一燈照隅

日本が好きな日本人です

「週刊誌的天皇制」三島由紀夫

2005年11月26日 | Weblog
「週刊誌的天皇制」
「天皇と国民を現代感覚で結びつけようと言うことは小泉信三がやろうとして間違っちゃった。小泉信三は結局天皇制を民主化しようとしてやりすぎて週刊誌的天皇制にしちゃったわけですよ。そして結局国民と天皇との関係を論理的に作らなかった。というのは、ディグニティ(威厳)をなくすることによって国民とつなぐという考えが間違っているということを小泉さんは死ぬまで気がつかなかった。それでアメリカから変な女を呼んできて皇太子教育をさせたり・・・」

「小泉さんは、美智子さんのようなロマンティック・イメージで売り込めば人気がまた出るだろうというお考えだったようですが、あれは非常に禍根を残している。日本の天皇には、文化の全体を映す鏡としての大きな高いディグニティと誇りと崇高さが非常に失われてしまった。
…この点についても日本はまだまだ革新しなきゃならんことがある。天皇をただ政治概念としての天皇にもどして、戦前のように天皇制を利用した軍閥政治を復活するということじゃなしに、天皇を文化的概念の中心としてもう一度ディグニティを復活する方法はいろいろと考えられると私は思っている。一番具体的なことは宮内庁の役人の頭をかえることです。この役人たちは毎週週刊誌を見ちゃ、また美智子さまが載っていた、まだ国民は皇室を愛している、よかったと、胸をなでおろしている。これが宮内庁の役人です。」



皇太子妃殿下や敬宮内親王殿下に関する報道は野次馬的週刊誌報道です。皇太子妃殿下も皇室に入ったという自覚が足りないように思えます。

日本の技術はすごい!

2005年11月26日 | Weblog
“世界初”歓声上がる はやぶさ、岩石持ち帰り期待 JAXA

岩石標本採取のための弾丸発射が確認でき、ほっとした表情を見せる川口淳一郎教授(中央こちら向き)ら管制室のスタッフ=午前8時45分、神奈川県相模原市のJAXA宇宙科学研究本部(代表撮影)  

二十六日朝、小惑星の岩石採取という世界初のミッションに成功したとみられる「はやぶさ」。打ち上げから二年半、この日を待ちわびた宇宙航空研究開発機構(JAXA)職員の間からは、大きな歓声が上がった。  
岩石採取のための金属球が発射されたのが分かった午前八時四十分ごろ、JAXAの相模原キャンパス(神奈川県相模原市)の三階にある運用室では、はやぶさから送られてくるデータの解析作業が慎重に進められていた。  
JAXAの職員によると、金属球発射が確認された瞬間、職員からは「ワーッ」という歓声のような声が上がり、緊張した表情が崩れ、笑みがこぼれたという。  
続いて、プロジェクト責任者の川口淳一郎教授が「もう一度チャレンジできるぞ」と声を上げると、運用室は再び喜びの空気に包まれた。  世界初の快挙に専門家からも喜びや称賛の声が相次いだ。  
中村栄三・岡山大地球物質科学研究センター長(分析地球・宇宙化学)は「本当にすごい。はやぶさのチームは問題が生じても学習し解決しながら確実に前に進んだ。『よくここまでやった』と言いたい」と話す。  
「岩石試料を地球に持ち帰るのも大丈夫だろう。これまでに撮影した画像からみて、小惑星イトカワは表面がごつごつしており、衝突を繰り返してできた可能性がある。岩石を分析すれば小惑星ができた原因や衝突の年代などさまざまなことが分かるだろう」  
また、東京大学大学院の中須賀真一教授(宇宙工学)は「世界に誇れる画期的な大成功と思う。いくつかの難しい技術がすべて成功しないと実現できなかった。限られた予算、人員の中で、イオン噴射エンジンの長期間推進とスイングバイとの組み合わせや画像を使った自律航法による小惑星への接近など、難しい技術をやり遂げた。岩石試料が地球に届き、科学的な成果が得られることを祈る」と話していた。
【2005/11/26 大阪夕刊から】 (11/26 16:24)
JAXAはやぶさミッション
http://www.jaxa.jp/news_topics/vision_missions/solar/pages/hayabusa3_j.html

素晴らしい!
日本の技術はすごい!
イトカワに衛星を着陸させるのは、日本からブラジルを飛んでいるハエを撃ち落とすのと同じくらい難しいそうです。しかも2年間飛んでまた2年かけて地球に戻ってくる。無事帰って来ることを期待します。