三谷てつおの県議会日記

三重県議会議員三谷てつおが議会での審議の内容やさまざまな出来事を報告。

混迷深める組織再編議論!!

2005年09月30日 06時03分01秒 | 社会、政治、三重県、議員
 昨日からの一般質問で「県組織の見直し」議論が一層、深まるかと期待をしておりましたが、深まったのは「議論」よりも、むしろ「混迷」のほうでありました。
 一般質問に先立つ28日の定例記者会見で、知事は県組織の再編案について「私として、かねてからひそかに思い望んでいたことが、かなり実現の方向に行く」と語ったと地元紙が報じている。おそらく、この前後の文脈もあるので、この文言だけで判断するのは、いかがかとは思いますが、もし、この通りの発言であったとすれば、知事は本当に議会を「馬鹿にした!」ことになると思います。
 今回の「見直し案」を知事が「かねてから」「ひそかに」「思い望んでいた」とすれば、あの議会に示した「A・B案」は一体、何であったのであろうか?
 議会などの反応を探るための「観測気球」?あるいは、N室長が断言するように単なる「たたき台」?はたまた、議会筋や市町村長の議論を巻き起こすための「呼び水」?
 いずれにしても知事は議会に対し知事自身が「かねてからひそかに思い望んでいた」案とは違うものを示して、「これが考えている案です」ついては「県民局を4~5に再編」したいので、よろしくと提案したことになる。
 こんな議会を馬鹿にした話は無い!!なぜ、最初から「かねてからひそかに思い望んでいた」案を提示しなかったのか?不思議でなりません。納得のいく説明をお願いしたいと思います。
 「県組織見直し」議論の入り口でこんな始末であるので、当然のことながら、内容に至っては、なお一層、判らなくなってくる。
 昨日の一般質問で、新政みえのH議員が「東紀州対策局」の役割を質した。それに対して知事は「対策局長を座長とする『関係部局長会議』を設置し、地域の政策決定、予算要求の総合調整をする」と答弁をしている。
 議会からは「対策局長は部長会議に参加するのか?」とか「東紀州以外の地域の総合調整はどうするのか?」などの声が上がっており、「地域支援担当理事」の役割の不透明さと相まって、ますます混迷が深まってきた感がある。
 「広域行政」と「総合行政」さらには「地域政策」の視点が曖昧なまま、見切り発車をした感がある「見直し案」!「かねてからひそかに思い望んでいた」割には、かなり荒っぽいものに見えますが・・いかがですか???

災害は忘れた頃に・・あれから1年!!

2005年09月29日 06時09分33秒 | 社会、政治、三重県、議員
 今朝の新聞各紙は1年前の台風21号の惨状、そして今、懸命に復旧に取り組む地元の皆さんの姿や宮川村などの現状を特集記事として報じている。もう、あれから1年・・・改めて当時の状況が甦ってきました。
 昨日、名古屋の知人の紹介で「三重県内で公共用地にかかってしまった。相談に乗ってもらえないか?」と言う方が副議長室を尋ねて来られた。聞いてみると「伊勢市にある土地」とのこと。「父の代に買った土地が、今回、護岸工事の用地に掛かっている。残地の形が悪いので・・」との相談である。
 現地の事情がよく判らないので、「伊勢建設部」に電話をしてみると「横輪川」の災害関連事業に伴う用地との話。
 「横輪川」は丁度1年前の大災害のとき、災害直後に「民主党調査団」の一員として一度、その後、県土整備常任委員会の視察で再度、訪れたところで、伊勢の市長さんや地元県議、また被災者の皆さんから切実なご要望をお伺いしたことを覚えています。そして、それらのご要望を踏まえて、常任委員会で「早期の復旧」と実効ある「防災対策」の実施を当局にお願いをしたり、「横輪川」氾濫の原因についていろいろと議論をしたことを思い出しました。
 こんな「用地」の相談があるという事は、災害関連事業が着々と進んでいることを証明していることでもあり、関係者のご努力に敬意を表するとともに、一日も早い工事の完成を祈るところです。
 今年は本県では昨年と違い、大きな自然災害もなく、米は例年になく「豊作」とのことです。穏やかな天候がいつまでも続くことを願うところですが、海の向うのアメリカでは「カトりーナ」や「リタ」など大型ハリケーンが次々に来襲して、大きな被害が出ています。「災害は忘れた頃に・・」の言葉どおり、「安心」する頃がアブナイ!防災対策・・これがやはり、県民の皆さんが「しあわせ」を実感できる「安心・安全」の三重県づくりの基本・・・「治安対策」と並ぶ、二本の柱の一つであると思います。
 ところで、あの「コイズミ旋風」・・あれも、やっぱり「大災害」に繋がる「大ハリケーン」になるのでは・・?済んでしまったことをいつまで言っていても始まりませんが、次の「ハリケーン」に備える力を今から、シッカリと蓄える必要があると思います。でも、その前に自分の選挙が・・・??
 

県民局見直し・・広域の視点は??

2005年09月28日 06時13分28秒 | 社会、政治、三重県、議員
 昨日から、いよいよ代表質問が始まり、これからの一般質問と相まって、先に執行部からの提案があった「県組織の見直し案」についての議論が深まってくるものと思われます。
 今回の「見直し」の基本的な考え方は一つには従来の県民局重視から市町村重視へ!二つ目には市町村合併の進展への対応!三つ目にはより簡素で効率的な組織運営への転換!などが考えられ、平成10年での北川行革での組織見直しの「考え方」の大転換を意味しています。
 それはそれで野呂県政の「考え方」の表れであるとはおもいますが、問題は一体、誰のための「組織見直し」なのか?どの立場に立った「組織見直し」か?と言うことである。
 例えば、従来の「北勢県民局」を桑員、四日市、鈴鹿の3庁舎単位での県民センターと事業事務所に分けるとしている。このように分けられた場合、いままでの「北勢県民局」が持っていた「北勢地域」全体を捉える「視点」をどこが持つのか?これがよく判らない。
 「新しい時代の公」の考えを基本に「補完性の原理」をより明確に導入しようとしている野呂県政であるが、「補完性の原理」は「市町村でできない」ことを「県」が・・の考えかた、つまり、「市町村」を超えたところを「県」が担うことになるのではないか?それならば、複数の「市町村」を超えたところ・・「広域」の分野をどの「県組織」が担当するのか?これが全く、見えてこない!
 そのために「地域支援理事」をおくと言うことかもしれませんが、「地域振興部」を解体・再編して「政策部」にしてしまうことになれば、本当に実効性のある「地域政策」を推進できるのか?これもよく判りません。
 また、従来「県民局」が持っていた「地域予算」・・これはなくなるのでしょうか?「市町村重視」と言うのですから、もっとも「市町村」に・・いや「県民」に近い「地域予算」が無くなるとは、とても考えられません!そうなれば、どこが「地域予算」を持つのか?これも判らない!
 「生活創造圏」との関係もよく判らない。「創造圏ビジョン」の見直しや「創造圏ビジョン推進事業」の見直しの声は聞こえてきますが、「創造圏」そのものの見直しの話は余り、聞こえてきません。「生活創造圏」と「県組織見直し」の関係をもっと明確に説明すべきではないでしょうか?
 判らないことだらけの「県組織見直し」案ですが、これからの議会での議論で、少しづつ見えてくるにでは・・・と期待しております?
 明日から、一般質問が始まります。
 「当局の答弁を求めます!」「知事 野呂昭彦君!」・・「答弁は簡潔に!」

とうとう100号達成!!これからも、乞うご期待!!

2005年09月27日 06時16分17秒 | 社会、政治、三重県、議員
 今年の6月8日から始めたこのブログも、ようやくと言うか、とうとうと言うか、ついに100号を堂々達成!!自分ながら感慨無量のところがあります。これも偏に今日まで、応援をしていただいた皆様のお蔭と心より感謝申し上げます。本当に有難うございました。
 この間、いろいろな方から、様々なご意見などをいただき、自分自身の至らなさに気がついたり、また、少し筆が走りすぎてご迷惑をおかけしたときもあり、反省をいたしております。
 途中、総選挙後1週間ほど休んでおりましたら、どうしたのか?とか、楽しみにしているのに・・などの励ましの言葉などを各方面からいただき、結構、待っていてくれる方々がいるのだなぁ!と改めて感じた次第です。・・ホッとしていた方もおられるとは思いますが・・?
 また、アクセス数も順調に伸びており、相変わらず日曜・祭日対策には頭を痛めておりますが、平日はそれなりに「固定客」の方々を含め、購読者数が確実に増加してきおり、嬉しい限りです。
 このことは本ブログの影響力も増すことを意味しおり、それだけに責任も大きくなって来ているのではと考えております。
 野呂県政も、そろそろ一期目の仕上げの時期に差し掛かってきており、それなりの評価が出てくる頃かと思います。それだけに「議会」の「評価機能」も厳しく問われることにもなってきますので、一層、気を引き締めて臨まなければならないと思います。
 今日から代表質問!!各会派の質問の内容をよくお伺いし、出来れば「議会の意志」としての「来年度予算」に向けての「議会の考え方」をまとめることが出来ればいいなぁ・・!とも考えております。
 いずれにしても、自重自戒しながら、遠慮なしに「思いついたまま」自分の考えを発表していきたいと思っておりますので、これからも変わらぬご指導とご鞭撻を伏してお願い申し上げ、100号達成の御礼とさせていただきます。乞うご期待!!
 

「宴」のあとのプロローグ!?

2005年09月26日 06時17分57秒 | 社会、政治、三重県、議員
 「自然の叡智」をテーマに、「持続可能な社会、自然との共生」を歌い上げた「愛・地球博」・・愛知万博が185日の全日程を終え、昨日、終幕した。2200万人を超える人たちが訪れたそうである。
 田中議長に急遽、「公務」?が入り欠席となり、ピンチヒッターとして、私が県議会を代表し出席をした「閉会式」には、これまた、知事も出席の予定が急遽「公務」が入り、欠席。副知事が都合が悪く、総合企画局長も先約があり、代理の代理の代理で総企のA室長が出席をしていた。
 議会も執行部も代理出席で、なんとなく全員本人出席の「開会式」に比べて力の入っていない「三重県」であるが、「閉会式」そのものは、皇太子殿下ご臨席の下、荘厳に、かつ華やかに行われ、いろいろと話題の多い万博のフィナーレを飾るのにふさわしい、それなりの「式典」に仕上がっていた。
 ただ、総選挙直後と言うこともあり、開会前には、選挙の洗礼を受けたばかりの代議士さんが、地方議員の間を御礼挨拶がてら、走り回っており、あたかも当選祝賀会の観を呈していたのはご愛嬌を通り越して、少し度が過ぎると思ったのは、私一人ではないと思います。
 わが三重県の国会議員はと・・見渡すとロイヤルボックスを挟んだ向こう側・小渕優子の隣に座る高橋参議院議員の姿!後列の方に、井脇ノブ子の前に座る芝参議院議員!小渕と井脇の差は当選回数の差か?それとも本人の好みか?
 何はともあれ、式典は滞りなく終わった。式典は終わったが、三重県にとっての「万博」の議論はこれからである。あれだけ議会で議論された「万博効果」はどうであったのか?2200万人を超える人たちが、お隣の愛知県に集まった・・その結果、三重県にどんなプラスがあったのか?あるいは無かったのか? 
 あったとすれば、今後、それをどう生かすのか?無かったとすれば、ナゼなのか?どこに原因があったのか?・・などなど沢山の課題が、文字通り山積しています。
 祭博のときもそうでしたが、終わったあとが大切だと思います。「宴」の後のプロローグ?執行部はしばらく頭が痛い!季節が続くのでしょうか?

この夏のクールビズ大賞は誰の手に・・?

2005年09月25日 07時51分59秒 | 社会、政治、三重県、議員
 「暑さ寒さも彼岸まで!」の言葉通り、朝夕はめっきり秋めいてきて、そろそろネクタイをしていても左程苦にならないようになってきました。
 振り返ってみると、この夏は例年にない酷暑で、小泉首相の提唱した「クールビズ」が思いのほか「受け入れ」られて、役所のみならず「民間」でも、結構、「歓迎」をされたように思われます。
 ネクタイ業界など一部の反発はあったものの、男性服飾業界は新規のビジネスチャンスとばかり、宣伝これ勤め、われわれもそれに乗せられて、思わずボタンダウンのシャツに手を伸ばしてしまいました。この辺りも「コイズミ戦略」か・・?
 当然のこととして、わが県庁も「クールビズ」一色!知事を先頭に、末端出先機関まで・・われわれ議員も本会議を除き、「クールビズ」!!
 さて、全員が「クールビズ」と言う恐ろしいまでの翼賛会的状況の中で、わが県庁の「クールビズ大賞」は誰?と考えると・・これは衆目の一致するところ「M副知事」をおいて他には考えれないと確信をもって、断言できます。
 東京へ行こうと、大阪の近畿知事会へ行こうと、県庁内外を問わず、どんな会合でも、見事なまでに「クールビズ」に徹したアノ「姿勢」、アノ「ひた向きさ」、アノ「愚直さ」には驚きを通り越して、「感動」すら覚えるところです。
 おそらく187万県民の多くは、「副知事はネクタイと上着は持っていない!」と信じていると思いますし、「ネクタイと上着」が無くとも立派に仕事が出来ることを証明した、最初の県職員でもあると思います。
 知事の場合は、途中から上着を着始めたり、挨拶の前振りで「ネクタイをしていない」ことの言い訳を愚痴っぽく言ってみたりして、踏ん切りの悪さが随所に見受けられ、「選外」!その点、副知事は立派でした!!
 ただ、上着が無いことでの最大の弱点は、会合などで読み上げる「挨拶状」「メッセージ」を入れておくところが無いことです。
 副知事の場合、癖かどうかは知りませんが、ズボンの後ポケットに入れていることがまま見受けられます。そこに入れられた「挨拶状」は、巨大なお尻によりギュッとプレスされ、来賓席のテーブルの上で、その「カーブ」を描いたまま、揺らいでいるのを、何か見てはならないものを見てしまった感じで目撃することが、何度かありました。隣に座るものへの配慮も時には必要では・・?
 いずれにしても「三重県クールビズ大賞」は本ブログの独断と偏見で「M副知事」に決定!!おめでとうございました!!
 本県の歴代副知事はなかなかユニークな方々がそろっておられて、「スカイダイビング」で名を残した方や「マユの太さ」で県民に覚えられた方など、多士済々であります。しかし、去っていった後、その印象しか残っていないのが少し、さびしい感じがします。ぜひ、副知事には「クールビズ」だけの印象でいなくなる!なんてことがない様、ひたすらお願いをいたします。乞う!ご活躍!!

小泉バブルのチーチーパッパ!!

2005年09月24日 06時05分53秒 | 社会、政治、三重県、議員
 先の衆議院総選挙では、大型ハリケーンにも似た「小泉旋風」によって、自民党が大方の予想を大きく上回る圧勝を遂げ、その結果、80数名の自民党新人議員が誕生した。大量の新人議員が生まれたのですから、当然、玉石混交、味噌もクソもではありますが、今回はどうも、ひどすぎるキライがあると思います。
 「当選をして、まず、議員歳費を調べました。2,500万円ですよ!新幹線もグリーン!これが全部タダ!早く、料亭に行きたい!」これが第一声である。これは極端な例かもしれませんが、「お父さん、お母さん・・・」とばかり言って、A新聞の「社説」で「なさけない!」と批判されているのもいる。
 マスコミもマスコミで、「初登庁の服はなに色で・・?」とか「髪型がどうとか・・」そんなことばかりTVカメラで追っかけている。結局、「郵政民営化賛成」だけで、当選をしてきた・・他のことは一切、不問で「郵政」だけのムードで1票を投じた結末が、如実に現れてきているのではないか?
 間違いなく、あの新人議員さんは「郵政民営化」には「賛成」なんでしょう。しかし、そのほかの多くの重要な課題に対してはどう考えているのか?それよりも議員としての資質、一社会人としての基本的な考え方はどうなんでしょうか?そんなことを誰も問わずに当選をさせてしまった結果がこの始末である。
 「政治のレベルは国民のレベル」とはよく言ったものだと感心していても始まらない。この人たちにこれからの日本の4年間を任せた!舵取りを委ねてしまったのですから・・・!さて、どうしようか?本当に悩んでしまいます!
 「もっと大事なことがある!」なんて事を言ってみても、これら新人さんにはなかなか通用しないでしょうから、一度、思い切って、目をつぶって「日本」を「お任せ」をしてみてはどうでしょうか?「新幹線のグリーン席」にもどんどん乗ってもらう。「料亭」にも行ってもらって、ドンチャン騒ぎで遊んでもらう。国政よりも「服装」や「髪型」を最優先に考えてもらう。判らないことがあれば、「お父さん、お母さん」にシッカリと聞いてもらう。
 とことんお考えどおり、好きなようにやりきっていただければ、いいのでは・・?そんなこと!心配だ!なんて仰らないでください!だって、皆さんが選ばれた方々じゃないですか?
 チーチーパッパ チーパッパ
 

最初の1歩か?次の1歩か?

2005年09月23日 06時18分56秒 | 社会、政治、三重県、議員
 一昨日、代表者会と議会運営委員会で、二つの議員提案条例を本定例会に上提することが認められた。一つは私が検討会の座長を勤めさせていただいた「地域産業振興条例」、もう一つは西場先生が座長の「もりづくり条例」である。一定例会に二つの議員提案条例が上提されることも異例であるが、その内容が今までの議員提案条例とは少し質を異にしている点でも関心が集まっている。
 「産業条例」は議員提案条例では、全国で初めて「県の産業政策」の「基本方向」を議員側から提案したもので、「理念条例」「宣言条例」の色彩が濃いとは言え、この条例が議決されれば、二元代表制の下、「産業」と言う極めて重要な県政の大きな分野での「政策方向」を「議員」が決めることとなり、「議会の意志」が「県政の意志」となる文字通りの「最初の1歩!」になり得るものと考えています。
 「もりづくり条例」は現下の森林の疲弊、荒廃を何とか打破し、将来の再生へと結びつけて行こうとする趣旨で考えられたものであり、県議会きっての森林の論客が集まって検討会を立ち上げ、議論に議論を重ねて纏め上げられたもので、今後の実効性が大いに期待されているところです。
 とりわけ、その財源として「森林環境税」も将来の選択肢の一つとして検討課題に挙げていることは、従来、執行部の専権事項と考えられていた「税」を含む「歳入」の「聖域」に議会が関与することにつながり、その意味からも、「次の1歩!」が見えて来る一味も二味も違う条例に仕上がっていると思います。
 この二つの条例に共通することは、両条例とも従来のタブーを打ち破り、より積極的に「議会の意志」を県政に明確に反映させようとしていることであると思います。
 それだけに執行部側の抵抗も凄まじいものがあり、「産業条例」などは当初、「執行部協議」のテーブルに載ることさえ危ぶまれる情況でありました。総務局のU室長などは「二元代表制」議論での「PDSサイクル」の表を指し示し、「まず、ここからの議論を・・!」と言い出す始末!
 一時はどうなることかと心配をしましたが、いまや「こんな条例を作っていただいてありがたい!」と本音かどうかはともあれ、こんな発言が飛び出すまでに「意識改革」?がなされ、やっと、やっと!ここまでやって参りました。・・その分、無害化、骨抜きになっているのかもしれませんが・・?
 でも、議論の本番はこれから・・怖い県議会での慎重審議が待っています。条例提案者が厳しい議会からの質問で、窮地に陥っているとき、本当に後に座っている県職の皆さんは助けてくれるでしょうか?まさか?後から弾が飛んでくるってことは、絶対にないでしょうね?「県」の所有者は「知事」ではなく「県民」ですよ!こんな「お題目」を一生懸命、唱えてみても所詮、無駄か・・・?

「民意」?・・この便利なもの!!

2005年09月22日 06時20分19秒 | 社会、政治、三重県、議員
 昨日、総選挙後の初の国会が召集され、めでたく?「小泉首相」が選出され、「第三次小泉内閣」がスタートを切った。この内閣の最初の仕事は先の総選挙で示された「民意」に従って、「郵政法案」を再提出をし、成立を図ることであるとされている。
 報道によると、先の郵政国会で「反対」を声高に叫び、衆参両院で、「反対票」を投じた当時の自民党所属の国会議員が次々に「民意」を理由に「賛成」に転じていると言う。「法案」の内容は全く変わらないのに、「民意に従う」と言う理由・言い訳のみで「反対」から「賛成」へ180度態度を変えることに、国民の間から、その「節操」を問う声や失笑が出てくるのも当然のことである。
 変節「自民党」国会議員のあきれ果てた「節操のなさ」や国民への「説明責任」の放棄を「あれは国のこと!わが改革先進県・三重県では、あんな恥かしいことは絶対に起こるはずはない!」と思っていたら、おやおや、どうも、そうでもなさそうである。
 昨日の全協で「県組織の見直し」が知事より説明された。先のブログでも書いたが、従来の県民局がなくなり、本庁直結の各事業実施事務所と一部調整機能と県民生活サービス機能を併せ持つ県民センターに改変したいとの事である。
 この「県庁舎」単位の組織見直しの内容の是非についての議論は、これからシッカリとやっていくつもりではあるが、その前に、あのA・B案はどうなったのかがよく判らない。
 知事の説明によれば、「市町村長との膝詰めミーティング」や「議会」の意見などを聞いて、このような「案」に変えたとの事。つまり「民意」に従ったまでのこと・・?
 「A・B」が「A’・B’」ならともあれ全く違う「C」に変質するのであれば、当然、なぜ「A・B」ではダメだったのか?どこが間違っていたのか?の「説明責任」を果たすのが先ではいか?A・B案の総括をするのが、当然、先に行われて、それからC案を出しきてしかるべきではないかと思いますがいかがですか?
 「民意」に従うのも結構ですが、もともと「県民局」に対する「民意」はあの300万円アンケートに見られるよう、「もっと、身近なものに・・!」が「民意」だったのではないでしょうか?
 為政者によって、その時々に使い分けられる「民意」!本当に便利なものだと思います。「県民局重視!」を「市町村重視!」に変えたそうである。でも、本当に大切なのは「県民重視!」だと思いますが・・・?

A案?B案?・・・それともC案??

2005年09月21日 06時16分31秒 | 社会、政治、三重県、議員
 久しぶりに議会に行くと、代表者会や議運、さらには広聴広報委員会などの事前レクが目白押しで、しばらく議会を留守にしていたツケが一度に押し寄せてきてしまい、自分が播いた種とは言え、大忙しの一日になってしまいました。
 入れ替わり立ち代りの説明で頭の整理がつかないまま、総務局の説明の番になった。「明日の全協での提出資料」の説明とのこと。「18年度県政運営の基本的な考え方」「県組織の見直しについて」「生活創造圏づくりの今後の取り扱いについて」「みえ行政経営体系による経営改善について」とオドロオドロシイ表題が並んでいる。
 詳しくは今日の全員協議会で説明があるのであろうが、おそらく、そのボリュームと重みからして、たった2時間の議論で終わるはずはない。もう一度開催せざるを得ないのではないかと思います。・・執行部は簡単に済ましたいと考えているかもしれませんが?
 とりわけ驚いたのは・・我われへの説明より早く、既に新聞で報道されているので、今頃、驚く方がどうかしているとは思いますが、「県組織の見直し」の内容は本当に、正直、ビックリしてしまいました。
 本庁部局編制と県民局制度の見直しについては、これから何度かこのブログで書いていく予定ですが、基本的に誰のための見直しなのか?誰の立場に立った見直しなのか?が全く、見えて来ない。これからの議論で見えてくるのかも知れませんが、少なくとも、県民のサイドに立った見直し案であって欲しいと願っています。
 このように県民局を「県庁舎」単位で「縦割り」強化で再編すれば、「県庁舎」と「県民」との距離は従来より、飛躍的に近くなるのであろうか?パスポートと納税以外、その役割を誰も知らない「県庁舎」の様々な役割が県民の皆様にとって、身近なものに変わるのであろうか?
 よく言えば「柔軟」性に富んでいる!悪く言えば「節操」がない!議会や市町村長の意見を聞いて変えたとのことであるが、今までのA案、B案はなんだったのか?あのA,B案の原理原則は間違っていたのか?「あれは単なるたたき台」「今回のが正案?成案!」と総務局N室長は言い切ったが、特別委員会の提言もどこに生かされているのか定かでないA・B案とは、全く別の発想の「C案」・・・果たして、これが「正案」であろうか?
 Pを担当する政策部、Sを担当する総務部がDの他の部と並列なのもおかしいし、本庁各部局と地域庁舎の関係もよく判らない。そもそも県民センター長は何をするのか?言い出せばきりがない!これから徹底議論!徹底議論!
 今日の全協の議論が楽しみです。