身辺
さて 「 顎 」も
顔面の内かどうか
首との境ということになろうが ・・・
まぁ 顔のほうに
やや近いと見ておきましょう
「 顎が干上がる 」という意味が
どっちかといえば
口の領分に重なっているのだから
顎は
心持ちユーモラスな存在に見えて来ます
「 鼻がアグラをかいている 」顔もあるけれど
人相の面白さのかなりの比重は
顎の感じが占めている気がしてならない
ただし
人を「 顎で使う 」などは
その恰好までが ・・・ 憎らしい
「 顎を出す 」格好も見よくないが
ちょっと哀れっぽいところ
・・・ 同情の余地はありますね
また はじめは意味がとりにくくて
分かってみると面白かった台詞に
「 えらい顎じゃな 」というのが
『 膝栗毛 』にありました
お喋りをからかって言うのだった
思わず
にんまりと「 顎を撫でた 」ものだ