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いま図鑑が人気 そのわけは

2012-05-23 13:33:05 | 報道/ニュース


  5月20日 おはよう日本


  書籍や雑誌など出版物の売り上げの低迷が続いているが
  いま伸びているジャンルは子ども向けの図鑑や百科事典。
  インターネットや電子書籍が広がりを見せて
  デジタル全盛のいま どうして売り上げを伸ばしているのか。

  ひみつ げんき くらべる など
  ユニークなテーマの図鑑は
  去年1年間の新刊発行部数は前年比約6割増えた。
  「くらべる」をテーマにした図鑑は
  小学生や像などの動物、さらには宇宙船や飛行機のプロペラの高さまで
  見開き1枚の絵で比べている。
  暮らしに必要な知識を集めた「せいかつ」の図鑑は
  洗濯物のたたみ方や蝶結びのしかた、雑巾の絞り方が載っている。 
  
  小学館出版局の青山明子編集長は
  生活するうえでのマナーや
  子どもの素朴な疑問などをテーマに6冊の図鑑を手がけた。
  そうした発想を生み出したのが
  青山さんが書き溜めてきたメモ。
  学校の先生など子どもと身近に接している人たちのもとに足を運んで
  最近の子どもたちの様子、
  苦手なこと
  大人でもうまく答えられない子どもたちからの疑問などを
  記入している。
   
  小学館出版局 青山明子編集長
  「インターネットは調べたいことにピンポイントで届くことでは優秀だけど
   今までは普通に伝承されていたことが
   比較的伝承されにくくなっている。
   お母さんもとても忙しい世の中だし
   図鑑が担うべき役割が生まれてきた。」

  紙ならではの特長を生かした図鑑も人気である。
  動物の顔が実物大で紙いっぱいに印刷されている。
  ほんの大きさに合わせて実物大ではいる部分だけ載せている。
  ライオンの赤ちゃんは見開き1ページだが
  お父さんライオンの顔は・・・。
  実物の大きさだからこその発見もある。
  毛が生えているサイの角は
  じつは毛が束になって固まったものなのである。

  学研教育出版 図鑑・百科編集室 西川寛さん
  「電子書籍がだんだん浸透してくると
   紙の本には紙で作る意味が求められる。
   紙の本らしさを追求していかなければいけない。」

  図鑑をよく利用している親子。
  小学校5年生と3年生の姉妹は
  最近おじいちゃんからプレゼントされた図鑑に夢中。
  「さかあがりが上達する方法」は
  鉄棒で大事な腕の力を養う遊びなども紹介している。
  図鑑に載っていた遊びをお母さんと試した。

  野角順子さん
  「図鑑だと家族みんなで楽しんで共有できる。
   インターネットなどの画面で見るより
   本を広げて話すのはとても楽しい時間。」

  教育現場で改めて注目されているのが百科事典。
  都内の小学校で行なわれた出前授業。
  小学校5年生を対象に百科事典の使い方を教える。
  この百科事典は子ども向けに編集されたもので
  10年前に発行され最近さらに売り上げを伸ばしている。
  百科事典で自分からすすんで学習する意欲や
  問題を解決する能力を養って欲しいと考える学校が増えているからである。
  教えるのは百科事典の編集者。
  
  ポプラ社ポプラディア事業曲 飯田建さん
  「写真を見つけて『あった』ではなくて
   これからはここに注目してください。
   『はしら』です。」

  ページの一番上の文字の『はしら』を頼りに探していくことを教える。
  
  「自分で調べたほうが『ああそうなんだ』と思ったりして良いと思いました。」
  「ちょっと難しかったけどこれからもやりたい。」

  西東京市立向台小学校 秦美穂教諭
  「小学生は自分で調べて主体的に活動していく最初の段階なので
   これからインターネットも盛んになる。
   その入り口として図書資料は大切。
   選択して調べていく力や
   情報を活用できる力を身につけてほしい。」
  
  
 
  
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