And Li Po also died drunk

勝手に好きな音楽、映画、本を書き連ねる。

倫理的でも宗教的でもない森

2016-10-28 21:09:02 | 日記
途中まで書いて忘れてしまうと書いたことが消えていて、また書き直すのが面倒で書くのをやめてしまう。「戦争と平和」のことを書いていた。NHKで今放映しているのはBBCだったろうか。退屈なトルストイを退屈させずに8回中5回まで観た。ソ連版の映画をDVDで買ったのだけれど観ないまましまってある。ヘップバーンのアメリカ版はLDで買って観た気もするが定かでなく、DVDはなかったので今回買った。小説は学生の時読んでいて、ドストエフスキーに比べると薄っぺらいなと思った記憶がある。ドストエフスキーを読んでいるとフランス語の引用が多く、その当時の貴族はフランスにあこがれを持っていたのだろうと思わせる。どちらにしてももうロシア文学のことは書けない。チェーホフ、ツルゲーネフから20世紀のパステルナーク、ソルジェニーツィンまで割と読んでいるほうなのだが、すべて頭に残っていなくて「罪と罰」と「カラマーゾフの兄弟」は面白かったという印象だけ残っているのは。ドストエフスキーの五大長編はすぐ読めるところにおいてあるが、しばらく読み返すことはないだろう。それより印象に残っていて今でも大好きなのがデヴィッド・リーンの「ドクトル・ジバゴ」逆に小説読んでがっかりした。映画が小説を上回るとはどういうことだろう。「エデンの東」のように小説の一部を切り抜いてというのならわかるのだが。だからパステルナークももう読まないだろう。ちゃんと読めばよさがわかるかもしれないが、もう一度読んで面白くなかったらそんな時間の浪費はないから。たいした小説でないから比べられないのだけれど、ブームになったとき「ダヴィンチ・コード」を読んでこんな面白い小説、どう映画にしても面白いだろうと思って映画化になったとき観たが、よくもこんな面白い小説をこれだけつまらなくできたなという映画だった。それで今ちょっと不安なのが年末に出る「帰ってきたヒトラー」のDVD。本をあっという間に読んで、しかも注釈が面白かったものだから映画は絶対がっかりするだろうと思っている。ソ連映画の「罪と罰」と「カラマーゾフの兄弟」は原作通りで退屈せず観た記憶がある。ワイダの「悪霊」は「悪霊」自体よくわからないで読んでいたのでワイダは大好きな監督なのだがよくわからない映画だった。黒澤明の「白痴」はまだ光っていた頃の黒澤なので、原作を押さえつつ黒澤流にうまくアレンジしたいい映画だと思った。ただいつものように三船の大根演技が鼻につく。ヴィスコンティの「白夜」は平凡だったけれども、先日やっとブルーレイになったブレッソンの「白夜」現代に置き換えた見事な映画だと思う。こう書いているとロシアもの、結構読んだり観たりしている。でもカティンの森は忘れない。映画でなく事実を。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿