中国西安で奮闘する大学教師Mの日々

日本人教員として中国の陝西省西安市の大学生・大学院生に対し、「日本文化・社会」や「卒業論文」などを教えています。

食べ物は基本的に“温かく”食べる中国、中国人

2013年04月02日 23時56分43秒 | 中国人の思考など
今日は午後から新校舎で授業があったので、寮のある旧校舎からバスに乗ろうとすると大学正門に人だかりが。



なんだろうと思って近づくと、大学院の卒業生達でした。


中には、既に既婚者で子供もいる学生も。
学位取得し、晴れて卒業する学生達の顔はなんだか晴れ晴れとしていました。



さて、今日は中国における食習慣の一つを紹介したいと思います。
日本では一般的に料理には、温かいものと冷えたものが大体同じ数だけ存在しているように思います。
(もちろん、正確な統計などではなく、生活経験から振返ったもの)
例えば、冬は温かい料理が増え、逆に、暑い夏には冷たい料理が増えます。
季節により、温かいか冷たいかという温度の違う料理を食べ分けていることも日本の特徴だと思います。

このような日本に対して、中国では大半の料理は温かく食べるものです。
それもアツアツで、出来立てを食べるという料理が多いのが特徴といえるでしょう。
逆に、冷えた状態で食べる料理は極端に少なく、季節毎で食べる料理が大きく変わったりもしません。
もちろん、多少は季節ごとの料理の違いはありますが、日本とは比になりません。


ともかく、こうした料理を温かい、いやアツアツの状態で食べるのが中国の食習慣の一つです。

こうした習慣は中国ではどの地域でも確認されると言えるでしょう。
例えば、日本から中国の各都市に進出しているコンビニチェーンで買い物をした場合もそうです。
上海では特に、ファミリーマートが第一勢力となっていますが、そこで何か昼食や夕食の弁当などを買うと、店員は、

「加热吗(加熱しますか)?」

と聞いてきます。
ま、これは日本でも同様でしょうが、中国のコンビニの場合、とにかく何でも色々と「加热吗?」と聞かれます。
例えば、

・おにぎり→ 中身に関わらず何でも、苦笑
・サンドイッチ → 野菜だけのそれでもほぼ確実に
・パックの豆乳 → この場合、レンジではチン出来ないので熱湯の中に数秒入れて温める
・惣菜 → 日本では通常、冷やして食べるホウレンソウなど煮物系も温めることが基本

などなどです。
とにかく、日本のコンビニよりも広い種類の食べ物を「加热」されることが多いのです。

なお、通常の食堂やレストランでも料理が冷えた場合は温めなおしてもらうことは一般的です。
また、そうして食べないと中国料理の味は一番美味しく味わえないと私は思います。

こうしたところにも、中国の食習慣が象徴されているといえるでしょう。


温かい料理を好んで食べる中国の食文化は、やはり日本のそれとは明らかに違うと思います。


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