試写会で見ました。
たぶん予告で見たことがあったと思うんだけど、内容とか全然知らなかったんで、ドタバタほのぼの系の話
なんだろうと思い込んでいました。
チラシの印象からも無理矢理感動ものに持っていくんちゃうんって思ってましたが、もう滝のように泣いてしまいました。
中学生円山でバカ笑いし、この映画で号泣・・・泣いたり笑ったり忙しいです。
原作、うーやん役で出演されてる宅間孝行さんは、新聞の片隅に載ってたある切ない事件を読んで
この物語を思いつかれたそうです。
知的障害者らが暮らすグループホーム「ひまわり荘」が舞台です。
ひまわり荘には4人の知的障害をもつ人が入居してて(みんないいお年です)、優しい国村医師家族と
ちょっと怖いおばさんスタッフさんがお世話してはります。
そこに元人気漫画家だったいっぽん先生と娘のマコちゃんが入居します。
マコちゃんは30歳になるけど、心は7歳のままの純真な女の子です。
あるトラウマからいっぽん先生と離れて暮らせなくなったんですが、ピュアな心を持つうーやんとは
仲良くなれちゃうんです。
娘の自立を願ういっぽん先生も安心していたのですが・・・・。
ひまわり荘の大変だけど幸せそうな毎日を見て思わず笑ったりしてたんですが、グループホームの経営、
健常者との関わり、知的障害者の現実などの問題が描かれていきます。
ホームで暮らす人や近隣者はある程度の理解があっても、知らない人には受け入れがたいこともあって。
はるかちゃんの同級生が遊びに来た時、かなりきついことを言って最低な奴って思うんだけど、
この子が言ってしまうことも分かるような気がする。
はるかちゃんは子供の時から一緒に暮らてるからみんなのことを知ってるけど、これまで全く関わりのなかった
人なら正直思ってしまうかもしれない。
これを言っちゃいけないっていうキレどころもあって、うーやんなんてぼこぼこに殴っちゃうし。
逆に悪気はないのに犯罪者扱いされたり。
もっともっと関わってたら分かり合えたりするんんじゃないかなと思ったりしました。
いっぽん先生が娘の自立を願うのは、余命3か月と宣告されたから。
いっぽん先生の娘に対する気持ちがひしひしと伝わって胸が痛いです。
見てる方もいっぽん先生の目線でマコちゃんを見てしまいます。
自分の病気、娘の将来を心配する父親と、そんな父親の気持ちを知らず天使のように微笑むマコちゃんが
対象的で胸が締め付けられました。
そして最後にいっぽん先生がとった選択、、心に重くのしかかりました。
この日サプライズで舞台挨拶に駆けつけはった貫地谷しほりさんは、このシーンの撮影は大変だっと
仰っていました。自分は泣いてはいけない役だから、カットがかかる度に泣いてたと。
思い出しても泣けてくると涙声で話してはりました。
その話を聞きながら、私ももらい泣きしてしまいました。
かなり重たい話だけど、重たくなり過ぎずに描かれてるところが良かったと思います。
でも宮根さんの報道はいらんなと思いました。(私にはぶち壊しにしか思えなかった)
普通に淡々とニュースで伝える形の方がいいのになって気がしました。
すごくいい映画でした。
たくさんの人がこの映画を見られたらいいのになって思います。
5月25日(土)より公開です!
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