エジプトのムバラク大統領がドイツへの亡命を目論んでいるようです。独裁者は権力の座から降りたとたん命の危険が待ってます。其れまで強権を振るって反対者を弾圧して来た怨念が、復讐の形になって一挙に身に降りかかって来ますから。独裁者で天寿を全うし得た者は稀で、スターリンと毛沢東くらいでしょうか?
ムバラク大統領は、健康診断の名目で、ドイツに長期滞在して、其の間に政権移譲をスムーズにして、自信の身を安全に勇退しようという計画のようです。
ドイツのマスコミの報道では、ドイツのバーデンバーデン近郊のマックス・グルンディッヒ病院が受け入れを承諾した模様と報じて居ます。無事に計画通りに行けばいいのですが・・・
北朝鮮の金正日一族はどうするんでしょう?余計なお世話ですが・・・
去る二月六日(日)NHKの大河ドラマで「本能寺の変」を放送して居ました。御存知の通り 明智光秀が織田信長を京都の本能寺に攻め殺した場面です。<下剋上><謀反>等歴史上いろんな言われ方をされて居ますが、あのまま明智光秀が羽柴秀吉に打ち取られて居なければ、天下人になり、<謀反人>の汚名を被る事もなかったでしょう。只 あの事変には今尚大きな謎があります。
其の1 織田信長ともあろう特別に用心深い男が、無防備な京都・本能寺にたった百人ばかりの手勢で投宿した事です。たとえ光秀で無くとも、野武士・盗賊の類でも襲って来たら危険だ、とは考えなかったのでしょうか? 結局は自信過剰に依る油断だったのでしょうか?
其の2 徳川家康の行動です。家康は信長に対しては堪え難い怨念が有ります。最も愛し、頼りにして居た長男信康を、謀反の疑いに依って自刃させられ、妻築山殿も殺されて居ます。其れは信康の妻徳姫(織田信長の娘)の讒言に依るもので、家康としては残念の余り晩年になっても「信康が生きて居れば・・・」と口惜しがったと言われて居ます。余程織田信長に対する恨みが深かったのでしょう。
そこで家康は、光秀と密約・煽動し、本能寺に信長を襲わせたのじゃないか? と言いますのは、本能寺の変の一報を堺の茶人今井宗久から一番早く受け取った、と言われるのは家康ですし、<伊賀越え>と言って伊賀忍者の護衛のもといち早く三河に帰った事と言い、余りにも手回しが良過ぎるのです。まるで 本能寺の変を事前に察知して準備して居たかの様です。
所が 家康の大きな誤算は、光秀があっけなく秀吉に討たれて仕舞った事です。家康としては、もっと光秀が頑張って、秀吉や、柴田勝家等の織田軍団の武将達が同志打ちをして、戦力疲弊をした所を狙って自分が美味い処を頂こうと言う魂胆だったのでしょう。だから 一旦三河に帰った家康は、急がず京都に向けて緩々と軍を進めて居ましたが、「光秀が負けた!」の報に接するとガッカリしてさっさと三河に帰って仕舞って居ます。
私は 此の<徳川家康陰謀説>を、戦国史の大家の静岡大学名誉教授小和田先生に直接質問した事があります。すると先生は「其れは無いでしょう」とアッサリかたづけられて仕舞いました。
名古屋市民は河村市長を支持しました。市長選挙で河村氏を当選させ、市議会のリコール投票で、リコールの結果を出しました。完全に市民と河村氏の勝利です。市長選擧でもリコール投票でも、其の支持率が三分の二を上回るものが有りました。
これから名古屋市議会議員の選挙が行われる訳ですが、河村氏に反対した元市議達はどうするのでしょう? それでも厚かましく又立候補するのでしょうか?又当選出来ると思っているのでしょうか?名古屋市民ってそんなに甘く見られて居るのでしょうか?結果が注目されます。
大相撲春場所の開催を中止しました。相撲協会の収入は此れで15億円の損失だそうです。相撲協会も困るでしょうが、もっと困るのはNHKでしょう。何しろ15日間も一日4時間ぶっ通しの番組枠に穴が空く訳です。然も 受信料を取って放送して居るのですから、それに代わる内要の充実した番組が今から準備出来るのでしょうか?
去年の野球賭博問題の放送中継中止の時も、全国の高齢者を中心とした多くの<大相撲ファン>の視聴者から抗議の意見が有ったと言います。
NHK側としても カメラを何台か固定して、アナウンサーとゲストが喋って居れば、何とか番組になると言う誠に楽な仕事であるだけに、此れが突然無くなったとなると、其の穴埋めに相応しい番組を急遽作る事は大変です。今のNHKに其の能力が有るのか!?!と真剣に考えると殆ど不可能でしょう。だから せいぜい昔作った番組を「ご好評につき再放送」とか適当な言い訳を付けて放送するのじゃないでしょうか? マッタク受信料を返せ!!
ふと思い立ちまして 我が家に在る本を整理しました。何しろ此れまで出張の道すがら購入した本が、ざっと400冊以上で、此の写真は全体の三分の一で、本の重みで家が傾くなんて妻に言われた位です。
それぞれの本には色々な思い出が有ります。<司馬遷の史記全巻><司馬遼太郎全集全巻>他、我が家に死蔵しておくよりは、誰方かが読んでくだされば・・・と思いまして業者に出す事にしました。金額にしても大したものでは有りませんが、其れでも其のぶんは障害者施設に寄付をする事にしました。
本には夫々思い出が有ります。司馬遷の史記は、最初読んだ時には矢鱈登場人物が次々と出て来て「何だこれは?」と思いましたが、繰り返し読む内に、段々内様が理解出来て五回目位を読む時にはスッカリ此の本の愛読者になって仕舞いました。
紀元前九八年 司馬遷は、匈奴との戦いに敗れて敵軍に投降した、友人李陵を唯一人弁護した為に時の帝 武帝の逆鱗に触れ、死刑を宣告されました。当時 死刑を免れるには莫大な賄賂を用意するか、宮刑(男性のシンボルを切り取り宦官になる)を選ぶしか有りませんでした。
司馬遷は 其の莫大なお金を準備出来ませんでしたから、恥を忍んで宮刑を選びました。自分には父や祖父から託された「史記」を書き上げる使命が有ったから死ぬ訳にはいかなかったのです。その様な状況下から書かれた「史記」です。読み進む内に其処から司馬遷の鬼気迫る情熱が湧き上がるものを感じました。
「司馬遼太郎全集」の方は御存知<龍馬がゆく>他、<燃えよ剣>等が有りますが、司馬遼太郎自身は<燃えよ剣>が一番お気に入りの作品だった様です。新撰組副長 土方歳三のドラマチックな生涯を、司馬遼太郎独特の歯切れの好い文章で書かれた作品で、確かに素晴らしい作品です。然し 私個人としては、<新史太閤記>が一番好きです。冒頭の書き出しが「夕景になると遠山がかすむせいか、濃尾平野は悲しいばかりにひろくなる」とありまして、私の故郷の夕景をまさに此の様に見事に表現された文章は有りませんでした。あの テンポのいい司馬文学に此の様なナイーブな表現が有ったのか!!と、今でも此の時の感動は忘れません。
其れ等とも潔くお別れをします。
エジプトで とうとう住民どうしの衝突が起きて仕舞いました。死者が出たとの報道もあります。大統領反対派のデモと支持派のデモが衝突して、大統領支持派が発砲したと報じて居ます。大統領反対派は、整然と非暴力のデモをして居たのに、此れで報復の連鎖で、泥沼化しなければいいのですが・・・噂では 大統領側が支持派を煽動して、反対派の攻撃をさせて居ると言われて居ます。要するにエジプトを大混乱にして、反対派のパワーを雲散霧消させようと言う大統領の目論見でしょう。
独裁者が、なんとか其の態勢を維持しようとする最後の足掻きが見えます。周辺のアラブ諸国も同様の状態で、飛び火するかもしれません。そして遠く離れた北朝鮮でも・・・
日本相撲協会が八百長騒ぎで揺れて居ます。昔から「ゴッツアン相撲」などと言われてその場所の<勝ち越し><負け越し>が千秋楽の一番に掛かった時などに噂をされた事は度々りましたが、確証が得られない為か、其の侭何も対処をされないでこんにち迄来ました。
其れが昨日 思いも掛けない形で露見する事になりまして、相撲協会の理事長以下の相撲界の皆さんは大慌てです。恐らく 此の事をトコトン調べて行ったらとんでもない事実が炙り出される結果になるかも知れません。其れは 何百年も続いた相撲の歴史・伝統が引っ繰り返る大事件になるでしょう。日本の国技と言われて、数々の名力士達を生み出して来た名誉ある歴史が、此処へ来て木端微塵になろうとして居ます。放駒理事長以下 相撲界の皆様方はこの事態をどの様に収集される積りでしょうか?。
コーヒー豆が値上がりするそうです。私もコーヒー愛好家の一人ですが、値上がりの理由を聞いて誠に遺憾に思います。
其の値上がりの理由と言うのは、<コーヒー豆の産地コロンビア等の天候不順に依る不作が要因>と業者は言っている様ですが、実は其れは表向きの言い訳で、本当の所は違うらしいのです。
つまり 本当の処は 中国やインドと言った、今迄あまりコーヒーの需要が無かった莫大な人口の地域の国が、嗜好傾向が変わり、コーヒーを飲み始めた事で、コーヒー豆の需要が飛躍的伸びを見せ始めたのです。其れを見た欧米の業者達が<此れは儲かる!>とばかりに一斉に買い占めに奔った結果が高騰の原因です。
何時もの事ですが、産地で額に汗して働く人達には、何も恩恵は無く、中間で操る業者が美味い事をするのは何とも腹立たしいものです。