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超心理マニアのためのブログ

マット・イシカワによる超能力研究の文献ガイド

共有野のESP実験

2015-03-21 | 論文ガイド2
<PA2013(18)>

●ヴァーヴォグリス&バンセルら
「共有野(シェアフィールド)のESP実験」
(フランス超心理学国際研究所)

ガンツフェルトESP実験は、比較的安定した効果が得られる
実験として定評があるが、自由応答のため詳細の分析が難しい
難点がある。そこで、感覚遮断したうえで「強制選択」させる
ESP実験の考案が望まれる。

強制選択の実験は、過去70年間のメタ分析で、自由応答より
は小さい効果サイズではあるが、確実な結果が出ており、現象
の過程を追うことも可能である。

そこで新たに、共有野(シェアフィールド)という実験方法を
編み出した。これは、精神集中時間を設けず、1試行約2分で
45分間で多くの試行を行なう。被験者は、ヘッドマウント・
ディスプレーを装着して、宇宙空間に没入した感覚のもとで
実験にのぞむ。被験者は2人1組になって、送り手と受け手を
交互につとめる。

試行課題は、送り手が見ている画像が複雑な視覚パターンか
それとも一面灰色かを当てるものである。視覚野が送り手と
受け手で共有されることを理想にして「共有野」と言う。

最初の10分間は通常のPCで実験を行ない、それから没入
環境に入る。その後の45分間にどれだけスコアが向上するか
を分析する。50人による試験的な実験の結果では、有意と
なるまでの差は現れなかった。

45分間で20試行を行なう範囲では、被験者は楽しく参加
できることがわかった。今後は、被験者ひとりで行なう透視や
予知の実験も企画している。



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