ちょびっと♪日記

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「相棒ten」第8話

2012-01-05 | ドラマ「相棒」


遅ればせながら明けましておめでとうございます。
『相棒』ファンの皆さまおかれましては…もはや元日SPも終わったというのに今さら去年の話かよッと神戸くん的ツッコミをかましていただきたく。
今年もよろしくお願いいたします。

『相棒ten』 第8話-フォーカス-



*ストーリー*

通り魔事件の瞬間をスクープしたカメラマンが殺害された。
週刊誌に通り魔犯の顔写真が掲載されたため通り魔がカメラマンに復讐したのか?
捜査一課が通り魔の行方を必死に追う中、遺留品のカメラを見ていた右京(水谷豊)は写真がいくつか消去されていることに気づき…。
殺されたカメラマンが本当に撮りたかったものは何だったのか…!?
消された写真からあぶりだされる新たな真実とは!

ゲスト:佐川満男 比留間由哲


脚本:守口悠介 監督:橋本一


警官が通り魔の犯行現場に着いた時には目撃者は残っていなかった。
誰も助けようとも通報しようともしなかった。人は誰かが助けるだろうと思い傍観者になろうとする。
それは自衛行為なのかもしれないけど…

現場をスクープしたカメラマンは被害者ではなく傍観者たちにフォーカスを当てていたため、杉下は傍観者の中に事件を解くカギがあると考えて事件を解決しようとしてゆくのですが、いやはや今回も厳しいくて哀しいなあ。
かつてそのカメラマンは女の子が自殺する瞬間を撮影していて、その女の子を大切に思っていた引退した警官は彼女の死をカメラにおさめた男に憎しみを抱くことになる。
そうして引退した警官は男の個展で彼女の自殺の写真が公開されることを許せず、彼を殺してしまった。
しかしカメラマンを殺した動機を偽装すべく、引退した警官は通り魔事件のスクープを利用することを思いつく。

一方このカメラマンは週刊誌が買い取らない、被害者や加害者たちの真実の写真を組写真として公開すべく自費負担で個展を開こうとしていた。
引退した警官が拘っていた自殺現場の写真は4枚一組の組写真になっており『罪』というタイトルが付けられていた。
一枚目は記者たちが女の子に群がる写真、二枚目は彼女が飛び降りる瞬間をビルの下から撮った写真、三枚目はその遺体の前で怒りとやり切れなさに座り尽くしている引退警官の後姿、四枚目は彼女が自殺する少し前に笑っていた写真。
報道する側の『罪』にフォーカスを当てたのだろうが、タイトルが『罪』なのは些か腑に落ちず。
報道側への断罪の気持ちがあったとしても、この4枚の組写真には報道の被害者側の想いを感じるタイトルがついていた方が納得できたような気がする。
3枚目の写真までを見た時は『罪』も理解できたが、4枚目の笑顔の写真にその言葉は似合わない。
「人は絶望の淵に立たされてもこんな風に笑える」という神戸の台詞を考えると、それに呼応するようなタイトルが相応しいように思う。