毎月月末に顧客の送っているハエヌキ米。冬期間は近くの精米機で30kg紙袋を運んで精米している。暖かくなると作業小屋に置いている玄米は虫害や賞味が悪くなるので冬期間だけ自分で精米している。農作業が忙しくなつて来ると低温倉庫から出してライスプラントの精米機で行っている。
それぞれ顧客の注文に応じて我が家専用の10kg、5kg小袋に小分けして入れてもらう。今年から小荷物の運賃改正で値段が上がり大まかな運賃料金ではなく、明細料金なので顧客に説明して納得してもらうには最初は難儀していた家内。宅配業者の集配時間も厳しくなる遅い時間は翌日集配になってしまった。これまでのように発送の準備が整のはないのでちょっと待ってくれ等の自由が効かなくなってしまった。
先月から新米を顧客に送っているが今年もハエヌキ米はなかなかの好評で安心している。先日のJA稲作専任会議では今年の米はタンパク質含量が少ないので美味しい米の話だった。それでも夏の低温や秋の長雨等で青米が多く作況指数は100だが平均反収は落ち込んでいた。当地区の米は冷たい沢水を使い耕土の浅い粘土質ではない耕土の浅い砂利田で保水力のない圃場。常時綺麗な水を水口から入れていて美味しい米の産地で昔は地元の酒米として使われていた。
そろそろこの辺の農家も自家消費米、縁故米を送る季節になって来た。精米所は日中混雑するので自分だけ多い精米量は利用者に迷惑がかかる。まだ夜明け前の暗い時刻の混雑しない時間に米袋を運んで行く。朝早くから重い米袋を軽トラックに積むのは腰痛の不安から前の夜に積んで置いた。
隣近所の安眠妨害にならないよう静かににエンジンを噴かしてライトを点灯して出る。ライトの灯りで湿気多い雪降り、一面の雪景色になっていた。精米所には誰の車もなく安心しながら車上の紙袋が雪で濡れないように、気配りしながら1時間以上かかり精米を終る。