今頃は 福岡の不動産屋・土建屋はガッカリしているでしょう。でも 福岡市民の皆さんは喜ぶべきです。何しろ何千億円と言う税金の無駄遣いをせずにすんだのですから・・・
長野を御覧なさい。未だにあの時の借金が残っています。困った事に、長野の人達は、其れを他人事の様に思って真剣に取り組もうとしてないのです。田中前知事が、声を枯らして「借金が大変だぁー 皆さん節約しましょうー」と叫んでも、涼しい顔で「公共事業が欲しいぃー お金儲けをさせろぉー」と騒いで、とうとう田中さんを下ろしてしまいました。これから借金のボディブローが効いてきて、今に二進も三進も(ニッチモサッチモ)行かない夕張市みたいになっちゃうでしょう。
福岡も そうなる危機が避けられたのですから、市民の皆さん大いにお喜び下さい。
もう一つ思い出すのは、ソウルオリンピックの時の事です。あの時の候補地争いは、ソウルと名古屋でした。下馬評では名古屋が圧倒的に有利と、例によってマスコミは煽り捲くりました。
そこで 我が小学校時代の同級生S・N君。彼は瀬戸の大地主の御曹司で、この機会に大儲けを企みまして、全財産の土地・邸宅の総てを担保に銀行から莫大な借金をして、オリンピック開催候補地と言われる土地・山林を買占めました。無論 オリンピックが開催されれば土地の値段は何倍にも跳ね上がって大変な儲けが出る・・・筈でした。
開催地決定のニュースが、現地からのテレビ中継で報道されました。当時のIOC会長キラニン氏が投票結果を声高に言いました。「ソウル」
S・N君は先祖代々の財産総てを失って尚、莫大な借金が残りました。その後の消息は判りません。
更に 気の毒な事は、去年 名古屋万博がそこで開催されたのです。まさにS・N君が先祖伝来の全財産を賭けて買占めをして、総てを失ったその土地・山林です。何と言う皮肉な成り行きでしょうそして この土地で儲けたのは東京の大手不動産屋でした。
結局 「蟹は 甲羅に合わせて穴を掘る」と申します。S・N君も、長野も、福岡も無理をするなと言う事です。東京もねぇー