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超心理マニアのためのブログ

マット・イシカワによる超能力研究の文献ガイド

瞑想に遠隔的影響を与えるバリ島での管理実験

2007-01-10 | 論文ガイド
<PA2003(4)>

次はバリ島において行なわれた超心理実験の論文。
●エッジ&スルヤニ&ティリオプロス&モリス
 「瞑想に遠隔的影響を与えるバリ島での管理実験」

瞑想する人に、集中が切れたと感じたらその都度ボタンを押してもらう約束
で瞑想を続けてもらい、その間、無作為なタイミングで、遠くから別な瞑想者
が、遠隔的にその人の瞑想を助けるよう影響を与えようとする。

その結果、瞑想する人が初心者で、助ける人が熟練者の場合、大きな影響
が検知された。

この研究は、翌年の超心理学論文誌にも掲載された。
次のところに概要がある。
http://www.kisc.meiji.ac.jp/~metapsi/jspp/MM0602.htm

ガンツフェルト対ノン・ガンツフェルト実験

2007-01-09 | 論文ガイド
<PA2003(3)>

次はブラジルのベゼッハ・ジ・メネゼス大学実験超心理学研究室からの論文。
●ダシルバ&ピラト&ヒラオカ「ガンツフェルト対ノン・ガンツフェルト実験」

37組の人々を対象に、120m離してテレパシー実験した(配置図あり)。
半数はガンツフェルト状態の設定をし、半数は何も設定しない。
http://www.kisc.meiji.ac.jp/~metapsi/psi/3-2.htm

前者のZ値は1.26、後者のZ値は-0.94であり、おのおのは有意ではなかった
が、両者を比較するとガンツフェルト実験のほうが有意p=0.0228に高かった。
また、受信者が当たったと思った試行は、現に高くヒットしていた。

ベゼッハ・ジ・メネゼス大学には、小久保秀之と蛭川立の両先生が招聘されて
共同研究されていた。コメントいただければうれしいです。
http://www.kisc.meiji.ac.jp/~metapsi/jspp/MM0606.htm

直観は実用的ESPの事例か―意思決定の直観力を検出するツール

2007-01-08 | 論文ガイド
<PA2003(2)>

次はライン研究センターのブージュアとパーマーの論文。
●ブージュア&パーマー「直観は実用的ESPの事例か―意思決定の直観力を
 検出するツール」

ビジネスの現場では直観力が重視されているのに、それを養成する方法がない。
著者らはESPの発揮を検出する、市場取引を模擬するプログラムを作成した。
ユーザーが、いかに「低値で買って、高値で売る」ことができるかを調べられ、
直観力が養成できるかもしれない。

75人で試したところ全員の平均Z値は0.33で、全体p=0.001で有意であった。
ダグラス・ディーンが1974年に指摘したように、経営的仕事についている人が
スコアが高いかどうかを調べた。本人の申告にもとづいて経営的仕事について
いるとされた14人は平均Z値が0.54で、その他の人の平均Z値0.28に対して
事実高かった。だが、その差は有意までは至らなかった(p=0.10)。

興味深い実験、およびツールである。
なお、ブージュアとパーマーは、今はライン研究センターを離れている。

予知的馴化:変則的認知プロセスの再現可能な証拠

2007-01-07 | 論文ガイド
<PA2003(1)>

本日から米国に拠点をおく超心理学協会(Parapsychological Association)
http://www.parapsych.org/ の年次国際会議の発表論文集から
順次論文の内容を紹介しよう。まずは、およそ3年半前の会議のもの。

先頭は著名な社会心理学者ダリル・ベムの論文だった。
●ダリル・ベム「予知的馴化:変則的認知プロセスの再現可能な証拠」

この論文の内容の解説は、つぎのページにある。
http://www.kisc.meiji.ac.jp/~metapsi/jspp/MM0505.htm

うえの解説を書いた明治大学の石川氏は、ベムの実験をベースにして、
日本語の単語をターゲットにした時間遡及的プライミング実験を考案して
学会発表している。
http://www.kisc.meiji.ac.jp/~metapsi/jspp/MM0611.htm
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jspp2/japanese/event/