この所のニュースを見るに付け、すなおじゃない奴らばかりですね。
ホリエモン・村上ファンド・福井総裁・秋田県警、パロマ と悪い事を承知しながら、平然と責任転嫁をしょうとする、往生際の悪い輩が続出するのはどうしてでしょう。所詮は逃れられないのに・・・
直近のパロマは呆れてものが言えません。パロマと言う会社は私の故郷の名古屋で、創業者の先代小林社長が細々と創めた町工場でした。超ワンマンの同族経営で、外様の人間は冷遇した為、優秀でクリエイティブな人材は去り、集まって来たのは揉み手スリスリのイエスマンばかりでした。良くある話です。
それでも 先代社長の強引な経営手腕のお陰で今日の会社にまで成長した訳です。然し順調な時はいいですが、創業社長が老齢化して次代に引き継ぐ時、どうしても後継者は頼り無く見えます。そこで創業者は後継者の周りをイエスマンだけでガッチリと固めてしまいました。耳障りのいい事だけトップに報告して、悪い事は言わない(言えない)会社が出来上がったのです。第一線の営業マン、販売店の人々の泣き声が聞こえて来そうです。さぞかしご苦労をなさった事でしょう。
この事で思い出したのが、三菱自動車のリコール隠しです。三菱自動車の販売店の方に当時のお話を聞きましたが、それはもう酷いものでした。
「当時クレームの連絡をすると「そんな筈はないっ馬鹿な事を言うなっ」と怒られて、全く取り合って貰えなかったそうです。然し お客様からは文句を言われる、工場に言えば「そんな筈はないっ馬鹿な事を言うなっ」と怒られるで、毎日地獄でした。もし横浜のあの事故が無かったらどうなった事やら・・・犠牲になられた方には申し訳有りませんが、あれで救われました」
三菱グループは独特の集団です。東大をはじめとする超エリート集団で、尚且つそこには派閥・学閥があり、先輩・後輩の序列は絶対でそれこそ余計な事など一切言えません。「何も功績は挙げなくとも良い。問題を起こすな」が陰の合言葉だったそうです。
何れの組織も 問題が起きないと体質改善が出来ないのでしょうか
これは トップが務まる人材の枯渇時代と言えると思います。