ともたっぷり含まれ便秘にいいです。一言で申せば「女性保健薬、それはイチジク」なのです。

 海産物では、秋刀魚(サンマ)の他にカツオがあります。三陸沖で捕れる戻りカツオが旬となります。北の豊かなプランクトンを食べて肥え、脂がのっていて美味しいです。カツオのタタキが一般的ですが、薬味をたっぷり添えたいです。刻みネギ、ミョウガ、青シソに、おろしショウガとおろしニンニクです。具沢山といわれるほどに薬味をたっぷり添えると、美味しくもあり、野菜もたっぷり摂取できるというものです。うちでは、こうした食べ方をしています。

 またまた前回の繰り返しになりますが、立秋以降、体は秋モードに変化しています。その秋は、五臓では肺の季節。肺が活動的になります。その肺が好む味が辛味です。詳しくは「立秋は秋の入り、五味を上手に秋食に取り入れましょう。まずは辛味が重要です。」をご覧ください。
 この時期、まだまだ暑いですが、辛味が利いた熱いカレーライスを食べるのもいいです。汗をかくほどに熱いカレーライスは、冷えた胃を温めてもくれますから、初秋の料理としては効果的です。そして、料理には意識的に唐辛子を振っていただきたいです。

 次回は、「秋分」(9月23日頃)からの健康と食養です。

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