And Li Po also died drunk

勝手に好きな音楽、映画、本を書き連ねる。

昨日はまだ

2014-09-20 19:17:13 | 日記
カミュは最初読んだとき、感銘を受けたがしばらく経ってからまた「異邦人」を読んだらつまらなくて読むのをやめてしまった。
病気も出てきて足腰弱くなったころに中原中也や「ライ麦畑でつかまえて」読むようなものか。
同じ頃読んだカフカはいまだ面白くて、ときたま取り出す。カフカの場合完成されていないものが多く、人の日記を盗み読みするような楽しさがある。
実際日記も書簡も面白く、読まれることのなかった「父への手紙」その他の書簡はもちろん小説にあってもすべてがパーソナルであったように思う。
その中でも朝突然逮捕される「審判」、城に行こうとするがなかなか行けない「城」。まだラストがある「審判」はわかりやすいが、マックス・ブロートが並べただけで
コルタサルの「石蹴り遊び」と同じく章の順番を変えて読んでもいいのかもしれない。
何がきっかけか忘れたが、ルイス・ブニュエルの「皆殺しの天使」をリバイバル上映で観たとき、城に行こうとして行けない主人公と家からなぜか出られない人々がだぶった。
全く前知識もなく観たので、こんな映画があるのかと驚いたが、理由がある必要はなく解釈を付け足す必要も当然ないのはカフカと同じなのだ。
その頃ユリイカでブニュエルの特集をしたが、レンタルビデオもなかった時代。他の映画は観ることできないだろうと思っていたがDVDでほとんど出て
すべて買った。やはり「皆殺しの天使」を観たときのショックはなく面白く観てしまったが、カフカを楽しく読むのと同じで何か間違っているような気がした。
yesterday when I was young






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