三谷てつおの県議会日記

三重県議会議員三谷てつおが議会での審議の内容やさまざまな出来事を報告。

長島海岸はどこへ行った???

2006年02月28日 05時50分27秒 | 社会、政治、三重県、議員
 洗濯をした鞄が見た感じではあるが、相当に回復してきたように見えるので、そろそろ一度、使ってみようと、一昨日の夜に臨時に使っていた「パソコン」用の鞄から盗難、どぶ川への放置、発見、洗濯と数奇な運命を辿ってきた「鞄」へと書類などを入れ替えてみた。
 翌朝は風は肌寒いが、天気はまずまずの好天気。「奇跡の鞄」の使い始めには日柄もイイのではと「暦」を見てみるが、「赤口」とのことで、さほどでもない。それでも「日柄」などは「迷信」「迷信」と言い聞かせて、今日までの苦労を思い出しながら、機嫌よく「鞄」を持って事務所に出かけた。
 事務所に着いて、スタッフに「どうだ!復活しただろう!」と少し威張りながら自慢をして廻ると「ヘェ~?これがアノ鞄ですか?」とみんなが調子を合わせて、反応するので、ますますご機嫌で「鞄」にまつわる苦労話などをついつい一席してしまった。
 そして、さて、仕事に掛かろうと「鞄」の中から書類を取り出すと、ナンと書類はスベテふやけているではないか!プラスティック製のクリアーフォルダーは水滴が着いて曇っている。ナンじゃこれは?あれだけ陰干しをして、乾かしてきたのに、まだ、湿気が取れていない!
 コレじゃ!使い物にならないじゃないか?エエイ!ままよ!とばかりに、折から東の窓から燦燦と降り注ぐ太陽に向けて、鞄の口を全部大きく開けて、天日干しをした。もう「陰干し」なんて上品なことは言っておれない!ココまで来たらとことん干乾びるまで干しきってやる!
 そんなこんなで、朝からバタバタしている内に、お願いをしておいた「県の担当」の方が見えた。いろいろな事業の進捗の現状と18年度の見通しを聞くために、お越しをいただいた方々である。
 予定通り順調に行っているもの、予定より遅れているものと様々ではあるが、間違っても予想を超えて進んでいるものはない!
 次々と説明を聞いていても、いつまでたっても出てこないものがある。「長島海岸」の高潮対策、護岸補強工事である。
 あれは確か半年くらい前、県土整備の担当の方が他の用件で副議長室に来られたとき、話が国が実施した「海岸堤防」の「安全調査」のことになり、伊勢湾は東京湾や大阪湾に比べて、状態が非常に悪い!とりわけ「長島海岸」はABCのランクではオールCで特に悪い状態で、心配だ。との説明を受けた。
 そこで「どうするの?」と聞くと「18年度から補強工事を実施します!」との返事で「ホホ~!この時期、珍しく事業の実施を断言する」「よほど自信があるのだなぁ~」と感心をしたことをシッカリと覚えている。
 さらに「地元に18年度実施をすると言ってもイイですか?」と念を押すと「言っていただいても大丈夫です」と実に力強い返答であった。
 その「長島海岸」がない!どこへ行ったのか?
 「長島海岸がないじゃないか!」と言うと「18年度事業には入っておりません」との返答。「補正でもナンとかならいの?」と聞くと「要望していない事業には、例え補正があっても、お金は付きません!」と真にツレナイ態度である。
 イッタイ全体、要望すらしていない!どうなっているのか?「長島海岸」はどこへ行ったのか?  責任者出て来い!!!

上機嫌ののち、大雨???

2006年02月27日 05時52分53秒 | 社会、政治、三重県、議員
 昨日は不本意にも本ブログを休んでしまいました。と言うのも、実は手近かにパソコンのないところへと行っていたからです。
 一昨日の午後、朝からあったいろんな諸行事、もろもろの予定が終わった後、車を飛ばして山中湖へ行っていたからであります。
 ナニしに、山中湖くんだりまで行ったか?と申しますと、目的は二つ!一つは前々から、娘の誕生祝と息子の入学祝い・・・名古屋の某大学に入学が決まった・・・を兼ねて、山中湖畔にある某有名中華料理店で食事をする約束をしていた。その約束の実行と、そこまで行くのなら当然、「御殿場プレミアム・アウトレット」での買い物である。
 行きの道中は、滅多にないであろうと思うほどの上天気。もう、春本番近しを思わせる暖かさと雲ひとつない青空。一気に23号線から湾岸道へ。この第二東名・湾岸道路が出来て、本当に東京方面に向かうのが早くなった。
 ケネディ空港からマンハッタンに向かうような景観を見ながら、トリトンを渡り、名古屋から豊田へ。豊田から東名高速道に乗ると、後は一直線で富士に向かう。
 土曜日という事で、比較的空いている東名を順調に走り、おおよそ3時間で御殿場経由で山中湖へ到着した。
 山中湖畔の中華料理店は評判にタガワヌなかなかの店であった。味はビックリするほど美味い!とまでは言えないまでも、まあまあの部類か?値段もリーゾナブルであるので、値段と比較すると、上の部類に入るのか?いずれにしても、それなりの満足感を与えてくれた。家族も日ごろ、余り美味いものを食べさせていないので、大喜び!こういう事は、タマニたまに本当にタマニすることで、値打ちが出てくる。
 翌日は雨。雨と言うよりはミゾレ?それとも雪?車も道もシャーベット状のベタベタの雪で真っ白になっている。いずれにしても悪天候での幕開けである。
 しかし、そんな天気ぐらいで、気持ちがブレる人間ではない!ここまで来たら「アウトレット」あるのみ。「わたくし」的に言えば、真の目的は「コチラ」の方である。
 雪も霰もモノトモセズ、10時の開店前に「アウトレット」に到着。今や遅しと開店を待って、オープンと同時に、モールに突入をした。
 女どもとは時間を決めて、すぐに別れ、何か買ってもらおうとへばり付いていた息子もいつの間にか諦めていなくなり、一人で気ままに、お気に入りのブランドを見て廻った。今日のお目当てはこれから夏に向けてのスーツ!いくらクールビズでもいるものはいる!副知事のような調子にはいかない!
 グルッと廻って、探してみると、ありましたアリマシタ、「ランバンコレクション」が・・・。これからの季節のモノはさほど割引になっていないが、それでもデパートなどと比べれば、相当、安い!あれやコレヤと出してもらい、一着をゲット。これで目的は達成である。あとは家族が余り買い物をしないことを祈るのみ!
 雨脚がだんだんと速くなってきたので、予定を少し切り上げて、早めに帰宅することにした。途中のサービスエリアで昼食をとり、家路を急ぐ。清水を過ぎた頃から雨が一段と激しくなってきた。これは本降りどころか大雨だ!
 速度も50km規制になっているが、別に規制をしなくても、前がまともに見えないので、どの車もノロノロ運転になっている。こんな土砂降りは久しぶりである。
 そんな雨の中を走り、それでも名古屋に入る頃には、雨も小降りに。家に着く頃はスッカリ雨も上がり、少し疲れは残ったものの、それなりの充実感と満足感で何となくシアワセな気分になっていた。特に「県民しあわせプラン」の「重点プログラム」を実施しなくても、「買い物」さえすれば「県民」は「しあわせ」を実感できる・・・そんなことを考えている内に夕食タイムとなった。
 食卓には現地の朝市で買った「わかさぎの天ぷら」や「つけもの」が並んでいる。さあ、食べようと箸を取ったとき、電話が鳴った。
 電話に出てみると「岡田事務所」からである。「県議選の公募に応募者が出てきました」「ついては選考方法を相談したいが・・・」と極めて事務的に話始める。
 ガガーン!!いよいよ来るべきものがついに来たか?イッペンに気分が暗くなった!なんで自分の対抗馬を選考しなければならないのか?
 これは「地獄」じゃ!!否、本当の「地獄」はこれから始まるのか??

花開くか?木曽岬干拓!!

2006年02月25日 06時12分30秒 | 社会、政治、三重県、議員
 昨日の本ブログで、ご報告したとおり、朝一で故西尾文治先生のお宅に弔問に行ってきました。ご自宅の祭壇に飾られた先生の遺影を前にして、先生のご冥福をお祈りさせていただいたところですが、在りし日のお姿を思い起こし、文字通り万感胸に迫るものがありました。
 ご案内をいただいたご長男にもお話をさせていただきましたが、昨年の五月の連休の折、家族で伊勢、志摩を車で訪れ、アチラこちらを見て歩いた時、たまたま、県の志摩庁舎の横で「朝市」が開催されていました。その「朝市」を覗いて廻っていると、偶然にも西尾先生ご夫妻と鉢合わせ。「頑張ってね!」と励まされたことが、昨日のように蘇えってきました。
 また、その後、夏の衆議院選挙の直前、5区の金子候補の応援のため、阿児アリーナで開催された「新政みえ県政報告会」に出席をしたときにも、元気な先生にお目にかかり、ご挨拶をさせていただいたのを思い出しました。
 温厚で、包容力があり、私が初当選で県議会に出てきたときから、公私にわたりご指導を賜った西尾先生・・・本当に、有難うございました。心よりご冥福をお祈り申し上げます。
 そんな弔問が終わり、大急ぎで今日の本会議、代表質問にナンとか間に合わないか?と車を急がせた。しかし、やはり、志摩は遠い。とても10時の開会には間に合わない。
 やむなく、カーナビのTVを点けると音声だけであるが、「新政みえ」の代表質問に立ったN幹事長の聞きなれた声が聞こえてきた。質問の冒頭、まず西尾先生への弔意を表し、つづいてトリノオリンピックでの女子フィギア、荒川選手の金メダル獲得の喜びを語っている。悲しんでみたり、喜んでみたり、N幹事長もなかなか忙しい。
 遅れたとは言え、予想よりは早く、本会議場に到着をした。N幹事長の質問の途中に本会場入りである。略礼服のまま、ネクタイだけを替えての姿であるので、弔問に行ったことを知らない他の議員からは、今から「葬儀」に行くのか?との質問が相次いで出てくる。
 午後は自分自身が議長席に座る。さすがに「略礼服」姿での議長席はマズイ!と思い、家から持ってきた普通のスーツに着替えて本会議へ。午後の質問者は議会の重鎮I議員である。
 二年ぶりの登壇と言うことであるが、やはりI議員の質問は「鋭い!」と言うか?「迫力」がある!と言うか?なんと言っても「重み」がある。
 今議会、話題の「緩和ケア」問題から質問に入り、「森林環境税」と議会議論の核心に迫る質問がつづき、いよいよ私の地元の重要課題である「木曽岬干拓地」での「花フェスタ開催」の提案へと質問が進んできた。傍聴席にはこの質問があるということで「木曽岬町議会」からも町議の先生方が傍聴に来ている。
 本県の花卉、花木の生産高や既に他県で開催された「花博」や「花フェスタ」の具体的な経済効果などを詳細な数字を挙げての提案と質問である。
 知事からは18年度中に関係者との「土地の利活用」の具体案をまとめることや「花フェスタ」を含めたイベントの検討との答弁が返ってきたが、イマイチ、抽象的で、どこまでがリップサービスで、どこまでが「本気」なのか?が判りづらい「答え」であった。
 でも、まあ、ナンと言っても県議会の大重鎮であるI議員への知事「答弁」である。コレをやらない!と言う「勇気」はおそらくM総合企画局長にも、「ダメ!」査定する「度胸」はN総務局長にもない!と思っております。
 2010年、木曽岬干拓地でついに「花フェスタ」開会!!なんて・・・大いに期待しております。

今日から代表質問!!

2006年02月24日 05時43分52秒 | 社会、政治、三重県、議員
 今日からいよいよ代表質問が始まります。来年度予算案の内容を中心に、現下の県政の重要課題について、各会派の代表が知事をはじめとする執行部に対し、その考え方や取り組みを質すこととなっております。
 この大事な代表質問に間に合うかどううか?と言うのも、今から議長代理で故西尾先生のお宅に弔問に行くこととなっているからです。朝一の特急に乗って鵜殿まで・・・。
 西尾先生の思い出はいろいろありますが、今、書いている時間がありません。また、別の機会に書かせていただきます。では、行ってきます。
 

「人権施策基本方針」と「地球市民」???

2006年02月23日 06時00分21秒 | 社会、政治、三重県、議員
 今定例会に「三重県人権施策基本方針」の変更が上提され、議論を呼んでいる。その改定の理由として第一に「人権をめぐる社会状況の変化」・・・例えば「児童、高齢者」への虐待、「女性」への暴力やインターネット上での人権侵害・犯罪被害者などに対する対応等、まさに喫緊の問題である今日的課題が例示されています。
 また他の改定理由として「新しい時代の公」、「文化力指針」との整合性。さらには「県民意識調査」の結果を挙げています。
 「児童、高齢者への虐待」や「女性への暴力」に対し適時、的確な対応が求められるのは当然として、インターネット上での「人権侵害」などは、まずは「本ブログ」が一番最初に槍玉に挙がるのでは?と少し心配をいたしておりますが・・・杞憂に終わればとセツに祈っております。
 本ブログの人権侵害はともあれ、特に注意をしなければならないことは「インターネット上での『人権侵害』」などの問題は「表現の自由」など、民主主義の基本に関わることがらにも密接に関係してくることも考えられるので、それ相応の慎重な対応が求められるのではないか?とも思います。
 「人権」と言う「錦の御旗」を掲げてモノを言う時は、それなりの「慎み」がなければ、逆に「人権侵害」になる可能性も否定できない!と思っています。
 それとともに関心を引いた事柄は「新しい時代の公」や「文化力指針」の考え方との「整合性」を図ると言う事です。
 「新しい時代の公」や「文化力指針」と整合性を図ることは「行政の仕事」としては理解できますが、こと「人権の尊重」と言う「普遍的な原理」(基本方針策定の経緯)に基づく「基本指針」であると言うならば、その時々の権力者の考え方との「整合性」を改定理由に挙げるのは如何なものか?時の権力者が替わり、次の権力者がまた、違うことを言い出すと、その都度、「整合性」を図ることになるのか?・・・よく判りません。
 とりわけ理解ができないのは「地球市民」と言う言葉です。基本理念のその(2)に「私たちは、地球上のすべての人が、地球という限られた空間を共有する『地球市民』であるという自覚」のもと、「人権問題」に目を向け、「理解」を深め、「ともに生きる社会」の実現に努めると書かれている。
 確かに「地球温暖化問題」とか「第三世界」を中心とする「飢餓」問題などの解決のためには「地球規模」の視点が必要であるが、それはあくまでも「地球規模」の「視点」であって、「地球市民」であるという「自覚」ではない!と思います。
 現実に実在しない虚構の概念である「地球市民」などと言う言葉を、安易に用いることは、ややもすると「日本人」であるという「自覚」のない、根無し草の、どこの国からも「尊敬」されない、コスモポリタン的な「地球市民」を作り出してしまうオソレがあると思いますが、如何ですか?
 今、私たちはフィクションの世界の存在である「地球市民」の「自覚」に目覚めるべく努力するより、世界の人たちから「尊敬」される「日本人」になるべく努力することが求められているのではないでしょうか?
 自国の「文化」や「歴史」「伝統」をシッカリと学び、確固たる倫理観を持つことで、初めて他国や他民族の「文化」や「伝統」などを正しく理解し、尊重する人間になりうるのではないでしょうか?
 真の意味での「共生」はそこから生まれてくると思いますが、如何でしょうか?

 「地球市民」などと言うツマラナイ「言葉」は、少なくとも「基本指針」からは「削除」すべきと考えますが、如何でしょうか???

予想通り、春一番の全協審議!!

2006年02月22日 06時08分14秒 | 社会、政治、三重県、議員
 三寒四温と言うか?一雨ごとの暖かさ!の方が適切な表現か?はよく判りませんが、なんとはなく春がそこまで、近づいてきているような気がします。
 そうとは言っても、まだまだ寒い日が続いており、とりわけインフルエンザが流行っているとの報道もあり、朝晩の冷え込みが少し緩んだことや雨上がりに吹く風に、チョッピリ暖かさを感じるとは言っても、安心せず、「三重県」は「不健康」でも、皆様には「健康」にご留意をいただきたいと思います。・・・これだけは、いくら知事が「文化力」さえあれば、「こころ」も「地域」も「産業」すらも「元気」になる!と叫んでも、インフルエンザには効き目はない!と思いますので。
 昨日は「議案聴き取り会」に引き続いて「全員協議会」。懸案?の「『県民しあわせプラン』次期戦略計画策定方針」、「みえ文化力指針(仮称)(骨子案)」、「平成18年度県政運営方針(最終案)」、並びに「みえ経営改善プラン」についての説明があった。
 これだけのモノを一度に、昼の休憩を挟んで、順番にやって行くのであるから、当然、疲れる。しかも、ただ単に、「肉体的」に疲れるだけではなく、その「内容」が余りにも「抽象」的かつ「大雑把」なため・・・一生懸命、作り上げられた「総合企画局」や「総務局」の皆さんには真に申し訳ないが・・・聞いているだけで「精神」的にもドッと疲れてしまいました。
 一々挙げていても切りはありませんが、例えば、昨日の本ブログで指摘をした「百人委員会」の位置づけについても、明確な説得力のある説明がなされないまま、もう一度、説明をし直すことになってしまったり、この時期に「次期戦略計画」を策定する必然性についても、知事選との関連性は「事務方の・・・」と言うのみで、質問の本旨に対する答弁がないまま終わってしまった。
 さらに「みえの文化力指針」に至っては、「議論百出」!質問する議員も笑いながら(これは決してバカにした笑いではなく、余りにも馬鹿馬鹿しいんで、思わず笑ってしまう類のモノ)、あるいは呆れながら、はたまた同情しながら質問をしている始末である。
 例えば県職員のための「文化力を高め生かすための政策チェックリスト」と言うのが添付されています。その中には「創造力を高め、生かす」ために「異なる価値観や異なる文化の葛藤の中から、新たな文化や新たな価値が生まれること」を踏まえて「政策」を「進める」と書かれています。・・・こんなことを県職員が出来るハズがない!芸術家や宗教家ならいざ知らず!
 いくら県庁内部の「チェックリスト」とは言え、もう少し現実的な、現場の職員の意識に配慮したモノを作らないと、知事一人の自己満足に終わってしまうのは目に見えている。
 そして、なんと言ってもトドメは、自民党の長老N議員が総務局長に質した「ナゼ、マネジメントがガバナンスになるの?」の一言である。
 「みえ経営改善プラン」の中では、「マネジメント」がいつの間にか「ガバメント」になり、それがよく判らない理由で「ガバナンス」に変化をしている。こう書いて見ても、これを読んでおられる方はナンのコっチャ?だと思いますが、かってのニュー・パブリック・マネジメント(県民を顧客に見立てて、その顧客満足度を最大にする手法)から知事の言うニュー・パブリック・ガバナンス?への変化の説明を求めたのである。
 コレに対して総務局長は、まさに虚を突かれたと言うか?想定外と言うか?しばし、沈黙、黙考の後、「ゴニョ、ゴニョ、ゴニョ」のナニを言っているのかマッタク判らない説明に終始。いくら総務省出身のエリートでも、説明できないものは説明できないことを如実に示した。・・・この種の非論理的なモノは頭のイイ人ほど扱いきれない。
 季節は「春一番」には少しまだ早いようですが、県議会では「春一番」の突風が吹き荒れた一日でありました。
 

知事の提案説明・・・これでイイの??

2006年02月21日 06時11分21秒 | 社会、政治、三重県、議員
 昨日から、いよいよ第一回定例会が始まった。この定例会は来年度(平成18年度)予算を審議する大変、重要な議会で、ここでの密度の高い議論が文字通りこの一年間の県政の方向を決定することとなる。その意味からも、実りある議論を期待したいと思います。
 今回、知事から提案された議案は第一号議案の来年度予算案をはじめとして条例案41件、その他議案16件もあるので、知事の提案説明も当然、長いものになっている。
 議案の内容については、これからボチボチと書かせてもらうとして、昨日の「提案説明」を聞いた感想を簡単に述べたいと思います。
 まず、全体としての印象は「新しい市町体制にふさわしい組織体制で、新年度をスタートさせる決意を新たに」した割には、また「県民しあわせプラン・戦略計画」の最終年度であり、次のステップへの準備の年と意気込んでいる割には、総じて総花的であり、さほど、目玉と言えるモノもなく、どちらかと言えば地味で、「選択と集中」による施策のメリハリも期待していたほど見えてこない!というのが率直な感想です。
 その中で、特に目に付いた事柄を二、三申し上げます。その一つは「次期戦略計画の策定作業」に向けて、新たに「みえの舞台づくり百人委員会(仮称)」なるものを設けると言うことです。・・・これはイッタイなんだ?
 「提案説明」の原文のママ書かせてもらえば「一万人アンケートを始めとするこれまでの手法に加え、こうした場を通じて県民の皆様からの提案をいただき、県議会のみなさまに議論いただきます」と記述されている。
 つまり「百人委員会」を通じて提案されたことを「県議会」が議論する。・・・いつから三重県議会は知事の「付属機関」の「提案」を議論する機関になったのか?
 現在の自治法上、知事は「審議会」などの「付属機関」を設けることが出来るのは知っている。しかし、それはあくまで、その「付属機関」の「提案」は知事に対してなされるべきことであって、議会に「提案」することではない。もし、こんなことになった場合、誰が「議会」に対して答弁するのか?総合企画局のA室長の言によれば「百人委員会」は「県民の生の声」を聞くためだそうで、そんな「生の声」に対して、「生の声」を代表しているはずの「議会」がナンの「議論」できるのか?そもそも、その「百人」を一体、全体、誰がどんな基準で、どんな選出方法で選ぶのか?ある意味では「二元代表制」の根幹に関わることではないか?と思います。
 おそらく、「百人」は当局の「お眼鏡」にかなった人が、執行部の判断と基準で選ばれてきて、これが「県民の生の声」ですよ!この「天の声」「生の声」に対して「県議会」はトヤカク言うな!とのことになってしまうのでないか?と心配します。ダイタイ、「本音でトーク」とか「膝詰めミーティング」などと言って、やっていたのはナンだったのか?ぜひ、ぜひ詳しい説明をお願いしたいと思います。
 二つ目は「次期戦略計画の二つの柱」の中の、例によっての「文化力」についてです。これも原文のママ書きますと「これまでの政策」が「対処療法的なもの」とすれば「文化力をベースに置いた政策は、中長期的に体質改善を進め、健康な社会づくりを目指す漢方薬のようなものだ」と考えている。と書かれています。
 知事は常日頃、改革は手段で目的ではない!だが、ややもすると「手段」が「目的」になってしまっている。と北川県政を批判してきた。その言はそれで「正しい」と思います。それならば、この記述はイッタイなんだ?と言うことになる。
 ココで言う「文化力」は言わば「健康な社会」を実現するための「手段」である。それならば、まず「健康な社会」とはどのような社会を指すのか?を明らかにしなければ「手段」である「文化力」が「有効」な「効能」のある「薬」であるかどうか?が判らないではないかと思います。
 「健康な社会」の「血圧」は?「血糖値」は?「中性脂肪」は?などなどを明確にして、だから現在の社会は「不健康」であって、そのためには「文化力」と言う「漢方薬」が必要であると書かなければ、本当に「漢方薬」なのか?「抗生物質」なのか?それとも「手術」が必要なのか?マッタク判りません。
 どうも「文化」「文化」と言い過ぎて、手段たる「文化力」が、目的になっているキライがあるのではないでしょうか?
 さあ!今日の全協ではその辺りのことが議論になるのか?
 楽しみです!!!

閉店セールに行ってきました!!

2006年02月20日 05時44分21秒 | 社会、政治、三重県、議員
 昨日の午後、名古屋のベイシティーにある「スポーツオーソリティー」閉店セールに行ってきました。午前中はブログでもご紹介したとおり「鞄」の洗濯。三度もお湯で洗って、ベランダに陰干しをして、ついでにこの「鞄」と同じ運命を辿っていた吉田鞄製の「バック・イン・バック」も丁寧に洗い、これも並べて干しておいた。一刻も早い、回復を祈るのみ。
 午前中がこんなことで潰れてしまっているウチに昼になってしまった。昼飯をどうするか?と考えていたとき、息子が帰ってきた。・・・最近は飯時しか家にいない。一人で食事をするのも味気ないので「飯でも食べに行くか?」と声を掛けると待っていましたとばかり「名古屋のスポーツオーソリティーの閉店セールが今日までなので食事がてら行こう!」と言う。まあ、取り立ててすることもないので、それじゃ、行こう!と出発をした。
 途中で馴染みの「そば屋」で食事をして、日曜日とセールが重なって、結構、賑わっている「ショッピングセンター」に到着。車を停めるのに二、三回、駐車場の中を廻らされたが、入り口に近いところに停めることができた。
 ショッピングセンターの中はそれなりの人出である。いろいろなセールをやっているが、コチラは目的の「スポーツオーソリティー」にわき目も振らず、一目散。店内に入ってみて、拍子抜けをした。
 なんとなくガラ-ン!として、お客も余りいない。陳列棚にも商品がほとんどない!ナンじゃこれは?アア、そうか!閉店セールも最終日ともなると、めぼしい商品は売り尽くしたアトなのか?
 それでも気を取り直して、残っている数少ないシューズとかトレーナーを見て廻る。商品の数が少ない分、割引の率が高くなっている。50%OFFは当たり前、中には70%OFFの品物も目に付く。これは上手に捜すといい買い物ができるかも??目をサラのようにして何か掘り出し物はないか?と動き回る。
 息子はと見ると、これも同じようにウロウロ探し回っている。似たもの親子か?
 改めて捜してみると少ないは、少ないナリに「高額商品?」が残っている。おそらくセール当初は、もっと割引率が低かったので、残ってしまったのだろう。それが今や70%OFFである。これは買い!あるのみ。
 ウオーキング用にリーボックを一足。普段使い用にナイキを一足。格好がイイので、NBAのトレーナーを一着。と「安い」のを幸い、次々に買い物カゴに掘り込んでいて、フト、息子は?と眺めると買い物カゴ二つに一杯、ナニやカヤと
山のように入れて歩いているではないか!
 シマッタ!アイツの分を勘定に入れていなかった!少し、品物を戻さなきゃ・・・??

鞄よ!蘇えれ!!

2006年02月19日 11時25分39秒 | 社会、政治、三重県、議員
 今日は久しぶりにナンにも予定のない一日である。家内は親戚の法事で朝からいない。娘は昨日の朝からスノーボーを担いで岐阜のスキー場にでかけたまま、何時帰ってくるのか?息子はバイトと称してこれも行方不明。家にいるのは私一人。
 そこで思いっきりユックリと起きて、コーヒーを飲みながら、さて、ナニをしようか?と考えた。一人で考えていると、思い出すのはアノ大事にダイジにしていた「発見された鞄」のことである。2ヶ月余もどぶ川の泥水の中に浸かっていた。  さて、「鞄」をどうしようか?家族中が「臭い!臭い!」と言うので、車庫の棚の上に置いたままになっている。捨てなきゃ仕様がないが、同じ捨てるなら少しは綺麗にしてから捨ててやらなきゃ、5年も使っていたのに可哀想だ!
 そう思いなおして、車庫に鞄を取りに行った。まだ辺りに臭いは漂っているが、スッカリ乾いて、警察から持ち帰った時ほどではない。まず、軍手をはめてから、鞄の周りに付着している何かよく判らないゴミ状のものを取り除いてみた。ついでにチャックを全部、開けてみて、鞄の中に入り込んでいる乾いた泥とかゴミを取り出した。
 なんとなく「鞄」らしい状態になった。ここまでヤッタなら鞄に一杯、こびりついている泥を取り除いてやろう!と靴磨き用のブラシでゴシゴシと擦ってみた。
 夢中で、泥を落としていて、フト見ると、泥の落ちたところにチョットだけだが、ツヤが出てきたような気がする。
 ヤヤ!ヒョトするとヒョットして、外に持っていくまでにはならなくても、家で使える程度にはなるかもしれない!せっかく、ココまで磨いたのだから、徹底的にやってやろう!と思い立ち、風呂の残り湯をタライに移し変え、洗剤を掘り込んで準備に入った。
 洗剤入りのタライのお湯の中に「鞄」を入れ、軍手をハメた手で、擦ってみた。出て来るは出て来るは、臭い立つ真っ黒な液が・・・。たちまちの内に真っ黒に変身してしまったお湯を捨て、新しいお湯を入れる。それで漱ぎながら、使い古しの歯ブラシで、鞄の隅やヒダひだの部分を擦り洗いをした。また、また、お湯は真っ黒に。
 もう一度、新しいお湯を入れて、漱ぎ洗い。ヤット、何となく臭いもなくなり、汚れもそれなりに落ちたような感じになった。それをベランダにもって行き、陰干し状にぶら下げて、改めて眺めてみると、元の「鞄」とはとても言えないが、警察でご対面をした時に比べれば、文字通り雲泥の差の状態になっている。

 もしも、もしも、この「鞄」が蘇えれば、この「鞄」を「奇跡の鞄」と呼ぶことにしよう!! かってにそう決めて、「鞄」の乾くのをヒタスラ待っている「日曜日」でありました。

人間力、地域力で災害救助??

2006年02月18日 05時54分36秒 | 社会、政治、三重県、議員
 海の向うのフィリピンでは大規模な地すべりが起き、一つの町や小学校が大量の土砂で埋まってしまい、1000人を超える死者が出ていると報じられている。幼い子供さんが救助されるニュースをテレビで見ていると、他人ごととは思えず、一刻も早い救出と復興を祈らざるをえません。
 「災害は忘れた頃にやってくる!」との諺の通り、一昨年、本県に大きな被害をもたらした台風21号や11年前、文字通り日本列島を震撼させた阪神・淡路大震災などの記憶も、ややもすると忙しい日常の中で、薄れていくような気がする・・・こんな時こそ、何時、地震などの災害に襲われても、それを最小の被害に止め、救出、救援など適時的確な対応ができる体制づくりをしておく必要があると思います。
 昨日も挨拶回りで、市内の個人経営の某工務店をお邪魔をした。丁度、社長と言うか?ご主人と言うか?親方が居られ、ついつい長話をしてしまった。
 「仕事の調子は・・・?」とお伺いすると「仕事も余りありませんが、後継者がいないので、私一代で終わりですよ」との寂しい答え。何となく元気がない。
 「昔はこの辺りも活気があり、伊勢湾台風の時は壊れた近くの家を直しに、ボランティアで走りまわったこともありました」と昔話が始まった。「私たちは今、問題になっている姉歯設計のようないい加減な構造設計屋ではなく、現場でたたき上げてきた職人ですから、家の構造はそれこそ隅からスミまで判っているんですよ」と少し、話に力が入ってきた。
 「そこで大工などの職人が集まって『職人のネットワーク』を創ろうか?と相談しているところです」と意外な話の展開になってきた。
 「何ですか?その『ネットワーク』ってのは・・・?」と質問すると「もし災害が起きたときには、昔のように近くの被災した家をボランティアで直したり」、「半壊した家屋から人を救出するときには、どの柱を動かすと、その家が崩壊してしまうか?は一目、見ただけで判るので、ヘタなレスキューより我われの方が役に立つ!」・・・そんな災害ネットワークを創ろうと相談しているんですと目を輝かせて語り始めた。
 ナルホド!これこそ人間力、地域力ではないか!「文化力」などと小難しいことを言って、「文化力」とは「人間力」「地域力」「創造力」などと解説して見せているより、それぞれの地域の一市井の人たちが自分たちの住んでいる町は自分たちでナンとかしようと立ち上がってくる・・・こんな動きをシッカリと応援していくことが大切なのではないでしょうか?
 何とはなしに親方の顔が十年も二十年も若く見えるような気がしてきました。
  
 だからと言って、それ見ろ、ヤッパリ「新しい時代の公?が大事・・・」なんて言い出さないで下さい!この人たちは決して「新しい時代の公」を担おうなんて、考えていないのですから・・・ただ、昔からの町を昔のように守っていこう!と思っているだけなんです。 そんな地域の人々の素朴な気持ちが大切なんです。