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復興支えるキャラクター

2020-10-04 07:06:00 | 報道/ニュース

9月11日 NHK「おはよう日本」


東日本大震災の発生から9年半。
被災地には地域のシンボルとして復興を支えてきたマスコットキャラクターがいる。
震災後 受験の縁起物として全国に知られるようになったキャラクターは
いま新型コロナウィルスによる新たな逆境も乗り越えようとしている。

震災で800人以上が犠牲になった宮城県南三陸町。
この9年半 復興を支えてきたマスコットキャラクターがいる。
町の特産 タコをモチーフにした文鎮
「オクトパス君」である。
タコ=オクトパス
オクトパス(置くとパス)と読ませる語呂合わせで
受験の縁起物として人気がある。
オクトパス君の生みの親 阿部さん。
「自分がだじゃれで考えたのですけど
 オクトパス君がきっかけで人とつながり
 さまざまな活動につながっていったので
 私からすると震災後の原点みたいな感じはしますけどね。」
震災当時 町の産業振興課に勤めていた阿部さん。
特産のタコで町をPRしたいと
オクトパス君を考案した。
しかし工房が完成してわずか11日後に震災が発生。
工房はオクトパス君もろとも流された。
震災から1か月が過ぎたころ
意外なところからオクトパス君が帰ってきた。
(阿部さん)
「これはお客さんが購入したものを
 記念にということで逆にいただいた。」
震災前に購入した客が
阿部さんを励まそうと送ってくれたのである。
オクトパス君を復興のシンボルに。
阿部さんは当時市場規模が拡大し始めたインターネット販売に乗り出す。
わずか4か月で2万戸が売れ
町を代表する土産物になっていった。
(阿部さん)
「10年で10万個ですね。
 最初2年ぐらい爆発的に売れて
 1日700個アクセスあって大わらわって時もありました。」
しかし今年新型コロナウィルスの感染拡大で町を訪れる観光客が激減。
オクトパス君の売り上げも減り
大型連休を含む5月は例年の2割にまで落ち込んだ。
オクトパス君とともに震災から這い上がってきた阿部さん。
新たな逆境に再びひらめきが生まれる。
(阿部さん)
「文鎮って“鎮める”って字じゃないですか。
 疫病を鎮めるっていうかね。」
文鎮のオクトパス君。
疫病を鎮めると話題になっている「アマビエ」をイメージしたバージョンを考案。
インターネットなどで本格的に販売したところ
関連商品を含めて約100個が売れ
8月は例年の7割まで売り上げが回復してきた。
(阿部さん)
「震災を経験しているということと
 これまでつながってお世話になった方を裏切るわけにはいかない。
 頑張れるだけ頑張るというスタンスでやってきた。
 感謝の気持ちを忘れずにこれからも頑張ります。」
 

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