
震災前に
おとなになると ・・・
そろばんが コンタクトレンズのように目にはりついて
・・・ いのちの光を見おとしてしまうんだろうなア。
損か 得かだけで ・・・ 外をみわけるんでしょう。
一文にもならんものには ・・・ 目がとまらんでしょう。
忙しい 忙しいって ・・・ ブツクサ つぶやいてさ。
そういう時 人間は全体で生きていないんだね。
欲だけが キョロキョロしてるんだな。
子どもは欲がないから 全身で生きてるんでしょう。
だから もののいのちを全身でうけとめるんでしょう。
ほんとうの詩人とか 宗教人といわれる人は
そういうもののうけとめ方 ものをみる純粋な目を
・・・ 一生忘れぬ人なんだろうなァ。