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“暗黒物質”の痕跡 発見か

2013-04-06 09:07:58 | 報道/ニュース


  4月4日 NHKニュース7


  広大な宇宙に浮かぶ星の数々
  かつて宇宙空間に他のものは何もないと考えられていたが
  実は謎の物質に満ちていることがわかってきている。
  暗黒物質ダークマターである。
  私たちのすぐそばにも大量にあるはずだがつかむことも観測することもできない。
  だから暗黒物質と名付けられた。
  しかし暗黒物質は宇宙を形作る重要な役割を果たしているという。
  たとえば暗黒物質が引き起こす強い重力がなければ
  太陽系を含む銀河もあっという間にばらばらになる。
  この謎の物質 暗黒物質の痕跡が見つかった可能性があると発表された。
  宇宙の謎に迫る大発見である。 

  スイス ジュネーブ郊外にあるCERNヨーロッパ合同原子核研究機関。
  去年 物理学の大きな謎だったヒックス粒子とみられる素粒子が見つかった研究機関である。
  ここで再び世界を驚かせる発表があった。
  (国際研究グループ サミュエル・ティング教授)
  「困難だったが初めての成功だ。
   皆さんこの結果を楽しんでくれるでしょう。」
  アメリカやドイツなどの国際研究グループが
  暗黒物質が存在する物的証拠ともいえる「陽電子」を観測したと発表した。
  陽電子は突如現れすぐに消える。
  宇宙空間では暗黒物質同士が衝突した場合に現れると考えられている。
  つまり陽電子をとらえられれば
  直接観測できない暗黒物質がそこにあったと証明できる可能性がある。
  研究グループは国際宇宙ステーションに特殊な観測装置を設置して
  一昨年3月から観測した。
  その結果これまでに約40万個もの大量の陽電子を発見したということである。
  星などの天体からきた可能性も排除できないということだが
  観測を続ければ結論を出せるとしている。
  (今回の研究に参加 台湾中央大学 灰野禎一助教)
  「陽電子が予想よりも多く飛んできたということで
   暗黒物質から来ている可能性が一段と高まってきたとわれわれは考えている。
   次の段階では陽電子がどのようにどこから飛んでくるのか
   突き止めなければいけない。」
  
  日本でも暗黒物質を観測しようと実験が進められている。
  岐阜県飛騨市の地下深くにある実験装置。
  暗黒物質が中にある物質と衝突した際に出る弱い光を検出しようと待ち構えている。
  宇宙の大きななぞにいつたどり着けるのか。
  (研究チーム 東京大学宇宙線研究所 鈴木洋一郎教授)
  「違うアプローチで暗黒物質を追い詰めていくのが非常に大事。
   最初にダークマターを見つけたい
   そういうことを考えている。
   研究というのは一番乗りを目指してやるんだと思う。
   若い人を含めて頑張っている。」 
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