ちょびっと♪日記

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「相棒ten」第9話

2012-01-12 | ドラマ「相棒」


『相棒ten』 第9話-あすなろの唄-



*ストーリー*

大学の微生物学研究室で、教授の高松肇(酒向芳)が遺体で発見された。高松教授は、「バクテクロリス」という細菌から重油とほぼ同じ成分を作りだす画期的な研究を進めていた。

 当初は病死と思われたが、遺体の臭いに疑問を抱いた右京(水谷豊)がにらんだ通り、硫化水素の吸引による窒息死であることが判明。

 共同研究者の栗田(利重剛)によると、高松教授なら高濃度の硫化水素を作りだすことも可能だというが、現場の研究室に硫化水素の痕跡はなかった。

 栗田は、「高松教授は資金集めがうまくいかないこと苦にして自殺したのではないか」、というが、研究室の職員によると、高松のもとには資金提供や共同研究の申し出が相次いでいたという。そのことをたずねられた栗田は、高松教授がその申し出を断っていたと話す。なぜ資金難の中、資金提供の話を断っていたのか?

 高松教授が死んだのは事故なのか、自殺か、それとも殺されたのか!?

ゲスト:利重剛


脚本・監督

脚本:櫻井武晴 監督:安養寺工


右京さん、鬼だな。
「昨日夜勤を替わったんで、今日はもう帰れるんです」
と言う米沢さんに
「じゃあ今日は時間がたっぷりあるんですねぇ」
と無茶な仕事を頼む。鬼だ。必然的に徹夜を強いられる米沢さん。右京さんのこと嫌になったりしないんだろうか。いや、ちょっとなってる風だった、今回は。

話が重くて辛いので米沢さんに逃げてみた。

神戸くんと右京さんが殺されそうになったよ、ひょえー。
右京さんの機転で回避したわけだけれども。

日本の様々な研究は、特に成果が出るまで時間がかかる研究には日本企業のスポンサーが付きにくいという。
今の日本は慢性的な不景気で、いつ結果が出るか分からないことにお金を使ってはいられないのが経済界の現状だろう。国にもお金がないのだし。
それで結局外資に頼ろうとした高松教授を、日本の力で世界のエネルギー資源の構造を変えたいと思っていた栗田が殺してしまったというのが事の顛末。
それを嗅ぎつけてしつこくつきまとう特命係の二人を疎ましく思った栗田は、高松教授を殺害したのと同じ高濃度の硫化水素によって二人を殺害しようとしたのであった。

研究に没頭するあまり、信念を貫こうとするあまり目が曇った栗田。人の生命よりも大切なものなどない。
研究資金がなくて研究そのものがストップすればどんなに有意義な研究だとしても形になることもない。
バイオ燃料の研究は実際に燃料になってこそ意味があると考えた高松教授と、日本の力に拘り続けた栗田の行き違い。

どちらも正しいのだからお互いの意見を尊重する、なんてことは人間には本当に難しいのだろう。

翌檜と書いて「あすなろ」と読むそうだ。
明日は檜になろうという願いを込めて。