96番目には、久しぶりに懐疑論の本を。
●カール・セーガン『科学と悪霊を語る』青木薫訳、新潮社(1997)
著者のセーガンは宇宙物理学者で、科学の啓蒙活動で数々の賞を受賞し
日本でもかなり知名度が高かった。本書は彼の最後の著作であり、翻訳は
亡くなった後すぐの出版となった。サイコップの重要メンバーでもあった。
http://www.kisc.meiji.ac.jp/~metapsi/psi/1-4.htm
第12章のトンデモ話検出キットが役に立つ。次のような議論は疑えとのこと。
説でなく人に関する論証/そうじゃないと具合が悪い式の論証/無知に訴える
/手前勝手の議論/論点回避/観測結果の選り好み/統計の誤解/無定見
/前提とつながらない結論/因果関係のこじつけ/無意味な問い/真ん中の
排除/相関と因果の混同/架空の論敵に吠える/証拠隠し/逃げ口上
科学的方法論のエッセンスを具体的な例で学べる良書である。超心理学自体は
すでにサイコップの鉾先から外れているから、セーガンの批判対象ではないと
思う。どこかにガンツフェルト法と乱数発生器の一連の実験については一目おく
という記述があったように思うのだが、今見た限りでは見つからない。記述場所
がわかる方、ご一報ください。
●カール・セーガン『科学と悪霊を語る』青木薫訳、新潮社(1997)
著者のセーガンは宇宙物理学者で、科学の啓蒙活動で数々の賞を受賞し
日本でもかなり知名度が高かった。本書は彼の最後の著作であり、翻訳は
亡くなった後すぐの出版となった。サイコップの重要メンバーでもあった。
http://www.kisc.meiji.ac.jp/~metapsi/psi/1-4.htm
第12章のトンデモ話検出キットが役に立つ。次のような議論は疑えとのこと。
説でなく人に関する論証/そうじゃないと具合が悪い式の論証/無知に訴える
/手前勝手の議論/論点回避/観測結果の選り好み/統計の誤解/無定見
/前提とつながらない結論/因果関係のこじつけ/無意味な問い/真ん中の
排除/相関と因果の混同/架空の論敵に吠える/証拠隠し/逃げ口上
科学的方法論のエッセンスを具体的な例で学べる良書である。超心理学自体は
すでにサイコップの鉾先から外れているから、セーガンの批判対象ではないと
思う。どこかにガンツフェルト法と乱数発生器の一連の実験については一目おく
という記述があったように思うのだが、今見た限りでは見つからない。記述場所
がわかる方、ご一報ください。