今日は参議院選挙の公示日。いよいよ17日間の選挙戦がスタートしました。私も「高橋千秋さん」の必勝を期して、津駅東口と桑名駅東口で開催された二か所の出陣式に出席をさせて頂き微力ですが応援の演説をさせて頂きました。
今回の選挙が持つ最も重要な意味は、これからおそらく3年間は国政選挙はない・・・つまり国民が様々な国民生活や国の進路に関する重要課題について意思表示をするのはこの選挙しかない!と言うことだと思います。
国民の最大の関心事は景気の動向であると報道されています。長いデフレ下での不況が続いてきただけに、それはそれで切実な問題であると思いますが、大切な課題は景気回復だけではありません。たとえばTPP、原発再稼働さらには「自民党草案」にみられるような改憲問題などに、文字通り、我が国の未来や生活に大きくかかわってくる重要課題がたくさんあります。
もし、ここで巨大与党をさらに大きくするような選挙結果になれば、一体どうなるのでしょうか?
この選挙でおそらく争点から意識的に外されているこれらの重要課題について、選挙が終われば「選挙の結果がすべてだ!」「信任を得た!付託された!」と主張をするのは目に見えています。
自民党にそれらすべてを白紙委任して本当にいいのでしょうか?
おそらく衣の下の鎧ではありませんが、衣などは投げ捨てて進んでいくのは間違いがないと思います。
懸念すべきことは他にもあります。
その一つは「中央集権」が加速度的に進んでいることです。民主党政権で十分ではないものの一歩、一歩、確実に進んできた「地域主権改革」「分権改革」の歩みが逆の方向に捻じ曲げられようとしています。従来の「ひも付き補助金」を地方がその責任と裁量で自由に使えるようにと制度設計された「一括交付金」がまたぞろ「ひも付き補助金」に戻されました。全国の自治体が霞が関や自民党本部に頭を下げて「陳情」しなければお金がもらえない世界に逆戻りしたのです。
「地方交付税」は地方の固有の財源です。その「地方交付税」を小泉政権のいわゆる「三位一体改革」をはじめ歴代自民党政権は削減し続けてきました。その結果どうなったでしょうか?地域経済は疲弊し、深刻な格差を生んでしまいました。その反省から民主党政権は「地方交付税」の増額を推進し、ようやく少しづつではありますが、地方自治体の財政状態が改善されてきたのは多くの人が認めています。
しかし安倍政権は多くの自治体の反対を押し切って、この固有の財源である「地方交付税」の大幅削減を強行したのです。そしてその代わりに、国が定めた基準に従って行財政改革?を行った自治体を国が評価をして新たな「交付金」を与えると言う制度を新設したのです。これを「中央集権」と言わずなんと言えばいいのでしょうか?
二つ目は「労働法制」です。非正規雇用1800万人。有期雇用1400万人と言われる現在の雇用情勢・・・果たしてこれが正常な雇用環境だと言えるでしょうか?この不安定な身分と将来への不安、さらには正規労働者に比してきわめて低い賃金。これが景気が回復をしない大きな原因のひとつだと言われています。
やれアベノミクスだ!やれ三本の矢だ!やれ成長戦略だ!と声高にはやし立てる人たちがいますが、「安定した雇用の確保」と「可処分所得の増」なくして真の景気の回復などはありません。
この「雇用環境」にメスを入れずに、いやメスを入れるどころか、労働市場の流動化、成長産業への労働移動などの美名の下、正社員の首を金銭で簡単に切れるような、「限定」との冠をつけて容易に解雇できるような、残業手当を払わずにすむような新たな制度を創ろうとする「規制改革」の議論が大ぴらに始まっています。
こんな「規制改革」をそのまま実行させていいのでしょうか?
三つ目は誰のための政治か?と言う問題です。「政治」は弱い立場の人たち、日が当たらない人たちのためにあります。強い立場の人たちは、さほど「政治」のサポートがなくともそれなりに充実した生活を送ることが出来ると思います。「政治」の応援が必要なのは日々汗水を流しながら懸命に働いていても生活がままならない人たち、我が国の経済を文字通り底辺で支えている中小・零細企業の皆さんです。
大企業や一握りの富裕層のための政治ではなく、社会の片隅で働く人々、生活者の方々に光を当てるような政治が求められているのではないでしょうか?
表面的な世相の動きに惑わされることなく、扇情的なマスコミ報道に流されることなく、よくお考えを頂きたいと思います。
巨大与党の暴走をシッカリとくい止め、国民のチェックが確実になされる政治を実現しようではありませんか。
そのためには、この参議院選挙「三重選挙区」で「高橋千秋」さんにどうしても当選してもらわなければなりません。本当に厳しい選挙情勢です。皆様のお力添えがどうしても必要です。
どうか、皆様のお力を「高橋千秋」に貸してください。支援の輪を拡げてください。
日本のために、三重県のために、そしてなりよりも私たちの子供や孫たちのために「本当の政治」を実現しようではありませんか!心からお願いいたします。