超心理マニアのためのブログ

マット・イシカワによる超能力研究の文献ガイド

体脱体験に類似した実験的現象

2010-07-02 | 論文ガイド
<PA2009(14-2)>

パネル討論「体脱体験の現象学」(2)
●アーサー・ヘイスティング
 「体脱体験に類似した実験的現象」

触覚的仮想現実では、ゴーグルタイプのCGディスプレーを
かぶって、CGのキャラクターが棒で突かれたときに、操作
者の身体も棒で突く。それによって、キャラクターへと意識
移入がなされる。

人工体脱体験では、上のゴーグルに操作者の後ろ姿を映して
操作者の視点がその身体の2メートル後ろになるようにした
状態で、背中を棒で突く。そして、ゴーグルの画面を消して
目隠し状態のまま2メートル後退して、視点と身体の位置が
一致した状態に戻ってもらう。すると、体脱体験をしていた
ように感じる。

脳刺激実験では、右半球側頭葉の大脳皮質を刺激したところ、
自己の身体意識が50センチメートルほど、左後部にずれて
感じられた。

こうした実験と、超心理学的な現象を比較して議論してみる。