ほん気できけよ！

庭の隅に
すいせんやサフランの青い芽

福寿草の花のつぼみを見つけました！

＜高村　光太郎の詩＞

みんな集まってほん気できけよ

まづ第一に毎朝起きたら
あの高い天を見たまえ

お天気なら太陽
雨なら雲のゐる処だ

あそこがみんなの命のもとだ
いつでもみんなを見てゐてくれるお先祖さまだ

えらい人や名高い人にならうとは決してするな
持って生まれたものを深くさぐって

強く引き出す人になるんだ

天からうけたものを
天にむくいる人になるんだ


それが自然と此の世の役に立つ　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　

「ほんとう」と「にせもの」

やまがらやカワガラス
すずめやせきれい

小鳥たちの動きが活発になってきた。

今日から、＜如月＞

つづけて、「致死」を読む。

東井義雄先生の詩

あすがある
あさってがあると考えている間は

なんにもありはしない

かんじんの
「今」さえないんだから


「ほんもの」と「にせもの」は
見えないところの在り方で決まる

それだのに
「にせもの」に限って

見えるところばかりを気にし
飾り

ますます
「ほんとうのにせもの」に

なっていく