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超心理マニアのためのブログ

マット・イシカワによる超能力研究の文献ガイド

選好に与えるESPの影響

2012-09-09 | 論文ガイド2
<PA2012(3)>

●カーペンター&シモンズ&ムーア
 「選好に与えるESPの影響」
(米ライン研究センター&西ジョージア大)

サブリミナル呈示と同様に、ESP呈示も選好に与える影響が
あることが知られている。こうした実験では、サブリミナルに
呈示する刺激を覆い隠したまま呈示する。見かけはサブリミナル
実験と同様にして実験できる。

ESP効果はこれまでの知見で、以下の条件で高いと推測される。
・幻想、感覚、芸術に鋭敏である
・この研究でESPが検出されると信じる
・創造的職業についている
・無意識的な経験に肯定的な態度をとる
・他者との融合をよしとする
また、次の条件で低いとされる。
・不安傾向にある
・構造化要求が高い

一方サブリミナル効果では、認知や意識する要求が高い人で大きく
退屈化傾向が強いと低いことが知られている。

今回の実験では、サブリミナル効果の実験とESP効果の実験を
混ぜて実施し、これまで知られている傾向性の確認を行なった。

ESP実験の結果では、幻想に鋭敏であり、他者と融合的であり、
不安が低い人が、得点が良い傾向にあった(過去の知見を裏付けた)。
サブリミナル効果の結果は、傾向性が得られなかった。

また、肯定的なムードのときにESP得点が高い傾向や、ターゲットが
人間に関するほうが得点が高い傾向がみられた。


社会的行動に現れる無意識的ESP

2012-09-03 | 論文ガイド2
<PA2012(2)>

●カーペンター&サンクス
 「社会的行動に現れる無意識的ESP」
(米ライン研究センター)

健康増進の会合を数年にわたって毎週行なっている
グループに対して、ESP実験を継続して行なった。
毎回、無作為にターゲットとする行動が決められ、
グループがその行動をとっている度合いが点数化される。

得点とグループの心理状態の関連性を調べた結果、
個人攻撃的で感情が高ぶると得点は期待平均値に
近づき、参加時に不安や懐疑があると得点は低くなる
傾向が見られた。地磁気活動との相関も見られた。


交霊の際に測定機器への影響を依頼する実験

2012-09-02 | 論文ガイド2
<PA2012(1)>

●ボカッチィ&バイシェル&ゲブハート
 「交霊の際に測定機器への影響を依頼する実験」
(米ウインドブリッジ潜在能力研究所)

交霊の際に、霊媒を通して地磁気測定器などの物理機器へと
影響を与えるよう霊に依頼するパイロット実験を行なった。

2つの霊のうちの1つで、7つの物理機器のうち2つ(乱数
発生器と電子発光回路)で5%有意の偏りが検出された。

もちろん、偶然の物理的ゆらぎであったり、霊媒らの念力
による可能性もあるが、霊との交信の状況と測定器の数値
の関連性を今後分析して行くことで、研究が進むことが
期待できる。