三谷てつおの県議会日記

三重県議会議員三谷てつおが議会での審議の内容やさまざまな出来事を報告。

知事の意思?議会の意思?県民の意思?

2005年12月11日 09時11分17秒 | 社会、政治、三重県、議員
 ここのところ断続的に毎朝、議会の「広聴広報委員会」を開催している。何かしら議会日程がギッシリと連日、詰まっていて、一時間の「委員会」開催時間が、各委員ともとれない・・・取れないと言うよりも、皆が同じ時間に「一時間」確保することが出来ない、調整がつかないと言った方が正確か。
 ソンナ理由で、毎朝、20分なり15分程度の「委員会」開催となっている。この細切れ、短時間「委員会」で何を議論しているかと言えば、一つは来春予定している某地元クオリティーペーパーによる「議会特集号」の内容とか配布部数などであり、もう一つは年に四回ある各定例会最終日のTV中継をどうするか?の議論をしている。
 前にもこのブログで問題提起をしたが、今まで、三重県議会はすべての代表質問、一般質問をTV中継をしてきた。そして、それに加えて、先の定例会からは開会日、閉会日、全委員会質疑、関連質問をインターネットのライブ配信、並びに録画配信をしている。
 このことは県民の皆様が「議会の審議」を「いつでも」「どこでも」見ることが出来る、聞くことが出来ることを意味し、より「議会」の公開、「議会」への参画を容易にする、促進することに繋がるのではと期待しているところです。
 しかし、いろいろな「審議」「議論」の最も大切な「結論」をTV中継できないのは、いささか問題ではないか?どの議員が?どの会派が?それぞれの「議案」や「請願」などに、どのような「意向表明」をしたか?がTVで流れないのは「県民の皆様」の「知る権利」の上からも検討するべきではないか?と話し合っているところです。
 ただ幾つかの問題点があります。その一つは、当然のことながら「お金」が掛かるということです。これはナンとか他の議会経費を削ってでもと検討しております。もう一つは、最終日の議事時間がその時々で大幅に違うということです。これはTVの時間取りから考えても、なかなか難しいことで、どうするのか、検討の余地があります。
 しかし、それぞれの「議案」や「請願」に対してキッチット、「賛成討論」や「反対討論」をし、何ゆえに「賛成」であるか?何ゆえに「反対」であるか?を県民の皆さまに明らかにすることは「議会の活性化」を考える上からも、極めて重要なことと思います。その意味で、ナンとか実現をしたいと考えているところです。
 こんな議論をしていると、議会の話ばかりではなく、開会日の「知事」の「所信表明」や「提案説明」もTV中継しなければ、県民の皆様が「何ゆえ」に知事がこのような「議案」を出してきたのか?これからの県政をどうしようとしているのか?が判らないではないか!と指摘する委員からの声があり、「なるほど、そうだ!」との話になってきました。
 「予算の編成権」を持っている知事が「こうこうの理由」で「こんな方向」で「議案」を提案したい!と説明をし、それを受けて「議案の議決権」を持っている議会が審議をし、結論を出す。そして、その時々の「予算の執行」に対して「監視、評価」をしていく。こんな内容が県民の皆様の所へ電波を使って流されることは「二元代表制」の観点からも大きな意義のあることと思います。
 このように書くと、ヒョットすると知事も「そんなことなら」と「TV中継予算」の「増額」を認めてくれるのではないか?内心、期待しています。
 なんせ、「予算」を握っているのは「知事」ですから・・・?ああ!情けない!