三谷てつおの県議会日記

三重県議会議員三谷てつおが議会での審議の内容やさまざまな出来事を報告。

公営か?民営か?それとも・・?

2005年12月10日 07時27分12秒 | 社会、政治、三重県、議員
 昨日、議長の諮問機関である「公営企業事業の民営化検討会」の「中間報告」があり、委員長の関東学院大大住先生から説明があった。この「検討会」は前議長の時に設置され、約1年かけて県議会の三人の委員を含む八人の委員で鋭意、検討を重ねていただき、「中間案」をまとめていただいたものである。
 検討の対象は「企業庁」の三事業・・・即ち「水道用水供給事業」「工業用水事業」「発電事業」である。これらの事業が本来「公」で行わなければならない事業であるのか?あるいは、かっては「公」の担うべき事業であっても、現在、「公」で行わなければならないか?それとも、やはり「公」でしか担えない事業であるのか?このような点を検討していただいた。
 「中間報告」を聞いていて、「なるほど!」と思ったことが三点ある・・・一つは、知事部局による検討は、各部局の既存の施策や特定の利害関係にとらわれ、自ら自組織や施策の在り方そのものを白紙で見直すことは困難であるあとの指摘である。
 そして、もう一つは見直しの手法として「通常の民営化のプロセス」で粛々と見直してきたとの説明があったことである。さらに、もう一点は「経営の効率化」は「経営の裁量」に連動するとの指摘があったことである。つまり「裁量の範囲」が大きければ大きいほど「効率化」は高まると言うことである。
 この三点はどの「公営企業」の「民営化」議論でも当てはまることであり、このような観点から、これらの事業を見直し、「個別事業」の「方向性」を来年の3月までに答申していただくことに、大いに期待するところです。
 「中間報告」の詳しい内容やそれに対する私の「意見」「考え」はまた、別の日に報告させていただきますが、議会が今までのように「知事」から与えられた「情報」を基に「知事」が出してきた「改革案」を受身で「検討」するのではなく、議会自らが「情報」を集め、各方面からの「知恵」を基に「議会」としての「改革案」をまとめていく事は、或る意味では「画期」的なことだと思います。
 今後、「企業庁」の「あり方検討会」の「報告」と「議会」の「提言」とがぶつかり合うことになりますが、堂々と県民の見えるところで議論をし、意見の集約を図るなり、それが難しければ、どちらがより「県民の利益」になるか?を県民の皆様に判断していただくことが大切だと思います。
 この後、「環境保全事業団」の「経営健全化検討会」の「最終報告」も出てきます。さて、その「報告」を聞いてどうするのか?いよいよ、議会の「権能」と「責任」がさらに一層、問われることにもなると思います。
 より、気持ちを引き締めて年度末に向けて、頑張らなければならないと改めて考えているところです。
 そして、これらが一段落すれば、次は「病院事業庁」が早く、早くと待っています。なんか、かっての「行革特別委員会」の様相になってきたかな・・・?