And Li Po also died drunk

勝手に好きな音楽、映画、本を書き連ねる。

エナメルを飲むアポリネール

2018-12-02 00:05:31 | 日記
しばらく書けなくて、どうしようと思ったが仕方ない。作家じゃないんだから締め切りがあるわけでなく、金もらってるわけでないから書かなくてもいいことだ。なぜ書く気になったかといえば、久しぶりにシューベルトを聴いていいなと思ったから。アーノンクールのベルリンフィルとの「グレイト」この曲というよりシューベルトはほとんど全部聴くことないので、「グレイト」もインマゼール以来ということはいい演奏なのだろう。他にも何枚か聴いたが、長いのでつまらない演奏だとすぐいやになる。ついでに安かったのでアーノンクールの旧録音も注文してしまった。もちろんこの手は中古しか買わないけれど。売ったときにも損した感が少しはぬぐわれるから。それと久しぶりプルースト以外の小説に手を出した。ゴーゴリの「死せる魂」。これも中古でよかったのだが、上巻だけが絶版になってるようで、それだけおかしな値段ついていたから大きな書店で検索したら揃っていたので、すぐ取り置きして購入。訳が古そうだけれど名訳だというので少し読み始めたら、なるほど面白い。ただ活字が小さく読みづらいけど面白ければ進むだろう。自分では意識していなかったが、ロシア文学好きなのかな。ドストエフスキー、トルストイ、ツルゲーネフ、チェーホフ、パステルナーク、ブルガーコフ、ソルジェニーツィンこれだけ読んでいたら嫌いとは言えない。ストーリーも粘っこいのが多いので、昔読んだ小説でもなんとなく覚えているのはヌーヴォーロマンは好きで何冊も読んだのだけど、さっぱり覚えていないのと対照的。フランス人もフランス料理も大嫌いなのに仏文が好きというのも悔しいが、これも「失われた時を求めて」を何度も読み続けているのにサルトルの「嘔吐」が一番好きな小説といってるのに仏文嫌いともいえない。
先日フェルメール展行ってきて、なんで日本のおばさんたちはフェルメールが好きなんだろうと思った。海外の美術館行ったときも日本の団体客のおばさんたちがフェルメールどこと探し回ってるのを見て、たぶん絵を見たいのではなくフェルメールと名前の付いたものを見たいのだろうと思った。この間のフェルメール展もそういう人たちが押しかけ、グッズを買いあさるのを見ると嵐のコンサートと変わらないと思う。ムンクもやっていたのでついでに行くとここもまた大混乱。ムンクが人気あるのはなんとなくわかるので、それでも落ち着いた気分になった。そしてもう一つそれより興味のあるデュシャンもやっていたので行く。デュシャンは何度も見ているが、これは何度もやるものではないなと思う。便器は一度でよかったのだ。それをいまだ何度も出されると自分がチンパンジーに思えてくる。そこでびっくりしたのが写真撮ってる人がいる。教えてやろうと思って写真撮ってもいいのと聞くと一部以外は大丈夫ですといわれ、またびっくり。便器を写真撮っても便器は傷まないだろうけど、日本の美術館は全部だめかと思っていた。

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