三谷てつおの県議会日記

三重県議会議員三谷てつおが議会での審議の内容やさまざまな出来事を報告。

「さなな」の立場か?「アサリ」の立場か?新しい公!

2005年12月16日 06時02分41秒 | 社会、政治、三重県、議員
 昨日は「農水商工常任委員会」」が開催され、出席をした。日ごろ「おまえは副議長だから、少し静かにしろ!」と叱られ、執行部に対する発言の機会も少なく、どうしてもストレスがたまりがち。そのため、どうしてもアチラこちらに当り散らしてしまうので、いろんな方から「この頃イライラしているのでは・・?」と心配されていた。こんなことが続くと身体も精神もオカシクナル!
 「健全な精神は健全な身体に宿る!」ナンのコッチャ?何とかしなければと思い、ストレス解消も兼ねて、また本来の責務である「県政の監視」をしっかりと果たすためにも、「今日こそは!」と張り切って、委員会に臨んだ。
 午前中は補正予算の審議と来年度予算要求状況についての「予算・決算特別委員会」の分科会。補正予算の採決があり、予算要求についての目玉事業の説明があった。いろんな事業の一通りの説明を聞いていて、ふと目に入ってきたのが施策番号221「安全で安心な農林水産物の安定的供給」の5番目・・「山・川・海の絆再生による『みえのうみ』魅力創出事業」とまことに長ったらしい名前のついた表題だけではヨク判らない事業である。
 400万円足らずの事業費なので、「ソフト」事業であることは想像はつくが、「魅力創出」と書かれているので、よほど「魅力」的な事業なのであろう?早速、「事業概要」を読んでみた。
 「豊かな海の恵みを取り戻す」ため「アサリの棲める環境づくり」という視点で・・・ウ~ン!なるほどナルホド、なかなかユニークだ!「地域住民など」それぞれが自ら「さかなの立場」に立って「取り組み」の方向性を「提言、実践」する・・・エッ?「さかなの立場」に立つ?これはどう言うことか?
 北川県政以来、「納税者」の立場に立ったり、「生活者」の立場に立ったりの施策はいろいろ聞いてきたが、「さかなの立場」に立った施策、事業は初めてだ!むしろ、「アサリの棲める環境」を考えるのなら「アサリ」の立場に立つべきではないのか?
 「さかな」の立場に立って考えると、一体、何がわかるのか?実に不思議な事業である。しかも、根掘り葉掘り、聞いてみると「さかな」は「さかな」でも「川」の「さかな」だそうである。「アサリ」の気持ちを考えるのに、ナゼ「海」ではなく「川」の「さかな」なのか?ますます、わからなくなる。
 さらに説明を聞くと「多様」な「主体」が参加する事業・・・「新しい時代の公」の実践事業だそうである。
 私としたことが、本当にウカツデアッタ!「多様」な「主体」の中には「さかな」や「アサリ」も入っていることを、ついぞ、今のいままで知らなかった!
 これは「凄い」事業である。おそらく野呂知事もニュー・パブリック・ガヴァナンスの中に「さかな」や「アサリ」が参加しているとは考えもしていないだろう。アノ「文化力指針」をもってしても予想だにできない「事業」が、こんなところにうずもれているとは・・・!
 でも、どうすれば「さかな」の立場で「アサリ」の気持ちがわかるのか・・・?「新しい時代の公」もだんだんと難しくなる!!!あ~!ますますストレスがタマル!