RuN RiOt -marukoのお菓子な美術室-

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買い物も大好き。
休日に全力で生きるOLの日記(笑)

生誕250年記念展 酒井抱一と江戸琳派

2011-11-08 21:30:00 | 美術
見てきました

千葉市美術館

会期は2011年10月10日から2011年11月13日。

酒井抱一。
生誕250年ってことで酒井抱一関連の展示が去年、今年と多かった!!
出光美術館 "琳派芸術"
畠山記念館 "酒井抱一 琳派の華"
上記2つは"生誕250年"って入ってたし。
入ってなくても琳派の展示多かった。
そろそろ生誕250年を謳うのも最後かしら、と思いつつ美術館へ。

最後(とは決まっていませんが)にふさわしく、豪華です
素晴らしいです。
その作品数、約300点以上!!
うち約160点が抱一、
高弟の鈴木其一が約60点。
盛りだくさんすぎ!!
美術館から個人から、いろいろなところから集めた抱一がいっぱい!!
資料もかなりの量です。
これだけ集めたのも素晴らしいけど。
作品全てがハイレベルすぎて。
"BEST OF HOITSU" な展示間違いなし!!
「江戸琳派」さいこー!!
誰かよく分からないけどこの企画素晴らしすぎ。
ありがとう

作品が素晴らしくって楽しすぎて1人ニヤニヤしながら見ていた展示ですが。
皆さんにもニヤニヤをおすそ分け(笑)

ブログ書くにあたって。
"メモとか取るの??"
ってよく聞かれるんだけど。
基本的にはとりません。
めんどいから(笑)
あと、メモるのに必死になっちゃうから。
出品目録に爪で跡つける程度。
それを家で見返して覚えてるのを書くってかんじ。
今回は珍しくメモりました。
作品数も多かったからね。
今、見返して焦ってます。
"書くべきものが多すぎる!!"
それでもだいぶ減らしたので早速。

「夢・蝶」
兄の胸雅が筆で夢と書き、抱一が蝶の画を。
これ、ポストカードにしてLOFTあたりで売れると思う。
えぇ、私が買いますとも。
書体も可愛らしいし、そのまわりを舞う小さな蝶も愛らしい。

「文読む美人図」「松風村雨図」「美人蛍狩図」
肉筆の美人画です。
抱一の肉筆美人画って初めてかも。
このあと抱一は光琳へ傾倒していきます。

「月次図」
11月までしかありませんでしたが。
5月が一番好き
「薬玉図」
端午の節句にふさわしい華やかさ、鮮やかさ。
誕生月だからって贔屓目に見ているのではありません(笑)
この頃の落款は今までよく見てきた丸いものではなく四角いです。

「住吉太鼓橋夜景図」
墨の濃淡で描かれた作品。
秋の夜のさやけさ、佇む空気。
感嘆。
引き込まれるような美しさ。

「鳥獣人物戯画写」
かわいい!!
今までいろいろな人の鳥獣人物戯画見てるけどダントツ!!

「四季花鳥図屏風」
"琳派"ってかんじの華やかさ。
花鳥図はやっぱり素敵です。

「月夜楓図」
すっごく好き
所蔵先は静岡県立美術館。
さすが(→???)私の地元。
ほんといいもの持ってる
墨の濃淡で表現された繊細な明るさ。
霞のぼんやりした感じや楓のたおやかな感じが美しすぎる。

今回は鈴木其一など弟子の作品も盛りだくさん。
気になったのは鈴木蠣潭。
抱一の付き人でしたが26才で急逝。
で鈴木家に養子に入ったのが其一。
「大黒天図」
ゆるくてかわいい
「藤図扇面」
こうゆうの大好き。
「山水図屏風」
鮮やかな色彩で山水が描かれています。
蠣潭、最大の作品とのこと。
26才で亡くなったため現存する作品はわずか数点。
しかも今回出展されている作品は全て個人蔵。
今後、見ることがないかもしれない……
とっても貴重なものが見れました

鈴木其一「芒野図屏風」
出光美術館"琳派芸術展"でも見たものですが。
やっぱりいい。
たなびく霞の表現ともの悲しい秋の情景がなんとも言えない美しさ。

出光美術館所蔵の酒井抱一「風神雷神図屏風」も展示されていましたが。
其一による同テーマの作品は初めて見ました。
襖絵なので宋達、光琳、抱一たちの作品よりだいぶ大きいのですが。
描かれていない空間に漂う余韻がたまらない。

酒井抱一「桜に小禽図・柿に小禽図」やっぱり花鳥画。
雅ですなぁ~

このほかにも風俗画や仏画、吉祥画や俳画など。
なんでもこなせるんですね。
その多才ぶりと多筆なことに驚き。
抱一独自の世界が素晴らしい。
そしてそのまわりを取り巻く環境。
"江戸琳派"の細かいところまで紹介されたこの展示。
一見の価値……以上のものを感じました。
これだけ見せてもらって1000円は安い!!
今週末までなのでぜひぜひお早めに



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