一燈照隅

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金美齢さんからの投書、にじみ出る社会の「甘え」

2005年11月18日 | 時事問題
にじみ出る社会の「甘え」 平成17年11月17日産経新聞大阪版夕刊

長男を運転室に入れた運転士が懲戒解雇になった東武鉄道の問題で、「風」に寄せられた意見は処分を「当然」とする者が多かった。

日本語学校校長で、作家の金美齢さんは《処分を「非常」とする意見は、表面的なセンチメンタリズム。何が大切なのかを忘れた“ふやけた”考え方で、戦後教育の悪い面なのかもしれない》と厳しい意見をファックスで寄せた。

台湾出身で、戦後日本の政治や社会問題に鋭い提言を続けてきた金さん。出張で大阪滞在中にたまたま本誌の記事を目にしたらしく、「どうしても発言したい」と筆を執ったという。ファックスではさらに《厳罰に処さなければ、規律の緩みは進行する。公私混同は許されず、運転士は乗客の人名を預かるという重大性を認識するべきだ》と注文をつけていた。

金さんのような、“精神面”からの批判は多く、大阪府枚方市の女性(43)は《多くの(東武鉄道への)抗議は、今の世の「甘え」を象徴しているように思えます》《子育てに「子供中心の甘やかし」があると思う。仕事中に「私」を持ち込まないのは当たり前と言うことに改めて気付いた》としている。

技術的な面からの指摘も相次いだ。運転席には安全にかかわるスイッチが並んでおり、ワンタッチで周辺を走行する電車すべてを急停車させてしまうようなボタンもある。ノッチ(アクセルに相当)を握る運転士の腕に、子供が触れることも否定し切れない。
《子供がおとなしくしている保証はなく、事故の確率も上がる》(24歳、男性)《もし子供が何かスイッチに触れ大事になれば、どう申し開きするのか》(41歳、男性会社員)同じように幼児がいるという男性会社員(35)は、《父親なら仕事しているところを子供に見せたいという気持ちは分かるが、乗務中はあってはならないこと》。30代の主婦は《幼い子供の行為はとかく大目に見られがちだが、多くの乗客の生命を預かる運転士という立場をかんがみると、到底容認できない》とする。

産経新聞大阪版の夕刊に載った記事です。ローカル記事なので関西以外の方は知らないと思います。
おそらく関東では運転手に同情的な意見が多いのではないかと思います。しかし、JR西日本の脱線事故が有ったばかりの関西では、運転手は乗客の生命を預かっている事の意味を現実に見て、会社の執った処置は当然と思う人が多いでしょう。それに母親にも責任があります。

母親に関する意見は次回書きます。


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