3月15日
京都検定現地講習会に参加して来ました。
今回は西本願寺
西本願寺の現地講習会は以前にもあったんだけど機会を逃してしまったんで、今回是非行きたいと応募があってからすぐ申し込みました。
ポルタで桜を見た後、トコトコ歩いて西本願寺へ
まず午後1時から講義があるので、龍谷大学大宮キャンパスに行きました。
正面にあるのが龍谷大学本館。
明治12年の創建の本館は、現存する唯一の木造石貼り建築で重要文化財に指定されてます。
本館の左右に並ぶ学舎。こちらも重要文化財です。
今日の講義は北黌教室でありました。
教室に入ってまず驚いたのが、人がめちゃめちゃ多かった事
確か定員80名やったように思ったんだけど、どう見てももっといてはるやん。
薄着で行ってしまったんで、寒かったらどうしようなんて思ったけど、もう熱気で暑かったわ。
お話によると今回非常に応募が多くて、定員80名のところ400名近い応募があったとのこと。
今回特別に京都検定合格者は割引もあったしね。
急遽午前中にも拝観コースを設けはったんだそう。
なので講義は午前と午後が一緒になるので、すごい人になってしまったんだそう。
そして講義が始まります。。
解説は龍谷大学准教授の岡村氏。
昨年の東寺の現地講習会の時も解説してくれはった方です。
講義は本願寺の歴史について。
親鸞のお墓からスタートした教団が、北陸や京都・山科・大阪を経て今の境内に移るまで様々なことがあったんですね~。
ちょっと意識が飛びそうになる瞬間もあったりしながら
、興味深く聞いたのが教如・准如の継承問題。
顕如が亡くなった後、長男の教如が本願寺を継ぐことになった時、母の如春尼が顕如の遺言状には3男の准如を継がすとなってると秀吉に主張。
秀吉から隠退を命じられた教如は、その後家康から土地を与えられ東本願寺を分立。
遺言状はほんとにあったとかなかったとか、なんか似たような話どっかで聞いたような・・・。
そんな話になるとすぐ食いついてしまうねん
1時間半の講義を終え、お待ちかねの拝観です。
午後の拝観コースが2班に分かれて拝観します。
私は書院の拝観に向かいました。
書院の解説は本願寺史料研究所の和田氏。
なんか怖そうな人やったわ~
つい先日団体さんの拝観でトラブルがあったらしくどこか傷ついたそうです。
くれぐれも注意するようにとのことでした。
鞄でもあたろうものなら、めっちゃ怒られるんちゃうかとヒヤヒヤしたわ。
書院の拝観は・・・
①虎の間
板壁には虎の絵が描かれてるそうだけど、真っ黒けでよくわからない。
対面所に行く手前の杉戸にデジタルアーカイブで発見された「龍の頭」が・・・。
これまでどこに描かれてるか分からなかったんだそう。
実際杉戸を見ても、なんとなくしか分かりません。
②対面所
下段162畳の豪華絢爛な大広間。
上段に向かうほど柱の間隔を狭くする遠近法が使われてるためより広く感じる。
上段の帳台構・床・御成口・違い棚が一直線に並ぶのが特徴。
障壁画は渡辺(狩野)了慶の手によるもの。
山水・人物・花鳥・走獣とモチーフは重要な部屋から配されるのが狩野派の特徴
③南能舞台
舞台の下には壺が埋められてる(音響効果のため)
④雀の間 円窓画法
⑤雁の間
雁の1日が描かれてる。
隣の菊の間との欄間から月が見える(立体感を表す)
⑥菊の間
雁の間で見た粋な月もなんじゃこれ~です
⑦白書院へ
三の間の畳を上げると能舞台になる
⑧北能舞台
現存最古の能舞台
周りには石が敷かれてる(音響効果なのかは?)
一部天井画や欄間が無いところがあったんですが、これは4月から始まる本願寺展のために外しはったんだそう。
広島・徳島など巡回しはるそうです。
書院の拝観後は岡村氏に解説が代わって外回りの拝観へ。
豪華な装飾の唐門。
唐門の両サイドには中国の故事に基づいた話の彫刻が。。
門の内側には許由と巣父の清らかな話、外側には張良と黄石公の政治的な話と対照的なものが彫刻されてました。
汚い話を聞いて耳が汚れたと滝で洗ってる許由がちょっと私のツボでした
その後は飛雲閣の拝観
金閣、銀閣とともに京都三大閣の一つですね。
滴翠園の池に建つ飛雲閣がとても美しかったんですが、こちらも写真撮影ダメだったんでしっかりと目に焼き付けて来ました。
左右対称でない、どこか異国の建物のような雰囲気ですね~。
平成の大修復が行われてる御影堂
阿弥陀堂に行くには迂回して行かなきゃいけないんですが、工事現場の中を通って阿弥陀堂に。
阿弥陀堂の前で説明を聞いてる時、ふと空を見上げると・・・
あ!飛行機
京都の空には飛行機雲も似合いますね。
またまたよそ見ばかりしてる私
今回西本願寺の講習会に参加して良かったです!
テキストを読んでもいまいち分かってなかったんですが、本願寺の歴史や書院の内部も体験するとよく分かりました。
ありがとうございます