NHKラジオには、いくつか長寿番組がありますが、最近また聞き始めたのが、12時20分~12時30分の10分間に放送されている『昼の憩い』です。
子供の頃のわが家は貧乏な兼業農家でした。
私が小学校に入った年に、父が亡くなったもので、祖母、母を中心に、小中学生の兄弟が田んぼ作業に追われていました。
テレビはなかなか買えず、昼時に家族が休んでいる時、ラジオから流れていたのも『昼の憩い』でした。
福島県出身の古関 裕而さんという方の作曲したテーマ曲は、当時も、今も変わらなく、お昼時の気持ちをゆったりさせてくれます。
体を動かして働いた休憩時間にかかる音楽は、農村の原風景のようなのんびりさで、午前の疲れを癒し、午後のやる気を引き出してくれます。
この放送をまた聴くようなったきっかけは、最近始めたバイトでした。
喫煙もしないので、お昼休みが手持無沙汰でした。
愛用しているSonyICF-R353というポケットラジオを持ち込み、スイッチを入れると、ちょうどテーマ曲が流れてきました。
「まだやっているんだ」という驚きもありましたが、基本構成が変わっていない安心感というか懐かしさに圧倒されました。
この頃は、お昼休みのリラックスタイムに、自宅でもNHKラジオを聴いています。
今はスマホを使って、Web上の『らじるらじる』から良好な音を聴けるようにもなりましたが、忙しく働いていた時には、聴こうという気持ちにはなりませんでした。
それだけ、心のゆとりがなかったいうことですね。