ちょびっと♪日記

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「HUNTER-その女たち、賞金稼ぎ-」最終話

2012-01-19 | その他ドラマ



『HUNTER-その女たち、賞金稼ぎ-』 最終話


井坂 黎  ・・・・  米倉涼子
本村 純  ・・・・  桐谷美玲
鈴木真知子 ・・・・  戸田恵子
和久井和美 ・・・・  堀内敬子
権藤 猛  ・・・・  谷原章介
寺島吾郎  ・・・・  小泉孝太郎
井坂 茜  ・・・・  山口紗弥加
井坂 春  ・・・・  川島鈴遥
大岩省吾  ・・・・  柄本 明


警察内部に犯人がいて茜に罪を着せようとしているんじゃないかと推理する黎たち。
茜の娘、春に害が及ぶことを恐れた黎は、茜と春を知り合いの別荘へと隠す。
二人きりでは不安だと言う黎のために協力を申し出た大岩は、付き添った先の別荘で常連のふりして入り込んだ悪い警官(SPの石田さん役の人)に撃たれてしまう。
茜に犯人として自殺しろという男に権藤も撃たれるが、今回は防弾チョッキ着てるぞと。
そして権藤は茜を助けるのであった。

大岩を助けたのは駆けつけた寺島。←元首相の息子、いきなり出張ってきた。しかもええもんとして。
大岩は亡くなってしまい―ていうか今までどちらかというと軽め人情路線だったはずのドラマなのにいきなり重い。
で、今まで空気だった寺島がめっちゃ協力してきたり、権藤は裏で真犯人捜したりして
ハッキリ言って今までの9話はこの最終回のお膳立てだったと言ってもいいレベル。
警察とマスコミのパイプ役が事件の真犯人で、刑事部長以下警察内部で証拠が捏造隠ぺいさていると睨んだ権藤は、遂に寺島と協力体制に。

一方ネットに悪口を書き込まれ続ける黎たちはそれを逆に利用して、犯人を追いつめる作戦に出る。
黎は持ち前の記憶力を頼りに真犯人に辿りつき、そして黎たちの目の前で真犯人逮捕と相成った。

茜は元通り小料理屋に復帰、刑事部長は更迭され権藤は警察を辞める。
黎はまた気楽な一人暮らしを満喫しようと引っ越すが、引っ越し先にバウンティハンターの面々が訪れて、正義とは何ぞやということについて語り合う。(ちなみに黎はまだ無職)

途中ほのめかした権藤と黎のロマンス路線はさっぱりと消え去った。ほんとにキレイさっぱりと。あれなんだったの?
権藤、ちょっと黎に惹かれてるっぽかったし、黎も権藤は好きなタイプだったんじゃないの?
そのエピソードがおさまる余裕はどこにもなかったけど。
そしてこの回の前半に亡くなった大岩さんの存在感も扱い、軽いし。
事件が解決した後、それぞれの日常に戻った一人一人が、ちょっとした自分の『正義』を実践しているところを見せたのは悪くなかったけど、今回は悪い方の関西テレビ制作ドラマだったなあ。
はじめからそこに着地するつもりだったのなら、このタイトルはないだろうとも思うし。

最近は脚本の質の問題なのか原作のないドラマの場合、ストーリーが迷走する傾向が強い。
関西テレビ制作ものはその辺りが顕著だと思う。
チームバチスタシリーズなどの原作ものはいいんだけどなー。
でもたまに私的ヒットドラマが出るんだ、カンテレ制作オリジナルドラマは。
去年の『ギルティ』とか。
あれはストーリーとしては破たん気味だったけど主演二人の独特の空気が良かったし、悲恋ものとして見ればそこそこ面白い。
ところどころ有り得ない設定があっても、それは主人公たちのロマンスのための舞台装置だと考えればいいわけで。
刑事ドラマや復讐劇の名を借りたただの恋愛ドラマだったと思ってもう一回見たら結構ハマった。
それとやっぱり『曲がり角の彼女』
主演の稲森いずみがすごく爽やかだったし、要潤はまだいろいろ迷いのある感じだったけどはじけてるシーンはイケてたし。
私はあれから要潤に注目してるからなー。
恋愛も仕事も友情も―なのに嫌な感じがなくて好きだった。

しかし今回は米倉涼子を主演に据えてきたわりにほんっと微妙だった。中途半端というか。
細かい設定を用意していたのに全部活かしきれないまま終わっちゃったね、打ち切り?という印象。
もしかしてほんとに打ち切りだったのか?最後すごい駆け足でついていけんッて感じだったしな。
一言で言えば端折ったんだな。
私としては今後の米倉の動向(ドラマ界での)に注目したい。
谷原や小泉、その他の扱いについてはこんなもんだろうで済むが主演の米倉の過去作にこのドラマ、いいんですかね?
あ、そうか。米倉自身のポジションが迷走しているのかも、とうっかり気づかされてしまったかもしれない。