三谷てつおの県議会日記

三重県議会議員三谷てつおが議会での審議の内容やさまざまな出来事を報告。

背広?仏像?デパート?疲れました??

2006年07月31日 06時03分49秒 | 社会、政治、三重県、議員
 昨日は久しぶりに名古屋へ。別に遊びに行ったわけではなく、ソレナリに公的な用事があったのであるが、このところイロイロなことが立て続けにあって、それこそズーッとユックリと行く機会がなかったので、ついでに買い物がてら、デパートでも覗いてやろうと、上着着用で、少し早い目に家を出た。
 「デパートで少しブラブラするので、もうチョットしたら出かけるよ」と家族に声を掛けると「デパートに行くのなら貰ってきてもらいたい物がある」と家内が言う。ナンデも仏壇に鎮座していた小さな仏さんが壊れかけていたので、修理にだした。その仏像を取ってきて欲しいと言うのである。お安い御用と引き受けて家を出た。
 日曜日の午後と言うのに電車は、思ったより混んでいて、通勤時間帯とまではいかないが、ほぼ満員。遊びに行った帰りであろうか?学生風の若い人や小さな子供を連れた若い夫婦などが目に付く。みんなこれ以上涼しい格好はない!と言わんばかりの軽装で、クールビズとは言え、背広の上下を生真面目に着ているコチラの格好が妙に浮いてしまっている。おそらく周りの人たちは「ナンと暑苦しい服装をしているのだ」と思っているに違いない。
 名古屋のデパートも結構、混んでいて、給料日後の最初の日曜日だからか?買い物客でごった返している。やはり、ここも若い人が圧倒的に多い。しかも、みんな涼しげな装い。背広を着ているものなどは皆無に等しい。
 そんな人ごみを掻き分け、目指すは「仏具売り場」。もし、万一、「仏像」を貰い忘れて家に帰るようなことをすれば、イッタイどんな仕打ちが待っているか?想像するダニ怖ろしい。ナニはともあれ、「仏像」を貰うのが先だ!
 カーテン売り場と絵の売り場の間にある狭い狭い仏具売り場を探し出し、修理のなった仏像を見て驚いた。予想以上に大きいのである。仏像そのものはドコにでもある大きさであるが、それに台座やもろもろが付いて、さらにご丁寧な箱に入れてあり、想像もしなかった大きさになっている。
 「有難うございます」と受け取ってはみたものの困ってしまった。会合にはマダ大分時間があるし、かと言って「仏像」をコインロッカーに放り込む訳にもいかないし、結局、大きな紙袋を持って歩く羽目になってしまった。

 背広の上下を生真面目に着て、「仏像」の入った大きな紙袋を抱えて、汗を掻き掻き、イッタイ、全体、オレはナニをしているのか?セッカク、たまのタマのデパートと言うのに・・・???

田中事件とマスコミ報道!!

2006年07月30日 09時03分51秒 | 社会、政治、三重県、議員
 昨日は朝から電話が鳴り止まない。家の電話にもかかってくるし、当然、携帯も鳴りっ放しである。マスコミはモチロン、色んな関係者の方々から「アノ記事は本当か?」との問い合わせが相次ぐ。
 「アノ記事」とは、昨日の朝刊に出た「田中が議員辞職の意を固め」「関係者に伝えた」との地元大手新聞の記事である。ドコからそんな記事が出てきたのか?は知りませんが、少なくとも私のところには「議員辞職の意」を固めたことも「関係者に伝えた」ことも入ってきていない。
 余りにも問い合わせが多いので、弁護士の先生に「こんな記事が出ていますが、真実ですか?」とお伺いしたところ「マッタク、知りません!」「警察情報ですかね?」と逆に聞かれる始末である。
 現在、田中本人と接見できるのは弁護士だけである。もし、仮に「アノ記事」が真実ならば、田中が「議員辞職の意を固めた」ついては「○○に伝えてくれ」と依頼するのは、弁護士しかいない。その弁護士が「マッタク知りません」と言っているのであるから、「アノ記事」の真相はイッタイ、ドコにあるのであろうか?
 誰かが、軽率にも自分自身の推測や憶測をまじえて、適当なことを喋ったことをネタにあたかもソレが真実であるように、活字にしたとすれば、いかに「報道の自由」あるとは言え、「ニュースソースは明らかに出来ない」との制約があるとは言え、それなりの納得のいく説明をする義務と責任がC新聞にはあるはずである。
 今回の一連の「田中逮捕」に関して、イロイロな報道がそれこそ洪水のように世間に流れ出したが、その中には「コレは如何なものか?」と首を傾けたくなるようなものも幾つか見受けられる。
 その端的なものが、今回のC新聞の「関係者に伝えた」との話であるし、先日のA新聞の「森林環境税の視察」が「参加自由」の「議員の任意活動」であるにもかかわらず、あたかも「義務的」な「公務」であるかのよな、読者が思わず「錯覚」してしまうような記事となったり、どうも故意とは言いませんが、正確さが問われるようなものが幾つか散見される。

 議員なんてものは「弱い」立場で、間違ってもマスコミを敵に回してしまうと、それこそ「次の選挙は確実に落選」なんてことになりかねない。それ故に、マスコミの皆さんには愛想笑いや揉み手をして、対応している議員がホトンドであるが、だからといって「書く」ときは、ソレナリに確認をして・・・確認はされてはいると思いますが・・・もう少し厳密に確認をして書いてもらいたいと思います。

 こんなことばかり言っていると「次の選挙」は落選か???

行政懇談会は楽しかった???

2006年07月29日 07時54分23秒 | 社会、政治、三重県、議員
 新聞社やTVから、頻繁に「何か変わったことは・・・?」と電話が入るが、取り立てて特別、大きな変化もなく、週末を迎えた。来週には拘留期限を迎えるので、いずれにしても何らかの結論が出てくる。
 どうなるか?は別にして、彼自身のハラは固まっているとのことであるが、後援者とも相談をしたいので、もう少し時間が欲しいとの意向も伝わってくる。選挙で選ばれている人間である以上、当然のことであると思う。マスコミにしても一部議員の皆さんにしても、何をワーワーと急いでいるのか?よく判らない。
 もう少し静かに待つ!と言うことがナゼ出来ないか?不思議でならない。
 そんな田中逮捕に振り回された1週間であったが、ようやく、ココへ来て、本来の県会議員らしい仕事ができる雰囲気に、ヤットコサなって来た。昨日も夕刻から商工会主催の「行政懇談会」に出席をした。
 町長と私・・・この二人が正面に座って、商工会の皆さんから色んな質問やら要望をお伺いする会であるが、これがナカナカ面白い。町の将来像から始まって、合併問題、Nox・PM問題、県道バイパスの騒音、振動問題など多種、多様、まさにナンデもあり、ブッツケ本番の「膝詰めミーティング」か「本音でトーク」である。
 会が始まる前は、質問のホトンドは町長に集中するだろうと、タカをくくっていたと言うか?ノンビリとした気持ちで臨んだのであるが、ところがドッコイ、町長よりもコチラに質問の矢が飛んでくる。町長も上手に答弁をコチラに振って、素知らぬ顔をしているケースも多く、モッパラ、答弁役に徹せざるをえないところに追い込まれてしまった。

 しかし、こんな汗を掻きカキの質疑応答であるが、少なくとも「田中」のことでマスコミから質問攻めにあうよりは、よっぽどマシである。なぜ、もう少し静かに待てないのか??

暑い!アツイ!一日。今日も二元代表制で決まり??

2006年07月28日 05時51分58秒 | 社会、政治、三重県、議員
 九州、四国では梅雨明け宣言がだされ、いよいよ本格的夏のシーズンの到来を思わせる昨日、どうしても会っておかなければならない人があり、議会へ行った。
 行ってはみたものの、さすがにこの時期の議会は閑散としたもので、議会に出勤してきているのは、議長が全国議長会で上京中のため、留守番役で居残っているH副議長と会派の留守番役のS議員、そして私だけである。
 企業庁から「富士電機との訴訟」に関する説明を受けたり、議会事務局と簡単な打ち合わせをしていると、「お越しになりました」と会派の女性から連絡。
 到着は約束ピッタリの午後1時。さすがに義理堅い、律儀な人柄が滲み出ている。議会の応接室で、約1時間、今回の事件についての事柄を話し合った。やはり、ことの解決にはもう少し時間がかかりそうである。
 議会で暇を持て余しているマスコミの皆さんと雑談したり、トリトメノない話をしていても、選挙のプラスにも票の増加にも繋がらない。35℃だ!36℃だ!と騒いでいる、こんなときこそ地元廻りの絶好のチャンス?「暑いのにご苦労サンですね」・・・この「可哀想に、気の毒に」の同情が票に繋がる!
 地元に飛んで帰り、早速、地元の挨拶回りに、文字通り「大汗」を流した。
 夜の7時からは「住民参画の町づくり」の勉強会である。冒頭、挨拶をしろと言われているので、早めの夕食を掻き込んで出席をした。
 この「勉強会」は市内の某地区での「道路の騒音」対策を単に県だけではなく「地域と一緒に考え試行して」いこうとの話になり、地区の市議会議員さんの肝いりで、とりあえず「協働」の勉強から始めようじゃないか!と昨夜、催されたモノである。
 30人余りの参加者の皆さんを前に「新しい時代の公」とは?なんて話を一席して、県の担当の方のパワーポイントを駆使しての説明を聞き・・・これが、また硬いカタイ内容・・・ゲーム感覚でワークショップの練習をしたり、それなりに充実した「勉強会」となった。

 最後に「何か質問は?」とお伺いすると「こんな住民参画が普通になると、議員さんは要らないのでは・・・」と鋭い質問!エー?マー?二元代表制ですので・・・???

本当の情報はドコにある??真相はドコに??

2006年07月27日 05時46分03秒 | 社会、政治、三重県、議員
 うだるような暑さと言うか?まさに本格的な夏!そんな感じに晴れ上がった昨日も議会へ。このところ毎日、議会へ出勤である。
 例年ならば、この時期、9月の定例会まで議会活動は一息をつき、会派の研修活動や各委員会の県内・県外調査、はたまた地元での田の草取り活動などに精力を割いているのであるが、今年はマッタク違う形になってしまった。
 会派の控え室に入ると、やはり同じような心配顔のN幹事長やF政策局長など数人が座っている。話題はただ一つ「田中」のことである。
 まことに限られた僅かな「情報」を基に会派のなすべきことを考え、決定していくことになるのだが、その「情報」そのものが心もとないと言うか?頼りない。
 私どもに入ってくる「情報」のホトンドは新聞やTV、すなわちマスコミを通じてのモノである。そのマスコミ情報の発信元は警察?・・・当然、田中本人には弁護士以外は接見できないのであるから、弁護士か?取調べをしている検察や警察のみが「田中」の心象風景を含めて取り調べの全容の情報を持っている。
 しかし、弁護士は当然、守秘義務もあり、依頼人の利益を守る立場からしても、知りえた情報を外に漏らすようなことは絶対にしない。
 それではマスコミはドコでその「情報」を得ているか?と申しますと「警察」からである。つまり「警察」と言うフィルターを通した「情報」がマスコミの手によって世間にばら撒かれることとなる。そして、一旦、活字となった「情報」は真実のこととして世の中に受け入れられるのである。
このことの恐ろしさは、いままで幾度となく指摘されてきているので、ここではクドクドと書き並べることはいたしませんが、今回の「田中の事件」においても、私の所に他のルートから入ってくる「情報」と新聞紙上などにでてくる話に、いつも少しズレと言うか?微妙な違いがあり、戸惑ってしまう。
 それと、このことは、また別の機会にまとめて書くつもりですが、まさに「水に落ちたイヌは叩け!」とばかりに真実で正確ならともあれ、事実を故意に捻じ曲げて「イカにも」と言う風に仕上げた記事が有名大手新聞にも散見され、このことにも戸惑いを隠せません。

 いずれにしても、知りうる限りの情報を出来る限り正確に判断して、今回の事件に対する「会派」の意思決定を間違いないようにしていきたいと思います。一時のセンセーショナルな声に惑わされることなく・・・・!!

議会基本条例も一気に加速!田中逮捕の余波は色んなところに??

2006年07月26日 05時58分05秒 | 社会、政治、三重県、議員
毎朝、定期便のように田中の担当の弁護士さんと話をするようになって、何日が経つだろうか?昨日の朝、携帯がブルルンと震えたのは、丁度、正副議長と各会派代表による「代表者会協議会」で話し合っている最中であった。
 「後で電話をします」と言って、切ってはみたものの、「何か変化があったのか?」と気にかかる。
 「代表者会協議会」の内容は自・無・公会派からの「臨時議会」を招集したい、ついては知事に請求をしたいので、賛同して欲しいとの申し入れである。田中の逮捕を受けて、現在ある「政治倫理に関する決議」をより具体化する「特別委員会」を設置するための条例改正が、その「臨時議会」に付議すべき事件となる。
 正副議長や各派代表で話し合った結果、「臨時議会」の招集の請求は一会派でするよりは、まさに議会マターであるから、全議員の総意で行うべきである。また、付議すべき事件は「政治倫理条例制定検討」に特化した委員会設置とすること。委員は原則として「議会基本条例検討会」のメンバーとすることなどが合意され、午後1時から予定されている「代表者会」に諮ることとなった。
「代表者会協議会」が終了すると、すぐ、ソノ足で「議会基本条例検討会」の「幹事会」である。前回の「幹事会」「検討会本委員会」で議論されたことを基本に各会派で一応の骨格素案を作り、持ち寄ることとなっていた。
 わが「新政みえ」案は、私が原案を作り、会派の総会で議論をし、再度、纏めたもので、ドチラかと言えば、会派総会でも「少し、過激じゃないの?」と指摘を受けたぐらいの「急進的」案?である。でも、まあ、後で多少の修正はあると覚悟はしているものの、自分の「思い」をオモイッキリ書き込んで作り上げた。
 未来塾の案は予想通り、生真面目で勉強家の会派の性格そのままに、前文から始まって最後の付則まで、文字通り「完成品」の素案が出来上がっている。ただ、自分で言うのも変ではあるが・・・誰も言ってくれないので自分で言いますが、文章力と言うか?中身はともあれ「文章」だけは、コチラの方がこなれているような気がする。これも毎朝、ヒツコク、嫌がられながらもブログを書き続けている効果か??

 8月1日には「第一次素案」をまとめ、8月中旬には「第二次素案」、9月には一定の成案を作り上げ、パブリックコメントを求める予定としている。さらに、それに併せて「政治倫理条例」を作っていくとなると、コレハコレハ忙しいことに・・・お盆も夏休みもなし!となるのか??
 

田中逮捕と会派代表?

2006年07月25日 06時17分01秒 | 社会、政治、三重県、議員
 この時期の土日は「夏祭り」や「盆踊り」のトップシーズンであるが、私ども議員にとって、まことに貴重な、言い換えれば大切な、その土日を田中の逮捕とそれに続く一連の対応作業で費やしてしまった。
 田中の逮捕、代表解任、会派除名、記者発表、民主党県連常任幹事会での報告、各方面への説明と報告など、それこそ目の廻るような事柄が一度にドッと押し寄せてきて、走り回ってきた。
 しかも、その間にアレヨアレヨと言っている内に、「会派代表」に祭り上げられてしまった。モチロン、そんな器でもないし、そんな能力もないが、ここで、グズグズ言っていると、ますます会派の中が混乱する。まさに「火中の栗を拾う」気持ちで、引き受けた。
 深夜に家に帰ると、家族が「会派の代表になったのね」と言う。ナンデも夜のTVのニュースで流れたそうである。おそらく県議会の一会派の長が決まったことがTVのニュースで報道されるのは、コレが最初で最後であろうと思う。
 第三者の人が見ると、わが「会派」には昔から「野武士集団」と「お公家集団」の二つの流れがあるそうである。政策論議のときは大人しく比較的静かにしているのに、修羅場になると妙に生き生きとして、それこそ火事場の何とやらで、走り回るグループと修羅場のときは「こんなのは苦手なんだよね!」と言うような顔をしているが、政策の詰めの段階になると実に的確な話をしたり、議論をするグループに分かれるとのことである。
 その二つのグループが上手くミックスして、会派が機能していると解説を受けたことがあり、なるほど、言われてみれば、そうかも知れない、世間はよく見ているなあと納得したことを憶えている。
 前者のグループには今回、逮捕された田中をはじめ、参議院に行ってしまった芝とか津市長になった松田などが分類されるようである。
 私はドチラかといえば、政策畑を一途に歩んできた?ので後者のグループと目されていると思っていたが、どうも世間では前者のグループの一員であると考えられていると言うことを、今回の代表就任劇で初めて知った。
 「県議会きっての論客」(伊勢新聞)の意味が政策での「論客」ではなく、「修羅場」での「論客」であったとは・・・??

 オレは単なるタフネゴシエーターか???

「めだか祭」と「会派総会」・・・心の晴れる日はイツ??

2006年07月23日 10時30分12秒 | 社会、政治、三重県、議員
 悪夢のような田中覚逮捕から一夜明けて、昨日は朝から「めだか祭」に出席をした。農業用水管理組合が主催する「めだか祭」も三回目を数え、年々盛んになってくる。
 河川組合の管理事務所の隣に作られたビオトープの池も草木も大きく伸びてきて、自然環境そのままとはいかないまでも、クルクル廻っている水車やその背景となっている員弁川の風情と見事にマッチして、何となくホッとするような長閑な景観を作り出している。
 ここ2,3日の目まぐるしいまでの動きとは、まさに対照的なホノボノトした暖かい空気がここには漂っていた。
 「めだか祭」安全祈願祭で玉串を奉奠し、組合の方が琵琶湖から仕入れたと言っていたアユの塩焼きを頬張っていると、昨日の出来事はイッタイ何だったのか?との思いが頭を駆け巡ってくる。
 子供達の歓声がこだましている「めだか祭」の会場を後にして、一路、県議会へ。土曜日ではあるが、会派の緊急総会を予定しているのだ。
 県議会の会派控え室に到着したが、まだ誰も着ていない。電気のスイッチを入れる。明かりはつくが、、休日なので、当然、冷房は入らない。ムッとするような湿めった熱気を追い出すため、窓を開ける。
 窓の外を見ながら、今日これから、総会で諮らなければならないことを、心の中で整理してみる。
 まず、県民の皆様にドウお詫びを申し上げるか?既に辞職の申し入れが出ている代表職をドウスルのか?辞職願いを受け取らず「解任」をするのか?「会派除名」は?議員辞職は?・・・色んなことが次々と浮かんでくる。
 田中覚は私より一期上。私が平成7年に初当選したときには、私より年下ではあるが、すでに2期の議員として頑張っていた。よく動く、人懐っこい議員さんだなあ!と言うのが彼にたいする第一印象であった。
 それ以来、今日まで「県政会」「新政みえ」と十年余にわたって一緒に議員活動をしてきたが、彼のヤンチャ振りには時にはマユを顰めるときもあり、それなりに注意をしたことも一度や二度ではなかった。しかし、同時に私にはない彼独特の政治的勘や抜群の行動力、さらには決断力、実行力をもっており、その政治的才能を評価もしてきた。
 その田中覚を、今日の総会で、自分自身の手で、「代表解任」「会派除名」をしなければならない。「議会への信頼回復」「県民の皆様へのお詫び」「議会改革の更なる推進」のためには当然のこととは言え、文字通り断腸の思いである。
 本当に馬鹿なバカなことをしたものだ。

田中覚逮捕と私の思い

2006年07月22日 07時20分24秒 | 社会、政治、三重県、議員
わが会派の田中覚議員が昨日、逮捕となった。地元にいて、その第一報を聞いたときは、まさか?即、逮捕とは?との思いで、頭の中が一瞬、真っ白になってしまった。
 18日の夜、今回の事件の報道がなされて以来、ダンダンと深刻な様相を呈し始めてきていることは、色んな筋からの情報を総合的に判断をして承知をしていたが、立件されるとしても、おそらく週明けであろうと考えていただけに、昨夜の逮捕はまさに衝撃であった。
 正副議長のコンビで一年間、ともに議会改革に、あるいは議会の思いを県政へ反映すべく頑張ってきたつもりであっただけに、ただただ残念で、言葉も出てこない。
 とりあえず、昨夜の緊急幹部会の決定を基に、今日の会派総会でメンバーの意見を聞いた上で、会派としてドウ対応をするか?を正式に決定することとなるが、ことココに至った以上、厳しい対応をせざるをえないと思います。
 事件そのものは、田中が彼のプライベートな時間に起こした「個人的」なものとは言え、前県議会議長、会派代表と言う立場の重みを考えれば、結果として県民の皆様の議会に対する信頼を大きく裏切ることとなり、会派を預かるものの一人として、心からお詫び申し上げなければならないと思います。
 今後、捜査の進展や彼自身が裁判で争うということになれば、その裁判の行方などを慎重に見守る必要があるとはおもいますが、たとえこのようなことが起きても、議会改革の流れを一瞬たりとも止めることなく、さらに気を引き締めて、自らの身を律ししつつ、県民の皆様の負託に応え得る議会造りに努力することが、我われの努めであると考えております。
 本当に申し訳ありません。衷心よりお詫び申し上げます。
 
 

戦没者追悼式と靖国神社・・・今、新たな祈りは??

2006年07月21日 06時09分35秒 | 社会、政治、三重県、議員
昨日は三重県主催の「平成18年度戦没者追悼式典」が津市の県総合文化会館で開催され、出席をした。
 この式典は毎年、この時期に開催をされているもので、県内各地から戦没者ご遺族関係者の方々や遺族会や各種関係団体のご代表の方々にご参加いただき、ご英霊のご冥福を祈り、併せて平和への誓いを新たにすることを目的としている。私ども戦後生まれの戦争を知らない世代の一人としても、歴史を振り返り、先の大戦の意味を考え直す絶好の機会でもある。
 この日も朝から豪雨。その降り荒ぶ雨の中を、遺児と謂えども既に戦後61年・・・それ相応の歳をめされた方々が県内のソレゾレの地区から集まって来られている。大ホールは満員である。
 開会の辞、国歌斉唱、黙祷に続いて知事が式辞を述べた。型どおりの内容ではったが、例年に比べてナントナク心に沁みるのは、北朝鮮のミサイル発射問題などわが国を取り巻く環境が、ドコとなくきな臭くなっているからか?いずれにしても「戦没者」と言う言葉が単に過去の「言葉」ではなく、現実に起こりうる可能性のある「言葉」として感じられるのは私一人であろうか?
 県遺族会会長や国会議員代表の皆さんの「追悼の詞」があった後、参加者代表による献花となった。
 知事や国会議員の献花に続いて県会議員もソレゾレの思いを胸に裁断に花を捧げる。私も厳粛な気持ちで献花をした。
 県会議員が終わると、今度は各市町遺族会の代表の方による献花である。「○○市ご遺族ご代表」と呼ばれては献花台に進んでいくのであるが、市町村合併によって、ついこの間までは69市町村あったものが、29市町になってしまっている。時代の流れとは言え、ずいぶんと少なくなったなあ!との思いが寂しさとともにこみ上げてきた。
 
 偶然とは言え戦没者追悼式典が挙行された同じ日に靖国神社のA級戦犯合祀問題に対する昭和天皇のお考えが、当時の宮内庁長官のメモで明らかになり、その内容が報道をされ、イロイロと波紋を呼んでいる。
 遺族の方々の考え方や思いも様々であろうが、国のために斃れられた「戦死者」をおまつりすると言う「靖国神社」の原点に立ち戻るとき、少なくとも「戦死」されていない方々も一緒におまつりするのは如何なものか?と思います。
 いずれにしても歴史や戦争など色んなことを考えさせられる「戦没者追悼式典」でありました。