三谷てつおの県議会日記

三重県議会議員三谷てつおが議会での審議の内容やさまざまな出来事を報告。

第1回定例会もいよいよ終盤!!

2012年06月25日 17時45分12秒 | 社会、政治、三重県、議員
2月から始まった「三重県議会第1回定例会」も27日で終わり、9月からの「第2回定例会」の間、しばらく閉会となります。この第1回定例会を振り返ってみますと、3月には平成24年度当初予算の審議の過程で、中身も決っていない基金設置に対し異論が噴出し、その結果、県議会の意志として二つの付帯決議(南部活性化基金条例、NPO基金条例)が全会一致で議決されたことは、議会の役割と責任が県民の皆様から見える形で明らかになるとともに、議会の活性化の意味からも大いに評価すべきことと考えております。
 そして5月には議会が一般質問や予決委での総括質疑さらには環境常任委員会で一貫して求めてきた県独自の「災害ガレキ処理のガイドライン」が関係者のご努力で作成され、市長会、町長会との緊密な連携の下、「災害ガレキ」の受け入れに一歩踏み出したことは、大震災で苦しんでおられる宮城、岩手両県の復旧・復興を少しでもお手伝いをするまことに重要なことであり、その早期の実現に議会も全力で応援をしていかなければならないと考えています。
 その「災害ガレキ処理」の7400万円を含む補正予算が今日の予算・決算常任委員会で可決され、いよいよ住民説明会や試験焼却など具体的作業に入っていきます。市町、県の関係者の皆様には本当にご苦労様ですが、心配をされている住民の方々に対してそのご理解を得る丁寧な説明とご努力をお願いするところです。

 7月は議会がないからと言って決して暇をしているわけではありません。常任委員会や会派の県内外の調査が一斉に始まりますし、私自身もそれらの調査活動の合間を縫って「県政座談会」を引き続き開催する他、シンポジュウムやセミナーなどに出席をし、出来る限りの多くの皆様との意見交換、政策議論などに力を注いでいきたいと思っております。
 そこで当面、決まっております日程をご連絡申し上げますので、ぜひ一人でも多くの皆様のご参加をお願い申し上げます。

 三谷てつお「県政座談会」
 7月14日(土)午後3時~ はまぐりプラザ
 7月22日(日)午前10時30分~ 福島神明社社務所
 7月22日(日)午後1時30分~ 深谷公民館

 四日市大学「地方議会論」
 7月25日(水)午後1時~3時 四日市大学9号館

 地方議員研究会セミナー
 7月30日(月)午後1時30分~4時30分 サムティフェイム新大阪
 7月31日(火)午前9時30分~11時30分 
サムティフェイム新大阪
 

 皆様のご来場をお待ちいたしております。

ブログの動画で語りかける練習

2012年06月19日 17時47分42秒 | 社会、政治、三重県、議員
オバマ 演説(字幕): 11.4 勝利演説 1/2


月に一度ぐらいは動画で直接、県内外の人たちに県政のご報告や県政課題を説明させていただくことを考えております。そして、私の話に対し、いろいろなご要望やご意見、ご質問などをコメントとして受け取り、次回の動画でご返答を申し上げたらどうだろうか?と・・・そんな企画を考えております。
現在、その練習をしております。誤解のないように申し上げますが、ここで演説しているのは私ではありません。

議会と向き合う覚悟は???

2012年06月18日 18時08分43秒 | 社会、政治、三重県、議員
 大阪での「第2回議会事務局研究会シンポジュウム」は全国から200名を超える皆さんが参加をされ、活発な意見交換などがあり、この種の余り一般の方の関心を呼ばない分野としては異例の盛り上がり。とりわけシンポ終了後の交流会での話題はもっぱら前総務大臣片山善博氏の講演とその後の発言に集中しました。
 第1部での「議会改革を診る」と題する講演も素晴らしかったが、パネリストとして議会や議会事務局の本質をズッバと刺し貫くような発言には驚きを通り越して感動すら覚えてしまいました。「議会のミッション」「議会事務局のミッション」を見据えたうえで「誰のために」「何の目的」の「改革」なのか?の問いかけは、ややもすると「議会の運営方法」や「議員の在り方」に偏りがちな改革議論がいかに内向きな議論であるかを明白に指摘されたような気がします。
 今の議会はもっぱら「一問一答」だとか「報酬の減額」あるいは「二元代表制」などがいかにも「議会改革」だと言わんばかりの議論を展開しているが、もし知事が「幹部会での部長の発言の仕方」とか「知事給与の在り方」などが県政改革ですと説明したら、普通の県民は「それがどうしたの?それって改革?」と思うだけ。「ミッション」を忘れた改革は改革ではありません!・・・こんな話でした。
 しかし同時に「議会のミッション」を明確に見通したうえでの「制度改正」「議員の在り方」の議論は真の「議会改革」につながるものであり、積極的に進めるべきとも話をされ、あらためて「誰のために」「何の目的」かを常に自問自答しながら推進していくことの大切さを確認したところです。
 片山氏がいかに辛辣に議会の現状を批判したとしても、私どもが氏に共感を覚えるのは片山氏が「地方自治における議会」の役割と責任をしっかりと認識している、十二分に理解をしたうえで議員にとって耳の痛いことを大胆に仰っていることを私どもも承知しているからです。
 片山氏は1999年、鳥取県知事に当選され、その就任あいさつでこう述べられている・・・「私は、県政に対する議員各位の率直で忌憚の無い意見と判断を求めます。私が議会にお諮りする案件について、県民の意思が他のところにあるとすれば、ためらうことなく修正を加えて頂きたいと思います。また、私がお諮りしない案件につきましても、県民の意向を踏まえて必要があれば議員各位の発議により条例の制定などに取り組んで頂くことを望みます。これらの事での遠慮は私には無用でありますし、これがそもそも、我が国地方自治制度が想定している議会本来の姿でもあります。県政にズレがあるとすれば、それはもちろん執行部の責任でありますが、同時に議会の責任でもあります。私は県民の代表として、真に県民のための県政を実現するため全力を尽くします。議員各位におかれても、同じく県民の代表として県民の総意を県政に反映させるべく、積極果敢な議会活動を展開されることを切望する次第であります。」
 すばらしい「挨拶」である。これほど見事に「議会の本質」を喝破した挨拶は今まで聞いたことはありません。
 翻ってわが三重県は?と鈴木知事の2011年6月、第2回定例会の「所信表明」、職員に対する「就任あいさつ」すべてを読み直してみても「議会」については、ほんの1行も、ほんの一言も触れている箇所はありませんでした。 
 前の野呂知事は議会の権能・権限強化にはすべてに反対、抵抗をしてきた方ですが、さすがに最後の方はあきらめたのか、「議会改革」に対してかってのように反対することはなくなりましたが、それでも至る所で「片山批判」をされていたのを覚えています。野呂前知事では「片山氏の議会論」などは理解不可能な考え方であったに違いありません。その野呂前知事の意向を受けて?宮仕え故にご本人の意志かどうかは定かではありませんが「改革潰し」?の陣頭指揮を執ったのが植田現副知事です。
 総務部長から副知事へと昇進された植田氏ではありますが、寡聞にして氏の議会に対する反省の弁や懺悔の言葉を聞いたことはありません。果たして「議会改革」をどう考えられているのか?一度、ゆっくりとお伺いをしたいと思っています。
 いずれにしても鈴木知事をはじめとする現執行部が「我が国地方自治制度が想定している議会本来の姿」をどうあるべき考えているのか?就任以来1年2ヶ月、未だ一度として議会でその考えを述べられたことはありません。ぜひ、この点を出来るだけ早い時期にお伺いしたいと思っています。
 自治官僚と経産官僚は考え方が違う!なんて言わないように・・・!!!

いったい何が本当なのか???

2012年06月13日 18時14分17秒 | 社会、政治、三重県、議員
 今朝のA紙の4面。小さな記事なので見逃した方も多いかもしれませんが「出先機関改革の会期内提案断念」「政権、党同意得られず」とのタイトルが出ておりました。中を読んでみますと「出先改革の法案について、野田政権は今国会会期末の21日までの閣議決定と国会提出を断念する方針を固めた」「党内に反対派が多く、地方団体も慎重な姿勢を崩していないことから、同党の政調幹部会が近日中の法案了承は難しいと判断」と書かれている。
 私はこの記事を読みながら、先日、偶然にお目にかかったある高名な学者先生との会話を思い出しました。
 先生「やあ、三谷さんお久しぶり。ところで戦略会議はどうですか?」 私「まだ新参者なのでよく分かりませんが、なかなか国交省の抵抗があって大変です。とりわけ大災害時の国の関与について意見の調整がつかず困っているようです」 先生「大災害時?そんなのは口実、口実!」「国交省はあの法案を潰すつもりなんですよ」「大災害時には法案に何て書かれていようと、国を挙げてやらざるを得ないんです。措置法もあるし・・・」「だいたい都道府県で完結しているようなものすら放さない役所ですよ。地整局を放すはずなんてありません。」 私「ハア~?」
 先生「人と金の話は出てますか?」 私「いえ、そんな話は私の出た会議ではありませんでした」 先生「もし仮に出先が地方に移管されたとして、人もくっついてくるんでしょ?」 私「ええ、そうなると思います」 先生「地方が面接でもして、この人はダメ!この人なら採用します!なんて言えるのですか?」「地整局あたりは相当程度の悪いのもいますから、国は使い物にならないクズを押し付けてくるのは間違いありませんよ。優秀なのを手放すはずはありません」「それにお金はどうなっているの?」「国の金でその人たちを養っている限り、その人たちは県の言うことなんて聞きませんし、県のために働こうなんて考えません」 私「そう言われればそうですね」
 先生「直轄はどうなるんですか?」 私「直轄工事ですか?」 先生「市町村長にとって直轄工事こそ魅力があるんです」「県の補助事業をいくら取ってきても、所詮は知事の手柄、直轄工事を持って来れば、それこそ市町村長の手柄だと思っているんです」「市町村長が出先改革に反対する本音はそこなんです」
 先生「受け皿の広域連合はどうですか?」 私「関西広域連合が一番進んでいると聞いていますし、九州も動いています」 先生「関西は奈良が抜けているので、穴が空いています。奈良県はまったく広域連合に入る気はありません」「九州も難しいようですよ。四国もダメ」 私「それじゃあ、残っているのは北海道と沖縄だけですね」 先生「北海道と沖縄はもっと国の関与を強くしろ!と言っている」 私「それでは全滅じゃあありませんか」
 先生「総務省もやる気はありませんし、まあ、知事会がワイワイ言うから恰好をつけて会議をしていますが、とても無理ですね」 私「エッ!そうなんですか?」
 真面目に「地域主権改革」を信じて発言したり、行動したりしてきましたが、先生の仰ることが本当だとすると、いったい何をしてきたのでしょうか?巨大な官僚機構のまえでは私どもは無力な存在なのでしょうか?大きな風車に挑むドンキホーテなのかそれとも所詮はその時の権力に適当に踊らされている操り人形なのか?・・・いろいろと考えさせられる今日の新聞記事でした。

時間がない中、どうしろと仰るのか??

2012年06月09日 16時30分12秒 | 社会、政治、三重県、議員
 今朝のA紙の4面に「出先機関改革案に暗雲」「災害時対応が難題」との文字が躍っていた。内閣府は国の出先機関を地方に移す出先機関改革の法案を地域主権戦略会議の委員会に示し、15日の閣議決定をめざすが、調整が難航。今国会提出に暗雲が垂れ込めるとの内容の記事であった。5月19日のブログでも書かせていただいたが、この調整難航が長引いたのは「災害時の国の指揮・監督権」を巡って、国交省との意見調整に時間がかかっただけでなく、一部国会議員や市町を中心とする根強い反対意見の結果であった。
 その議論がようやく一段落をして、先の「地域主権戦略会議」で「出先機関改革法案」の構成案が了承されたと思っていたが、国交省に歩み寄って合意したはずのこの「広域連合は・・・著しい支障のない限り、要請に応じなければならない」との国関与の文言にすら一部の「国会議員などが「不十分!」「支障があっても、国の指揮・監督下に入れ!」と抵抗をしているとのことである。
 さらに、このことは東京だけでの話ではなく、全国知事会が「分権型社会の実現に寄与する」として「法案の今国会での成立を求める」決議をしているにもかかわらず、わが三重県知事は6月会議の「知事提案説明」でも「地方整備局については、災害時の対応など、整理すべき課題が多くあることから、慎重な議論が必要」と述べ、国交省や一部国会議員と歩調を合わせている。
 もちろん法案が原案通り成立したからと言って、受け皿である特定広域連合に入っていない三重県がすぐさま地方整備局の枠外になるはずもなく、受け皿論を展開している関西広域連合は奈良県が未加入のままで、どう対応するのか?と言う難問も抱えている。さらには指摘されているように広域連合が府県や政令市による構成になっているため、政令市以外の市町村の意向反映の仕組みづくりが必要であることも事実である。・・・この市町村の意向反映の仕組みづくりの必要性は、私自身前回の「地域主権戦略会議」で主張させていただき、その方向で検討する旨、総務大臣から返答を頂いている。
 同じ人が一方では「地域主権改革」を主張し、もう一方では「国の指揮・監督権の強化」を叫ぶ。経産省や環境省と「十把一絡げ」の議論をするつもりはさらさらないが、ただですら国の関与が強化される恐れがあると批判されている「災害時に国が職員の派遣や必要な協力を広域連合に要請」したとき「広域連合は著しい支障がない限り、要請に応じなければならない」とする文言の「著しい支障がない限り」の一文をもし取り去っていしまうならば、この法案は少なくとも「地域主権改革」のための「法案」ではなくなってしまうのではないか。
 会期末が迫りつつあるこの時期において、いつまで「慎重な議論」を続けるのか?・・・この意味不明の問いにこそ「慎重な議論」が必要なのではないか???

いよいよスタート!くわな特別支援学校

2012年06月03日 19時02分44秒 | 社会、政治、三重県、議員
 穏やかな気持ちのいい朝を迎えた今日、多くの関係者が長い間待ち望んだ「くわな特別支援学校」の開校式が鈴木知事や山本県議会議長をはじめ多くの来賓の臨席の下、盛大に挙行されました。会場となった体育館は地元自治体関係者はもちろん保護者の方などで満席。一人一人の笑顔から「やっとこの日を迎えることが出来た」との喜びがひしひしと伝わってくるようでした。
 最初に登壇した学校長は「一つの学校を開校するということは想像以上に大変なこと」と話し始められ「教育のカリキュラムや設備の整備だけではなくスクールバスの送迎計画、給食の食材選定などで沢山の地元企業や魚市場の方々のお世話になった」そしてそれを可能にしたのは「保護者の皆様の希望と願い」ですと述べられたのには感銘を受けました。
 また「卒業後、堂々と社会に参加出来る子供を育てていきたい」「障がい者自立支援法の改正を受けて『地域との共生』『双方向の教育』を目指していく」と力強く話を終わられました。
 つづいて登壇した鈴木知事は「すべての子供たちは等しく可能性がある。県は123名の子供たちを全力で応援していきます」と決意を述べられ、山本県議会議長は「議会も応援します」と議会を代表しての挨拶につづけて「校章が素晴らしい!子供たちや関係者の気持ちがそのテーマに表れている」と激励をされました。
 来賓挨拶の次は感謝状贈呈。441名の中から選ばれた学校名の感謝状につづいて、先ほど山本議長も触れた「校章」はきらら学園出身の「近藤デザインオフィス」の近藤敦也さんの作。真伏県教育長から感謝状が贈られました。
 最後に児童・生徒の皆さんによる演技発表!小学部、中学部、高等部とそれぞれ元気一杯に歌と踊りを披露。盛り上がりに盛り上がった「開校式」のシメを見事に演出してくれました。
 家に帰り袋を開けてみると「金太郎あめ」の小袋が一つ転がり出てきました。よくよく見ると飴の顔は金太郎ならぬ「くわな特別支援学校」の「校章」。口に入れるとほんのりとした甘さが拡がっていきました。
 「地域で学び」「地域と関わり」「地域で活躍する子ども」がコンセプトの「くわな特別支援学校」・・・いよいよスタートです。子どもの自立と社会参加の推進を目指しての船出!心からのエールを送ります!!!