里山

2017-11-01 04:53:51 | 日記

 

寒い日が続き果樹の落葉が始まった。屋敷畑並びの里山、明るい日射しで反射した紅葉も美しなって来た。今年の紅葉は天気が悪く見られないだろうと思っていたがまあまあの美しさ。急斜面の崖山でいろんな雑木が生えている。

表土の浅い急な粘土質の岩山で松、杉の大木は無く細い雑木のだけ岩山にしっかり根を張っている。年輪を重ねて太くなって伸びて来ると表土が浅い岩山では根が張って樹木を支える事が出来なく土砂崩れで下を流れる押し切り川に落ちて来る。豪雨や豪雪でも度々倒木した跡、裸の岩山が丸出しに見えて来る。

 

子供頃はこの崖山子供達の格好の遊び場で良くターザンごっこで上り下りをして遊んだ。里山は春1番にはワラビ、ゼンマイ、秋にはキノコ、アケビ、クリ等山菜の宝庫だった。食用出来るキノコ等の判別は小学生の頃から教えられて家に摂って来ると喜んで食卓に並べられた。

未熟で硬いアケビ、白米を蓄えている米箱に入れて軟らかくなるのを待って食べた。里山からいろんな食べ物は大人も子供は競って摂り早い者が勝ちだった。それでも子供達には纏めるガキ大将がいてみんな分け与えていた。

ある程度年数が経つと炭や薪の材料で伐採されて山持ちの貴重な現金収入になった。今では炭や燃料材等には使う人もなく荒れ放題で山の持ち主や境界も分らない。時代は変わった農村風景で美しい紅葉を眺めながら毎年同じ事を考える。