超心理マニアのためのブログ

マット・イシカワによる超能力研究の文献ガイド

パラサイコロジー~超心理学の実験的研究

2006-10-12 | 読書ガイド
42番目は、前項のアーサー・ケストラーが寄稿した概説書。

●ジョン・ベロフ編『パラサイコロジー~超心理学の実験的研究』
 井村宏次・岩本道人・鈴木孝彦訳、工作舎(1986)

ジョン・ベロフは、英国心霊研究協会の会長を70年代に務めた大御所。
エジンバラ大学に超心理学研究室をつくり活躍する。超心理学の実験に
はなかなか成功しないものの、心身二元論を唱道して名高い。のちに
ケストラーの遺産を引き受けるのに尽力した。本年夏に逝去された。

本書は、70年代の実験研究をアンソロジーの形で7人の研究者が寄稿
したものを、ベロフがまとめ、解説を付したもの。たとえば、

ジョン・ランドル:動物による超能力の実験
http://www.kisc.meiji.ac.jp/~metapsi/psi/3-6.htm

ヘルムート・シュミット:乱数発生器を使った実験
http://www.kisc.meiji.ac.jp/~metapsi/psi/3-5.htm

ハンス・ベンダー:ポルターガイスト
http://www.kisc.meiji.ac.jp/~metapsi/psi/7-4.htm
(ベンダーは、ドイツのIGPPの創始者)

ほかに、ホノートン、ラオ、プラット、ロルが書いている。

しかし、なんと言っても日本の研究者にとって価値があるのは
井村宏次氏による巻末の解説である。うーん、と唸ってしまう。
14番も合わせてみてほしい。


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