goo blog サービス終了のお知らせ 

mitakeつれづれなる抄

普段いろいろ見聞き感じ考え、そして出かけた先で気になることを書き綴ったブログです。

こんなことあるんですねぇ・洗剤入りアルミ缶破裂

2012年10月21日 | ニュースな話題

 10月19日の夜ですね、日付替わっていれば20日になりますけど、東京の地下鉄丸の内線、本郷三丁目駅停車中の電車で爆発があったそうです。

 最初、その報を知ったのはツイッター。最近結構使いこなしていますよ、ツイッター。弊ブログにも窓を設けてあります。そこで「本郷三丁目の爆発、大変らしい」で知りました。その晩はプロ野球のCSがあり、巨人三連敗。その鬱憤でファンが暴動でも起こしたのかと思いきや、どうもそうではなさそう。

 時間が経つと新聞社サイトでも記事更新され、どうやら旅客の一人の携行品が破裂したものらしいことが分かりました。つまり、乗っていた飲食店従業員の女性が、勤務先のお店で清掃に用いた強アルカリ性の洗剤を、缶コーヒーの空き缶に移し替えて持ち帰る途中に、洗剤と缶のアルミとが化学変化を起こし、発生した水素で内圧が高まって、破裂に至ったらしいです。

 珍しいと言えば珍しいですね。この破裂で飛び散った破片で、この女性の他、14人が怪我をされたそうで、怪我も外傷というよりは水素によるやけどに似た症状だそうです。なんともお気の毒様です。

 しかしこんなことあるんですね。洗剤は普通の小売店で売られているものではなく、業務用のかなり濃度の高いものだったそうで、お店で使っていた残りを小分けしてもらい、家で使う意図だったそう。なんの悪気はないです。ただ化学薬品ですね、この程度になりますと。それなりの取り扱い注意もあってほしかったです。

 こうした洗剤による事故は、いわゆる『混ぜるな危険』にあるように、塩素系の洗剤と酸性の洗剤を混ぜると塩素ガスが発生します。猛毒で一寸やそっとの換気では追いつかないこともあります。それ故に時々中毒事故が報じられています。

 この『混ぜるな危険』だけでなく、これからは『移すな危険』も加えなければならないでしょうね。洗剤を含め薬品は入れる容器を指定されているものがあります。今回破裂したのはアルミ缶という事で、アルミ自体もしくは内部のコーティング材とが洗剤と反応したのでしょう。塩素なので多分コーティングかと思います。薬品は金属の容器に入れるのは余り一般ではなく、ガラスやポリ容器などが多いですね。

 今回の事故はお気の毒さまでした。乗っていた周囲の方はもちろんの事、この女性の方も全く予期せぬ上に責任ものしかかり、気の毒過ぎます。こうした化学を含めた科学知識を広めたいですね。かく言う私も、バケ学(化学)は弱点でありまして。


ヤフー(Yahoo!)の韓国向けサービスは今年限り・撤退へ

2012年10月20日 | デジタル・インターネット

 昨日のYahoo!Japanトピックにあった記事からです。米国のポータルサイト大手のYahoo!は昨日19日、韓国国内で展開する事業を全て終了し、ポータルサイト「Yahoo!Korea」も、今年12月末で終了すると発表があったとのことです。

 検索すると、他に幾つかページが見つかりましたが、外国の事ですしそれ以上の関連するページは見つかりませんでした。

 韓国のポータルサイトはDUAMNAVERが強く、やっぱり私の予想通りこの両者に抑えられ、事業成績が伸び悩んでいたらしい。Yahoo!は1997年に韓国向けサービスを開始。まだ同業同種のサービスが少なかった事もあり、一時はシェア一位でした。しかし2000年に入り、上の二社が入ると形勢逆転。他にも韓国ではポータルサイトが誕生するも、結局はこの二社に吸収・統合されてしまい、パイオニアだったYahoo!Koreaも結局は事業終了という事になってしまいました。

 Yahoo!Koreaは私のネット初心者の頃はよく使っていました。まだダイヤルアップ接続でテレホタイム(午後11時以降のテレホーダイ)で夜な夜な韓国Yahoo!に接続、ハングル入力でごちゃごちゃ見てました。当時のOSはWindows95の時代。

 そして我が家に光ケーブルが入り、動画も音声も楽に落とせるようになると、それらを扱うサイトへ移行。それがDAUMでした。このDAUMはとにかく多くのサービスがあり、動画サイト、コミュニティサイト、相談サイト、他色々で、Yahoo!Koreaより相当充実していると感じていました。ちなみに、韓国で多くの方が使っているHAN-mail(ハンメール)はこのDAUMのサービスの一つです。

 そしてもう一つ米国のGoogleがこの検索でどんどん伸び、Googleでハングル入力で直接サーチできることもあって一層Yahoo!Koreaから遠ざかり、昨日のこのニュースに接しました。

 余談ですが、韓国ではYoutubeよりもDAUMの動画サイトが人気で、こちらにいろいろあります。ソ・ヨンウン(???)さんもここで探しました。しかしこのDAUM動画サイトの日本宛回線はどうも細かったらしく、再生しても極端に遅かった。なのでキャッシュに溜めて、その後に聴いたものです。結構苦労しました。

 日本ではまだまだYahoo!Japanが有力なポータルサイトですが、インターネットが一般化して10年も経つと、色々構図が変わってくるものですね。そういえばあの一太郎さん、がんばってます?


昔のエネルギー事情に想いを馳す・西筑摩郡三嶽村

2012年10月19日 | 地理・地名

 国立国会図書館が運営しているサイトに「近代デジタルライブラリ」というのがあります。国立国会図書館所蔵資料のうち、明治~昭和前期のものを著作権処理が終えた資料に付いて公開されているものです。

 公開されている資料には、明治22年の市制・町村制施行前の町村名一次資料もあり、その中で、1882年(明治15年)信濃国地名一覧という書名の資料。その名の通り信濃国の町村名が並んでおり、役場所在地、名所(名勝)、産物などが記されています。

 その信濃国地名一覧。kisomitakeとしては、西筑摩郡三嶽村を探しました。後の木曽郡三岳村です。明治7年に黒澤村と三尾村が合併して出来た村で、2005年の木曽町合併まで続きました。

M14mitake

 上の図、三岳村の右は王瀧村の続き、左は福島村で後の木曽福島町です。

 ここにある名産。三嶽村の名産は、駒、熊、鹿、猪、狐、狢。「駒」とは将棋の駒ではなく馬のことです。農耕馬。この地域では木曽馬です。小柄で短足胴長の私みたいな馬。力が強く、畑を耕したり、収穫した産物を運んだり、その他日常の輸送に用いられていました。

 ここからが、このブログ記事を書くきっかけとなったところ。暮らしの中の馬、農耕の馬。今だったら耕運機で耕し、軽トラックで肥料や農産物を運んだりします。すると当然、油も使いますし、その費用もかさみます。一方で馬だったら餌を与えねばなりませんがそれは油ほどの値段もしませんし、入会地とよばれる村人であれば自由に出入りできる土地から、草を集める事だって出来ます。

 そして生活の場では、日常の煮炊きに今だったらガスを使います。あるいはオール電化で電気でしょうか。すると当然、電気代やガス代がかかります。農耕などに馬を使う暮らしでは馬は当然、糞をだします。これが良い燃料になるんですね。もちろんガスの炎で「ブワッ」は出来ませんが、水を沸かしたり煮物を作るぐらいの熱量は期待出来ます。

 世の中、便利にするために電気や油の文化が出来ました。もちろんこの恩恵は大きな賜物です。でもこうして昔の暮らしを想えば、エネルギーがよく循環しているではありませんか。少なくとも油代は節約できます。

 なにも今すぐ油を止めて、馬に切り替えろというのではありません。旧来からの慣わし、近代の便利さ、それぞれの良さを適度に取り入れるのが理想ではないかと思うんです。今はどこか便利さ追及が逆に、便利さに追われているのでは。便利と幸福とは必ずしも一致しないことを、念頭に置かねばならないと思います。

 

 ところで駒は名産として実際に育てたものですが、熊以下は天然の産物ですね。熊は獣皮がとれ、内臓は漢方に用いられます(ました)。狢は「むじな」と読み、狐ともども人を化かしたり。たしかにこの地域は、そんな民話が残ったりしていますが・・・。


参議院一票の格差とは言うけれども

2012年10月18日 | 思索と考え

 昨日から報道が続いていますが、一票の格差が争われていた2010年の参議院通常選挙、これに昨日最高裁判所は「違憲状態」であるとの判決がありました。

 一票の格差を争点とする選挙裁判は、このところの国政選挙ごとに提訴され、参議院選挙では2007年の通常選挙で最大4.86倍であったところを合憲としつつも、制度見直し求める意見が付けられました。しかし2010年の選挙では「違憲の問題が生ずる程度の著しい不平等状態に至っていた」と指摘、最大で5.00倍を違憲としています。

 さらに現行の地域(自治体)ごとの区割りに対しても踏み込み、「国会は定数振り替えにどとまらず、都道府県単位を選挙区とする現行の制度を改めるなど」と、単なる数合わせの調整だけではなく、選挙区そのものの考え方を改めよ、と指摘しています。

 選挙制度、というより区割り制度ですかな、難しいですね。衆議院も2009年の総選挙に違憲状態との判決が出ており、次回選挙を行うまでに制度改革をしなければならないところですが、ご承知の通りの国会で全く進まず。

   ◇   ◇   ◇

 私思うのですけど、衆議院は一票の格差を極力抑えるなど格差が少ないようにすべきですが、参議院は地域の取りまとめもあり、ある程度の格差があっても止むを得ないのではないかと考えます。参議院の議席は、選挙区と比例代表区とに分かれ、比例代表は政党に対して全国を一区に投票する制度で、こちらは格差の出ようがありません。比例配分で些か疑問が残りますけど、ここでは触れないことにしよう。

 選挙区ですね一票の格差。必ず槍玉に挙げられるのが、島根県と鳥取県。山陰(参院ではなくて)地方の東が鳥取、西が島根です。両県とも人口100万人にははるかに達せず、これより多い市や特別区があるぐらい。なのでこの両県を一つの選挙区にする考えもあります。

 でも待ってほしい。単純に人口比で考えれば(それが一票の平等ですが)それでもいいでしょうけど、日本の国土の然るべき範囲があるはずです。地域の代表として選挙区があるのなら、その地域の代表をきちんと選べる制度を大切にしたいところです。狭い地域に人口集中する地域、広大な土地に人口まばらな地域、それぞれ事情は違います。違いますけど、それらがいろいろあっての我が国日本ではないですか。格差も10倍や20倍ではいけないでしょうけど、5倍や6倍くらいなら私は地域の代表としていいと思いますけどね。

 完全に一票の格差を生じないようにするには、最高裁判決が言うとおり、選挙区の区割りに自治体の範囲の考え自体を取り払わなければなりません。極端に言えば、全国を一選挙区とする大選挙区制です。これなら格差は出ませんが、人口の多い大都市の考えがまかり通ってしまいそうです。

 何が良いのかは私には判断できませんが、少なくとも参議院議員の選出方法に「選挙区」がある以上、選挙区とされる地域を大切にしたいです。


案内と確認不徹底・阪和線日根野駅でお客さんも車庫へ

2012年10月18日 | 鉄道

 本日の讀賣online関西発記事からです。大阪府のJR西日本阪和線日根野駅で昨日19時32分、お客さんを乗せたまま電車を車庫へ入庫させてしまったそうです。

 これだけではよく分かりませんが、大雨による運転規制で、本来は和歌山行きの列車が遅延により、日根野駅で折り返して天王寺行きに充当するように運転計画が変更になり、列車終点となった日根野駅では、車掌・駅員とも案内や確認をしないまま、お客さん23名を車庫まで連れて行ってしまったという状況です。
讀賣記事→http://osaka.yomiuri.co.jp/e-news/20121018-OYO1T00679.htm
JR西日本プレスリリース→阪和線 日根野駅で一部のお客様が降車できなかった事象について

  ◇   ◇   ◇

 JR西日本のプレスリリース(上記アドレス)では、天王寺駅18:41発の快速電車(列車番号2169Hか?)は所定では和歌山行き19:49着のところ、大雨による運転規制で運転時分が遅れ、途中の日根野駅行きに変更。日根野駅ホームからは日根野支所(車庫)へ引き上げたところ、車内にはまだ23人が乗車していた。そしてラジオのニュースでは乗客が非常ボタンを押して、そこではじめて車内に人がいることが分かったとのこと。

 なんともずさんですね。和歌山行きが急遽日根野行きに変更するのもどうかと思いますが、それ以上に気になること。この気になる点は、どこも触れられていません。それは

  • いつの時点で日根野駅が終点となったのだろうか。

天王寺駅発車時点では、どうやら定刻なようで、この時点では和歌山行きとして発車したことでしょう。事件発生が19:32とのことで、定刻で走れば日根野駅19:21着。荒っぽい推測ですが10分程度の遅れが出たと考えられます。もし日根野駅到着直前に「日根野止まり」だったら、なんとも罪作りな話ですね。また車掌には運転計画変更が伝達されたのはどの時点だろうか。今回の原因の一つは、車掌の案内不手際があります。

 しかしJR西日本らしい出来事ですね。さすがに車庫までお客さんを運んでしまうのは稀有なことですけど、遅れが出やすい体質で、いざ遅れが出たら、旅客の利便性よりも運用の正常化のために途中打ち切りとする等など。車庫まで連れて行かれた23人は、和歌山行きと信じて乗っていただろうと思います。その信頼を裏切る行為。多いんだなこの会社。

 プレスリリースでは対策として、確認・実行を徹底するとありますけど、これまで数々の確認・実行の不徹底によるトラブルの度に、同じように「徹底します」ときました。今回もまた一過性の「徹底します」で終わるのだろうか。

 車庫まで連れられてしまった23人のお客さん。日根野駅に戻ったのは20:25でした。帰宅を急ぐのにこのロスは大きいことを、JR西日本は大きく受け止めねばなりません。